(ベッカーとヘンマンのビデオを新しく貼付しました。)
BBC放送でティム・ヘンマンとボリス・ベッカーが全豪オープン決勝のポストマッチ対談をしています。フェデラーとマリーのプレーを分析していますので、要約してご紹介したいと思います。 二人はいずれも今では廃れてしまったサーヴ&ヴォレーのできる選手です。(ヘンマンはキャリア後半からベースラインから打つこともできるオールラウンダーをめざしましたが成功せず。ベッカーはベースラインからも攻めることができるオールラウンダー。)
ティム・ヘンマン
プロフィール:http://www.atpworldtour.com/Tennis/Players/He/T/Tim-Henman.aspx
最も紳士的な選手は誰?というPollを行えばNo.1になることは間違いのない、イギリスローンテニス名門出身。フェデラーとは仲良しで現役中はヒッティングプラクティスを一緒にやる間柄でした。
ウィンブルドンに小高い丘をヘンマンヒルと名付けられて、イギリス国民の期待を一身に受けて、プレッシャー負けしてしまった選手でもあります。
ベストランキングは4位。グランドスラムは6回もSFに進出しましたが、一度も決勝に残れなかった悲劇の選手です。私は全米で彼のプレーを目の当たりに観て感激したことを覚えています。優雅で美しいフォーム。流れるようなサーヴ&ヴォレー。あのような気品に満ちたテニスはもう出現することはないでしょうね。
「マリーにボールをオン·ザ·ライズライズで打って、前進するように言い続けてきたけれど、マリーにはちょっとためらいがあった。その隙をフェデラーに狙われてしまった。
アンディはこの大会ではかなりアグレッシヴだったけれど、決勝ではもう一つレベルを上げたcontrolled aggressionが必要だった。
第1セットの後半と第2セットはまるでフェデラーのクリニックのようで、フェデラーのクウォリティテニスと安定したショット、それに多くのウィナーにあってアンディはなすすべがなかった。
今のフェデラーに対してはほとんどチャンスはないといってよい。チャンスを待ったテニスでは、フェデラーのフォアハンドの餌食になってしまう。
フェデラーは28才だけれどまだまだあと12くらいのGSタイトルはとってしまうかもしれないね。
マリーはシングルマインドでテニスに全身全霊をかけている。今の段階で結論を出すのは早すぎる。」
ボリス・ベッカー
プロフィール:http://www.atpworldtour.com/Tennis/Players/Be/B/Boris-Becker.aspx?t=tf
元世界No.1のドイツ選手。1985年に弱冠17歳でウィンブルドンでセンセーショナルな優勝をしたときは、彼のアクロバットのダイヴィングに世界が魅了されました。 赤毛に近いブロンドのベッカーの身長190cmの逞しい肉体から放たれるサーヴは、Boom BoomやDer Bomber(爆弾男)のニックネームがつけられるほど豪快で、アスレティック+パワーテニスの到来を象徴する選手でした。フレンチオープンのタイトルはとれませんでしたが、計6のGSタイトルを誇る伝説の選手。
今でもドイツではいろんなエンターテイメント分野で活躍し、ロマンスの多いスーパースターです。
「メディアはマリーに期待をかけすぎている。もう少しリラックスするべきだ。
第3セットでサーヴをするときがフェデラーを倒せる機会だった。マリーは決勝で相手が負けてくれることを期待しているようだけれど、これは起こりえないことを理解するべきだ。特に相手がフェデラーの場合はありえない。
チャンスがいくつかあったとき、マリーがアグレッシヴにならなければならなかったが、それはマリーにとっては自然なゲームではなかった。マリーはベースラインに下がって相手がミスをしてくれるのを待つのが好きだ。このゲームスタイルを変えなくてはならない。
マリーは5つのセットポイントを失ったことに対して眠れない夜が続くと思う。しかしこの日はベターな選手に負けてしまったことを率直に受け入れなければならない。」





いつも興味深い記事をありがとうございます。
ベッカーの「マリーは決勝で相手が負けてくれることを期待しているようだけれど」というくだりは言いえて妙ですね。
マリーは(フェデラーとの対戦は別として)応援しているんですが、全豪決勝のプレースタイルには失望しました。時々アグレッシブな試合もするんですけどねー。残念です。
まけろうさん
マリーはあと一歩ですね。それにしてもどんな球でもカウンターできてしまう足と腕はすごいものがあり、あとはメンタルのみというところでしょうか。
しかしこのメンタルというのがそもそもくせ者。そう簡単には身に付くしろものでないだけに今後を注目したいと思います。しかしマリーがアグレッシヴなプレーをやりだしたら恐ろしいことになりそうで、デルポとチリッチを応援している私にとってはほどほどにしてもらいたいという勝手な気持ちもちょっとあったりして。