ベッカムが『ハイエナ』の犠牲に

またもやウォーニングです!

今回はカルヴァン・クラインの下着どころのさわぎではなく、アルマーニの下着のモデルになって話題になったデイヴィッド・ベッカム David Beckham の話です。しかし話題が完全に下ネタですので、不愉快な方はスルーしてください。このニュースは大手のメディアもとりあげていますので、品がないと批判されるのでしたら、私を含めた全世界の多くのメディアを相手にお願いします。(苦情のコメント殺到に対する予防線です。)

(マリン・チリッチが母国のクロアチアでザグレブ大会で優勝しましたね。彼を応援していますので、彼の生い立ちなどチリッチ特集をやろうと思っていましたが、また今日も脱線です。チリッチは明日書く事にします。)

ときどきテニスに全く関係のない話、例えばセントラルパークのスノーデイの話などを掲載するときがあります。これはテニスの話を毎日毎晩き続けていると、猛烈にテニスから離れたくなることがあるのです。今回は全豪オープンの後遺症とでもいいましょうか。選手と同じように書く方もヴァケーションが必要です。自分のバランス感覚をたもつためにも、フレッシュな気持ちでいつも好奇心にあふれ、面白いと感じたものを書いていくためには、心のヴァケーションがないと燃え尽きてしまいます。

という言い訳をして、ヴァーケーション気分で、今回はイタリアのミラノに飛んでみました。

RyoMさんに教えていただいた、ベッカム事件を調べてみました。

ミラノのパロディー番組Le Ieneno(イタリア語で『ハイエナ』と言う意味)のTVレポーター、Elena Di Ciccioが1月にベッカムがインターヴューされている間に起こした事件です。

この番組は政治・経済を風刺したり、有名人をパロディー化したりして、かなりきわどいアプローチで知られる番組らしく、今までにターゲットとなった有名人は数かぎりなく、今回はベッカムが犠牲者となってしまいました。

ベッカムは今ミラノのチーム、AC Milanでプレーをしていますが、ロサンジェルスのチーム、ギャラクシーの選手です。今回は AC Milanが6ヶ月間のローンでベッカムを借り、彼はAC Milanで活躍しています。そのベッカムにインターヴュー中に股間のプライヴェートな部分をこのブロンドのレポーターはいきなりグッとつかんだのです。そして叫びました。「ベッカム!小さいよ!」

ちょっと赤くなってしまうような事件でしたが、この企画は以下のような背景から生まれたようです。

ベッカムはアルマーニの下着のモデルで彼の半裸の写真がいたるところ貼られています。(以下のビデオでごらんになることができます)この写真が話題になったのは、彼の肉体の美しさだけでなく、異常に盛り上ったプライヴェートな部分です。これをマスコミは面白がってゴールデンボールズと呼びました。

ベッカムの妻、ヴィクトリアもそのゴールデンボールズが本当であることを、smisurato(はかりしれない)potento(パワフル)lungo(長い)grande(すばらしい)enorme(巨大)などと自慢していますので、ますます一般の好奇心をあおることとなったのです。

そこで Ciccio女史は妻の言い分が本当であるかどうか、写真に偽りがないかどうか、真実を探るという大前提で、このとんでもない大胆な行動となったというのがこの事件の真相だったようです。

『デイヴィット・ベッカム、股間をつかまれる!』と日本のマスコミでも騒いだようにニュースのキャプションだけをみると、結構笑ってしまう事件になりますが、よく調べてみると腹が立ってきました。私が眉をしかめるのは、逆差別を利用した卑怯なやり方です。

もし男性記者が女性スターの胸をつかんで「本当かどうかをしりたかった」と言ったらどうでしょう? そして「シリコンだったよ!」と叫んだら? これはジョークではなく性的暴力事件です。しかし女性記者なら警備員に保護されるだけでジョークとして許されてしまう。それだけでなく、メディアをつかって世界に「ベッカムのは小さかった」と言っても全然罰せられない。「コットンを一杯入れてるんじゃないの?」とこの女史はビデオで叫んだそうですが、パパラッチとおなじで不意打ち攻撃で「Gotcha!」的な行為(決定的瞬間をつかまえたよ!)は許しがたいものがあります。

いくら数百億という巨額な収入を稼いでいるからといって、彼に何をしてもよいという理屈はどこにもありません。

しかし被害者のベッカムは立派でした。出来事が起こった瞬間はショックでたじろぎましたが、後は冷静に行動しています。こんな卑怯で卑猥なことをされても、後で彼はミラノを批判する記事は見当たりませんでした。こんな子供だましのようなトリックを相手にしない大スターの貫禄です。

ベッカムがこの異常な女性から逃れるため(身の危険を感じますよね)、自動車の運転席にすわり走り始めました。彼は今までは何が起こっているのか理解できずに恐怖の顔でしたが、最後はジョークとわかったらしくニヤリ。この最後の余裕のある表情がいいですね。

事件が起こる直前に「ミラノのすべてが大好きです。人々は信じられないくらい僕によくしてくれます。」なんてミラノを褒めたばかりだというのに。でもこの事件では事実がどうであれベッカムに軍パイをあげたいと思います。

このビデオはレポーターがアクションを起こすところが映っていますので、子供のいないところでご覧ください。 しかしセックスの話題に嫌悪を感じる方はお願いですのでスルーしてください。

参考資料:

http://momento24.com/en/2010/01/22/bold-italian-journalist-gropes-david-beckham/

6 responses to “ベッカムが『ハイエナ』の犠牲に”

  1. RyoM

    あらら。蛇足が記事に。

    みんな引いてますよきっとさすがに(笑)
    ワルノリ的な?記事にしても、きっちり調べてしまうあたり、さすがです。

    でも、俺が聞いたとこでは(ラジオ番組のゴシップ速報みたいなコーナー)下着姿のときの話だと思っていたので、普通のかっこのときにソレはやり過ぎでしょうね。といっても、夫人が色々豪語していたのであれば、そうなってもしょうがないのかも…

    20世紀後半になって、ウーマンリブといったものが、男女同権というよりは男性の既得権のようなものを同様に獲得したいという、少しコンプレックスの反動のような感じに広がり、そして今、また新しい段階に入ろうとしているのだと思います。優劣ではなく、異なる性の部分を認め合うことが大事になってくると思います。

    ま、女性記者が有名な方ということで、こういうのも役得なのかなというかよくやるな~と思いました。

  2. stefan-fan

    これはコメントに窮しますが、最後には笑ってしまいました。
    寝そべるベッカムの写真からしてジョークのようで。
    ベッカムの余裕勝ちというところでしょうか。

  3. nekopon

    これが許されていいわけないでしょー。妻の話やらなど知らないでこうしてニュースを読んだ読者(私)からすれば、お縄があってもおかしくないように思います~。
    ベッカムの初めの瞬間の鋭い視線、あの時点が本当の気持ちですよね。スターは大変ですね。下ネタ(含めて)ビジネス内での話しだから、ということで寛大になれるのでしょうか。
    自分が元々持っているものは誰でも生んでくれた親がいるからであって、自分は特別というわけではなく親に感謝している、とベッカムには言って欲しい(えらそうに^^;。なんか上手くコメントまとまりませんが・・。

    あ、はじめまして。テニス関係から辿りつきました。
    いつもワクワクドキドキしながら読ませていただいています。

  4. asnokaoru

    いまさら、ですけど、コレ、悪趣味にもほどがありますね。。
    公衆の面前での、予想もしない出来事。
    おまけにジョークの衣を纏った侮辱。
    しかも世界中に配信される。orz。。
    パパラッチには慣れているとはいえ、不快でないわけがない。。。
    tennisnakamaさんが指摘されているように、金髪の若い美人が男にすれば許されてしかるべき、という逆差別の風潮は、ヒドすぎる気がします。

    ことにベッカムは、強迫性障害であることを(潔癖症でもあったような)自ら明かしていて(接触障害ではない、ようなので、直接の脅威ではない、はずですが)、この手の仕掛けを、ハプニングとしてそれなりに楽しんでしまえるタイプとはちょっと考えにくく、同情してしまいます。

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