とてもラッキーなラッキールーザー

(更新しました)

今週から始まったシドニーのMedibank International でおもしろい事態が生じましたので、ちょっと説明させていただきます。この仕組みを知るとますますトーナメントがよく理解できるようになりますので、しばらくお付き合いください。

ラッキールーザーとはLLの記号で表示されますが、シドニー大会では第1シードのモンフィスの棄権によって、なんとモンフィスのポジションにこのラッキーな選手がおさまることになりました。つまりドロー表のトップです。ラッキールーザーとは、エントリーしている選手が棄権した場合、予選で敗れた選手の中で最もランキングが高い選手がラッキールーザーとしてエントリーが許されます。

ということで、このラッキールーザーのスペインの GIMENO-TRAVER選手(73位)は、シード1の特権のBYEをもらって初戦はすでに不戦勝。はや第2戦に進出です。こんなことあり?といったダブルのラッキーさです。シドニーはエントリーできるのが32名ではなく、4名少ない28名の狭き門だけに、本当にラッキーな選手です。

32名のフォーマットは普通はBYEはないのですが、シドニーは28名に減らしてシード4までの選手にBYE(対戦相手がいないため不戦勝となる)の特典を与えています。これは強い選手に出場のアピールをするためで、例えばインドのチェンナイで決勝まで残ったヴァヴリンカは、シード3ですのでこのBYEのために初戦が不戦勝となります。少しは休養する期間もあり、シドニーを選んだことは賢明でした。

さて以下のエントリーリスト(1月11日付け)をご覧下さい。

エントリー選手でモンフィスとベックの二人が欠場となった他、赤色のSE(Special Exempt)の枠に該当する選手がおりませんでしたので、SE枠の2名の選手、計4名の穴を埋めなくてはなりません。

1名はLLの選手で埋まりましたが、後の3名はオータネイツのランキングの高い順から選ばれることになり、スタラーチェ、セラ、ロードラがエントリーしました。

それにしてもこのラッキーLLはどこまで幸運がついてまわるでしょうか。第2戦の対戦相手はスタラーチェ(62位)となります。

シドニー Medibank Internationalのエントリー

OUT Monfils, Gael FRA 13
2 Berdych, Tomas CZE 20
3 Wawrinka, Stanislas SUI 21
4 Hewitt, Lleyton AUS 22
5 Querrey, Sam USA 25
6 Troicki, Viktor SRB 29
7 Andreev, Igor RUS 35
OUT Beck, Andreas GER 39
9 Becker, Benjamin GER 40
10 Baghdatis, Marcos CYP 42
11 Sela, Dudi ISR 43
12 Benneteau, Julien FRA 46
13 Lopez, Feliciano ESP 47
14 Seppi, Andreas ITA 49
15 Cuevas, Pablo URU 50
16 Acasuso, Jose ARG 51
17 Gasquet, Richard FRA 52
18 Korolev, Evgeny RUS 53
19 Fish, Mardy USA 55
20 (SE)
21 (SE)
22 (Q) Chela, Juan Ignacio ARG
23 (Q) Matosevic, Marinko AUS
24 (Q) Mayer, Leonardo ARG
25 (Q) Gil, Frederico POR
26 (WC) Lindahl, Nick AUS
27 (WC) Ball, Carsten AUS
28 (WC) Luczak, Peter AUS
29 (LL) Gimeno-Traver, Daniel ESP (replaces Monfils)

Alternates
30 Starace, Potito ITA 63
OUT Clement, Arnaud FRA 64
31 Serra, Florent FRA 66
32 Llodra, Michael FRA 68

(更新)

1月12日に更新されたエントリーリストです。ヴァヴリンカが急遽棄権をしましたので、予選決勝で敗れた選手4名の中で2番目にベストなランキングのデントがLLを得てエントリーを果たしました。予選のドローはこちら

OUT Monfils, Gael FRA 13
2 Berdych, Tomas CZE 20
OUT Wawrinka, Stanislas SUI 21
4 Hewitt, Lleyton AUS 22
5 Querrey, Sam USA 25
6 Troicki, Viktor SRB 29
7 Andreev, Igor RUS 35
OUT Beck, Andreas GER 39
9 Becker, Benjamin GER 40
10 Baghdatis, Marcos CYP 42
11 Sela, Dudi ISR 43
12 Benneteau, Julien FRA 46
13 Lopez, Feliciano ESP 47
14 Seppi, Andreas ITA 49
15 Cuevas, Pablo URU 50
16 Acasuso, Jose ARG 51
17 Gasquet, Richard FRA 52
18 Korolev, Evgeny RUS 53
19 Fish, Mardy USA 55
20 (SE)
21 (SE)
22 (Q) Chela, Juan Ignacio ARG
23 (Q) Matosevic, Marinko AUS
24 (Q) Mayer, Leonardo ARG
25 (Q) Gil, Frederico POR
26 (WC) Lindahl, Nick AUS
27 (WC) Ball, Carsten AUS
28 (WC) Luczak, Peter AUS
(LL) Gimeno-Traver, Daniel ESP (replaces Monfils)
(LL) Dent, Taylor USA (replaces Wawrinka)

1 Comment

  1. 去年のタイランドオープンでも、現地に入った第1シードのクエリーが食事中かなにかに不慮のケガを負い、ラッキールーザーが発動されてました。
    ちょうどLL2位にごひいきにしている添田豪選手が入っていたので、「まさかLLの人を1回戦byeにはしないだろ~」とほのかな期待を抱いてしまい(笑)、がっかりしたものです・・・。
    こういうこまごまなルールはホントに分からないことが多いですよね。。

    ちなみに重箱のすみをつつくようでアレですが、
    >「エントリーしている選手が棄権した場合、予選で敗れた選手の中で最もランキングが高い選手」
    というのは、「予選決勝」でですよね。

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