ヒューイット def フェデラー:3-6 7-6(4) 6-4
6月13日のハレの決勝は、ヒューイットが実にすばらしいテニスをして、フェデラーを破り優勝しました。私は感動しながら丁寧にメモったのですが、Wordがストライキを起こしてメモが消失! というわけで十分な記事にできなくなってしまいました。(ショック!)
ヒューイットの若い頃は生意気で、メディアを敵の様に思っていた時代があり、私はあまり好きではありませんでした。あの「カモーン」も、自分のウィナーのときだけではなく、ときどき相手のエラーのときにもやってしまうことがあったり、また暴言をはいたりしてましたので、あまりよい印象は抱いていなかったのです。当時のオーストラリアはハンサムでプロ選手界きってのいい男、ラフターが熱狂的な人気でした。
特に彼がキム・クライスターズを捨てて、女優のベックと結婚してしまったときなど、あんなにいい娘を捨てるなんて!と、もう私の中では最低な人間にヒューイットは成り下がってしまっていたのです。
しかし結婚をして子供ができるとヒューイットは変わりました。まずインタービューぎらいだった彼は積極的にメディアに気持ちよく対応するようになり、イメージがあがってきました。それだけでなく、オーストラリアで人気の高かったベックは、女優業を捨て献身的にヒューイットのツアーに一緒について(赤ちゃんも)ヒューイットを支えてきました。
この二人をみていると、かつてのサンプラスの新婚時代を思い出します。
彼はフェデラーにウィンブルドンで破れ、サフィンに全米で完敗をして以来、2年間スランプに陥ってしまいますが、妻の女優のブリジット・ウィルソンはキャリアを捨て、サンプラスのツアーにどこまでも同行することを決意。勝てないサンプラスを励ましつづけて、やっと全米でタイトルをとることができました。このときは私も泣きました。辛い2年間でしたから。テニスの殿堂入りのスピーチで、サンプラスはほとんど泣きっぱなしで奥さんに感謝の言葉を捧げていました。彼の最後の全米タイトルは31才ですから、まだ29才のヒューイットは優勝のチャンスがあるかもしれません。
ヒューイットはプレースタイルがカウンターパンチャーで、しかも小柄ですので、今のパワーテニスにはどうしても打ち勝つことができませんでした。しかも腰の手術で長いブランクもあり、一時はカムバックも危ぶまれていたのです。20才で全米オープンで優勝しランキングNo.1に。それ以降約2年近くヒューイットは1位の座を守りつづけ黄金時代を築きましたが、25才あたりからトップ10にも残れず、カウンターパンチャーでは勝てなくなってしまったのです。
昨日のヒューイットは、あの黄金時代のヒューイットでした。
何しろ足が速い!どこに打たれても追いつきカウンターショットを打ってフェデラーを追いつめます。フェデラーは決して調子は悪くはないのですが、ラリーが長く続くとヒューイットの正確なショットに負けてしまいます。ヒューイットが強くなったのは、まずサーヴがよくなったこと。フェデラーがなかなかリターンできない。それほど速くはないのですが、プレースメントがよく、どこに飛んでくるのかわからない。
そしてフォアハンドがパワフルになりました。私は何度も目の前でヒューイットを観ていますが、パワフルなフォアを打つことができなくて、ウィナーがとれない。ですからラリーが長く続いてしまうしんどいテニスでした。しかし、昨日の決勝戦では芝の特徴をいかして、フラットで攻めていましたので、フェデラーでもとれませんでした。しかもベテランですので、ポイントのとり方がうまい。
昔からヒューイットは最後まで諦めないファイターでしたが、決勝戦でも彼の闘士としてもスピリットにあふれたプレーを見せてくれました。メモがなくなってしまいましたので、具体的な状況は書けませんが、フェデラーもヒューイットも何度もBPになりながら、エースやウィナーでブレークを免れていくところなどは、さすが元No.1同士の迫力ある戦いでした。
レイトンは21才でウィンブルドンで優勝をして以来、GSタイトルがありません。一時108位まで落ちたランキングも現在は26位まで上昇してきました。昨日の調子ならまだまだ活躍してくれそうです。ウィンブルドンの楽しみがまた一つ増えました。
錦織圭がイーストボーンのAegon Internationalの本戦エントリー
昨日予選を勝ち抜いて本戦入りを果たした圭君は、14日午後1時半頃から1回戦に出場します。あいにくとこの大会はどこも放送しないようですので、ストリーミングで観ることはできませんが、ライヴスコアで観戦です。対戦相手は同じく予選を勝ち抜いてきたクズネツォフです。彼は272位の19才のロシア人。まず圭君は1回戦をクリアしてくれると思います。
2回戦の相手は長い間膝の故障で欠場していた、ジル・シモンです。この試合はとても面白いそうなので観れないのが本当に残念。
圭君は予選で3試合もしていますので、かなり芝には慣れたはず。特に最後の予選3回戦では、クニッツィンとブレークを繰り返す激しい戦いで粘り勝ちをしていますので、メンタルの面でも相当強くなった感じがします。
私は何を隠そう、これでもサッカーのコーチをやっていたのです。といっても子供のチームですが、マンハッタンでは約1400名の子供たちが参加する巨大なサッカーリーグがあって、ひょんなことからコーチを引き受けてしまったのです。息子のチームのコーチが態度が悪くて解任となり、なぜだか私に白羽の矢が。いやこれは冷汗もんでした。女子コーチは私一人だけ。試合は相手チームのメキシコ人やら南米のコーチと喧嘩しながら、それでも3年間やり通して、最下位のチームからトップのチームにしあげることができました。(かなり自慢してますが、コーチになる特訓を受けながら、それはそれは嵐のような3年でした。)
サッカーもそういうわけでちょっとかじっていますので、これからはちょくちょくと気が向けばワールドカップについて書いていこうと思っています。夫の会社はスイス・ドイツの会社ですので、このワールドカップのために、オフィスの会議室に大型TVを入れて、観戦の体勢がととのったということです。皆仕事をする気がないみたい。
日本はカメルーンと対戦ですね。アメリカはESPNで全試合を放送しますので、明日はテニスとサッカーの同時観戦でいきたいと思います。
tennisnakamaさん
お忙しいところありがとうございました。
そうですね、ドイツのお国柄とでも言うのでしょうか。
私も授賞式、固いなーと思ってみてました。両選手も長々と続く
お偉いさんたちのスピーチに「ボーリーーング…」とでも言いたげに
ベンチに座ってましたよねえ。
hiromi_12さん
YouTubeでさがしてみましたが、残念ながらありませんでした。しかし私はフェデラーvsおじさんのプレーはストリーミングでみました。
感想はそれほどおもしろいとは思いませんでしたが。問題はおじさん(たぶんドイツのセレブ)が面白いキャラクターではないこと。ですからフェデラーが、打つたびに例の「ヤー!」とかいうかけ声をかけて笑いをさそっていましたが。
ドイツは固いですね。トロフィーの受賞式も面白くない。スイスにも似て、もっと肩の力を抜けばよいのに。(夫にそっくり)
tennisnakamaさん
コメントへの回答ありがとうございました。
私のヒアリングレベルで理解できる言葉(聞きなれているオーストラリアンという言葉)ばかりが強調されて耳に入ってきていただけで、どの選手に対してもこれは平等なことだったんだ、と分かってすっきりしました。
ちなみに、別の質問なのですが、Mixiのコメントで、ロジャーが試合後(QF or SF)?に
おじさんとのラリーが面白かったみたいなのがあったのですが、その動画ってどこかにあるのでしょうか?
もしTennisnakamaさん情報お持ちでしたら、お願いします。
hiromi_12さん
ヒューイットをかばうわけではありませんが、ずいぶん大人になって感じがよくなりましたね。
さて、ヒューイットのことをアナウンサーが「オーストラリアン」と言っている件について、彼らはフェデラーのこと「スイス」とよく言っています。ナダルの場合はスパニアード、ツォンガやモンフィスの場合は、フレンチマンと言ってますね。
錦織選手の場合は、Land of the Rising Sun と言って、これこそちょっと気になる表現ですが、あまり気になさることではないと思います。
遅ればせながらお誕生日おめでとうございました。
希望のプレゼントをご家族からゲットすることは出来たのでしょうか?
私も、といってはなんですが、ヒューイット、あまり好きではありません。
というかあの帽子のかぶり方が、個人的に好きではないのと、Tennisnakamaさんもおっしゃっていたような、ラケットなげたり、
「カモーン」の掛け声など…これは私のただの個人的な好き嫌い
ですが…
でも、在豪の私としては、やはりヒューイットが勝ってくれてうれしいです。
気になったのは私の見ていたTVのアナウンサー?っていうのかな?
が、やたらに「オーストラリアン」とヒューイットの名を呼ぶ代わりに
彼のことを呼んでいた事です。この人もあまりヒューイットのこと好きじゃないのかしらと思ってしまいました。
だってロジャーのことはスイスとは呼ばずちゃんと名前言ってるのに、
ヒューイットのことになるとなぜか名前よりも「オーストラリアン」。
ちょっと馬鹿にされた感じがしちゃいました。
totonopapaさん、tadashiさん, mamemamekoaraさん
子供のサッカーですから、洗練された作戦などなく、とにかく基本をたたきこみました。本当に下手な子供たちばっかりでしたが、勝っていくうちにやる気が出て来て、練習も熱気にみなぎってました。感動の嵐の3年でした。(なぜ3年でやめたかたというと、息子が遠征チームに昇格になり、チームを去っていったからですが、今でもチームの子供たちの親御さんたちから感謝されています。何しろ今までトロフィーに縁のなかった子供たちでしたので。へへへ。また自慢話でした。)
r.h.さん
今日勝つはずのなかった日本が勝ちましたね。そうです!試合はフタをあけてみないと分からない。スイスはスペインを倒す!Nothing is impossible!
Mafaさん、mamemamekoaraさん
ものすごい父親たちでしたよ!!!ラテン系はサッカーに命をかけていますので、怒鳴り方がすごい。まるで喧嘩でした。大の男たちが束になって私をフィールドから押し出そうとするんです。
体が私の2倍もあるのに、束になってかかってくる卑怯な連中に負けてなるものか!レフリーをやっていた夫は、あまりのインチキや卑怯なやり方に頭にきて、途中で笛をなげだして、フィールドから出て行ってしまったのです。かよわき(?)妻はチームの子供たちがいるので、放棄するわけにはいきません。子供たちと最後まで戦いぬいて勝ったのです!
あの勝利の感激はきっと子供たちも一生忘れないで覚えてくれていると思います。
nekotenyaさん、
「よくぞ生まれてきて下さった!」夫にも息子にも言ってもらったことのない言葉です。真っ赤な嘘でも、真っ黒なお世辞でも、うううッ嬉しい!(号泣)
(でも母親は私がどんな失敗をしても、いつも言ってくれてました。立派な母親でしたねえ。今から遅いかもしれませんが、息子に言ってやりたいと思います。本当にパワフルな言葉です!)
tennisnakamaさん、遅ればせながら、Happy Bitrthday!!!
夫の誕生日と一日違いで、何だかとても嬉しかったです(すみません、個人話で)。
サッカーのコーチまで、しかもそんなに大きなチームのコーチまでなさっていたのですね。何事にも、真剣に一生懸命にとりくまれているtennisnakamaさんの姿勢に、子供達もとてもよい影響を与えたのだろうなと思います。その子達もいま、ワールドカップにきっと夢中ですね!
ロジャーが決勝戦で負けたことは、またまたショックでした。まさか・・・と思って。でも、ヒューイットはそんなにすばらしいテニスをしたのですね。同じパパプレーヤーとして、つい、ヒューイットになら仕方ないかな、と全仏ほどの落胆はありませんでした。
ロジャーもこのところ勝てませんが、きっとまた勝つときがくると信じて応援したいです。
よく3年間やり通せましたね。
しかも結果が伴っているので素晴らしいことだと思います。
中南米系の人達のサッカー熱を考えると、かなりタフな環境で踏ん張られたのではないかなと想像します。
今日が、錦織くん&日本代表にとって良い日となる事を願います。
tennisnakamaさん お誕生日おめでとうございます!
\(^o^)/
よくぞ生まれてきて下さった!
これからもお元気で、楽しませてもらいます。(*^_^*)
高く弾ませる全仏から一転して、低く滑らせる全英での選手の闘い方や進化したナダルに早くもワクワク気分です。
うぅっ早く見たいです。
ナダルの膝がなんともなければ、いいですね。 頑張れラファ!
tennisnakama さん、誕生日おめでとうございます。
自信と自慢に溢れた人生はあなたの努力の結果ですから堂々と年齢を自慢されていいのでは?サッカーのコーチまで成し遂げたとは!尊敬します。
もっとあなたの自慢話を聞きたいですね。多分日本では自慢することは好まれませんが自慢が本物になることが多々あるのです。他人に刺激を与える絶大な効果があります。
錦織君もサッカー日本代表も本大会に参加することだけでも大変名誉なことですからtennisnakamaさんみたいに自信と自慢そして分析力を身につけて「勝利」して欲しいです。
美しいヒューイット夫人も夫を応援し続けたんですね。時々カメラに映る彼女がこれからはもっと輝いて見えますね、楽しみです。
ところでバカンスでドミニカ共和国のCabareteで波乗りしてきました。自慢話でスミマセン。リーフなので水は透明、水温28度くらい、テニスウエアそのままで美しく崩れる波に乗り天にも昇る気持ちでしたね。
年寄り(68歳の後半です)に波を譲ってくれるフレンドリーなひとが多くここは海の大遊園地です。
サーフィンを終えてビーチのカフェテリアで朝食、私は一歳8カ月の娘にココアを飲ませながら落ち着かない食事、妻とその息子はのんびり店内の大型テレビでフレンチオープンを観戦してました。
気温の上昇で午後からは強めの風が吹くのでウインドサーフィンビーチに移動、はるかな沖のリーフに向かって突っ走り、群がるカイトサーフィン連中を掻い潜って、、、、、、おっとここはテニスのブログでしたね!
サーフィン、ウインドはテニスにメチャいいです。
酸欠状態になる波越えのサーフィンのパドリング、更にフルスロットルのテイクオフパドリング、そしてウインドサーフィンをコントロールするバランスなどなど、テニスの何倍もの心肺能力や上腕の筋力や背筋力が必要でしてバカンス後の私のテニスは驚くほどパワーテニスに変身しました。
間もなく日本カメルーン戦、日本製アニメや日本食大好きなナダルは自宅できっと日本を応援してくれていると信じてます。引き分けで良しとしましょう。
もう一度、tennisinakama さん 誕生日おめでとう。
Mis mejores felicitaciones por su saludo.
遅ればせながら、お誕生日おめでとうございました!(笑)
ロジャーファンにとっては全仏以降しょんぼりな日々ですが、記事を読んで「ヒューイットも苦労人なのね。たまには(失礼!)いいこともないとね」と自分を慰めていましたが「元No.1同士」というところでは、一瞬誰のことだか判りませんでした…。うううう、もうNo.1じゃないのね…。
ワールドカップ、スイスの初戦の相手はスペインです。とても勝てそうにありませんがスイスを応援してしまう私です。奇跡よ起きろー(笑)
おやっまぁっtennisnakamaさんがサッカーのコーチを!
思いがけず不思議なキャリアをお持ちなんですね、驚きました。
サッカー選手は自分のポジションを瞬間的に二次元で把握しその次にどのような流れになるかを判断して行動するそうです。
テニスはポイントとゲームの経過を積み重ねながら目の前にあるボールにどう対処するかが重要なのではないかと思っています、サッカーとは趣が異なりますがどちらも躍動感があり瞬時にして攻守が切り替わるダイナミックさが魅力なのでしょう。
残念ながら?今年のWCは日本にとって分の悪い流れに行きそうですが選手の皆さんの健闘を祈っています。