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オーストラリアン・オープン(全豪オープン) Australian Open は他のグランドスラムと違って民族色が濃く、デ杯のような気分にさせてくれる楽しいGSです。
USオープンは国旗も禁止されるほど、民族間の摩擦に敏感ですので、国を応援するというより選手個人の応援に熱が入りますが(アメリカ人のティムが熱狂的な錦織圭のファンだったように)、4つのGSそれぞれに応援の仕方が違うかもしれませんね。そういう意味でも、来年あたりはオーストラリアに行ってみるか、というモチヴェーションが湧いてきました。
普通なら、自分の国(または両親の母国)の選手を応援するのですが、全く関係のない国なのに、まるでその国民になりきって応援する変わった応援隊、ベルディフ・アーミー Berdych Army を紹介します。
上半身裸になった男性たちが、B・E・R・D・Y・C・Hのアルファベットを大きく胸に書き並んで応援し始めたのが2007年。彼らはチェコ人の子孫でもなく、メルボルン近辺に住むオーストラリア人たちですが、このオーストラリア人のベルディフ応援隊がどんどん大きくなり、今ではその数は約30人にものぼるほどに成長しました。
彼らはベルディフの全豪オープンのすべての試合に登場し熱狂的な応援をおくっていますが、なぜこんな奇妙な応援隊(つまり母国の選手でない選手を応援)が生まれたのか?
理由は簡単。ベルディフは才能に恵まれながら、肝心のポイントで固くなってしまうことで有名な選手。勝てる試合も落としてしまい、多くのファンを失望させてきました(私もその一人ですが)。彼のメンタルの弱さを克服するために、「ベルディフを助けよう!」と立ち上がったのだそうです。その気持ちはよく分かります。でも実際に実行してしまうところがすごい。
ベルディフも自分のモチヴェーションにつながり、毎試合全力を尽くして彼らに席を確保しているとか。こういう関係が選手との間に生まれるとすばらしいですね。このような組織された応援隊が圭君にはないのは寂しいですが、ファンサイトを多くの方がもたれていますが、どうでしょう。彼らが団結して「錦織アーミー」でもつくるというアイデアは。
ベルディフ・アーミーの応援歌は実にヴァラエティーに富んでいて、また応援の仕方もクリエイティヴで、彼らの応援を観たいがためにベルディフの試合を観に来る客もいるとか。アメリカの応援隊で有名なのはクエリーの SAMURAI ですが、大きな違いはサムライはクエリーの友達。しかしベルイディフ・アーミーはチェコ人でもなく友人でもないオーストラリア人なのです。こういう応援の仕方ができるのも、パーティー国民(何かと理由をつけてパーティを開いてしまう国民)ならではですね。
私は人類学が好きで文化の違いや人間の行動サイエンスに興味を抱いていますので、こういった意味でも、全豪オープンは興味があります。
今年の全豪オープンQFのジョコヴィッチvsベルディフのハイライトのビデオをアップしました。ベルディフ・アーミーが最初に出てきます。
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