October 18, 2011 Shanghai Masters
上海マスターズの空席
上海マスターズは、初戦からぶっ通しでテニスチャンネルが生放送してくれましたので嬉しかったのですが、びっくりしてしまったのはあまりにも席がガラガラだったこと。
トーナメントの前半は、会場は関係者以外に人影がなく、華々しく煙の中を登場してきた選手たちが、がら〜んとした会場に一様に「えっ?」というような顔をしていました。これじゃ選手があんまりにもかわいそう!
10月13日の3回戦でトミッチに勝ったドルゴポロフの記者会見で、記者たちもガラ〜ンとした会場に気の毒と思ったのでしょう。こんな質問が投げかけられました。(更新:この日は雨のため、会場は屋根付きのコート1に移りました)
Q:誰もいない拍手もないコートでプレーするのはどんな気持ちですか? 奇妙な感じがしませんでしたか?
ドルゴポロフ:ホント、変な感じでした。3回戦なのにその雰囲気が全くない。それにコートが速かったし、バウンスも違っていたし。そんな中で自分の気持ちをプレーするモードにして、モチヴェーションを高めてベストのプレーをするのは本当にむずかしいかったです。
プレーする方も辛いでしょうが、観戦する方もこんなにガラガラじゃ観ても楽しくありませんよね。スポーツ観戦は選手と観客が一体となる興奮状態がなければ、アルコールのないビールを飲んでいるようなもので実に味気ないものです。
今年の夏にモントリオールのマスターズに観戦に行きましたが、予選日から大盛況で、観たい選手の練習をみるのも大変でした。しかも本戦初日からセンターコートは満席に近い状態で、雰囲気も活気があって、それほどテニスに興味がなかった夫もとても楽しんでいました。ですからメジャーなマスターズがガラガラでは困ります。
ATPプレジデントの後任者と予想されているBrad Drewett氏が、中国のグランドスラムの開催の可能性について興味深い発言をしました。こんなにガラガラなのにGSなんて! 一体どういうこと?
その背景を説明したいと思います。
楽天オープンと同時に開催された北京のチャイナオープンで話題になったのは、新しく完成したナショナルテニスセンターのスタジアムです。2008年のオリンピックの会場を使っていますので、コートは全部で18コートもあるにも拘らず、センターコートであったロータススタジアムの1万席を上回る、1万5千席の自動屋根付きの最新スタジアムを建設し、今年6月に完成しました。ATP500にしてはスケールが大きすぎる会場に、中国の真の意図を探る声が高まってきたのです。
北京はスケールの大きなマスターズやグランドスラムの昇格を望んでいると思いますが、スケジュールの点でそれは非常にむずかしいと思います。しかし実質のトーナメント(ATP500)よりもスケールの大きなトーナメントづくりをめざす北京の努力に感謝しています。
グランドスラムの歴史は4つのグランドスラムです。これらのグランドスラムの歴史と伝統は他のGSと取り替えることはできないのです。
Drewett氏がやんわりと、スケジュールの点で第5GSにすることは無理、また他のGSと取り替えることも無理と、北京がGSになる可能性のないことをほのめかしましたが、同時に中国の積極的な参加はテニス界に大きく貢献すると賞賛することも忘れませんでした。
しかしあくまで強気な北京の大会ディレクターの一人のCharles Hsuing氏は以下の発言をしています。
グランドスラムになれないということですが、回りを見回してください。グランドスラムが必要とするすべての施設は整っています。来年は賞金も上げますからね。
おお!北京は一体何をしようとしているのか? GSが駄目ならマスターズ? しかしそうなると上海のマスターズはどうなる? 不気味な北京の野望。 どうかジャパンオープンに影響がでませんように・・・
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