ベルディヒが賭けに負け丸坊主に:その賭けとは?

2011/11/29 21

November 29, 2011 今年ベスト8に選ばれATPワールドツアーファイナルズに出場したトマージュ・ベルディヒは、トーナメントがおわった直後に、髪を剃ってしまって坊主頭となりました。理由はコーチと賭けをして負けてしまった罰だとか。しかしその賭けの内容がどうも理解に苦しむものなのです。[private] ベルディヒはFacebookで髪を剃ってしまった写真を載せその理由を説明しました。 コーチが選手のモチヴェーションを高めるために選手との賭けをするのはよくある話です。ギルバートはアガシのコーチ時代に、アガシが優勝すれば川に飛び込むことを約束しましたし(実行しました)、ロディックがUSオープンに勝てば、最もギルバートが恐れるスカイジャンプをやることをロディックに誓いました。(これも実行しました) 選手がコーチにやらせてみたいもの(最もコーチが恐れるもの)を賭けの対象にして、「ヒヒヒ コーチが一度やるのをみてみたいもんだ」と密かに楽しみにして練習に励むのは理解できますが、勝つと選手が罰を受けてしまう賭けはどうも理解に苦しむものがあります。 頭を剃る行為は、昨年のデ杯でセルビアが優勝したときに、チーム全員が坊主頭になって世界を驚かせました。あれは全員が丸坊主になったことで、それなりにインパクトがあり面白かったのですが、罰行為を賭けに勝った方がやることが流行ってしまうと、テニス界の美しい男たちはどうなってしまうのでしょうね。 調子のでないベルダスコは、今年心機一転をはかって丸刈りにしましたが、彼は似合いませんでした。もしフェデラー、ナダル、マリーらがGSのタイトルをとってつるつる頭になってしまったら・・・? あはは 一番似合わないのはロジャーでしょうね。 丸刈りの理由 今年ウィンブルドンでベルディヒはコーチクルッパ Krupa と賭けをしたのです。 Facebookに以下のように書いています: 賭けは賭け。もし僕が(1)今年ATPファイナルズに出場(2)一つ以上のツアータイトル(3)50試合に勝つのどれかひとつを達成することができたら、僕の頭を剃ることを賭けたんだ。今年はこれらのゴールすべてに到達してしまったよ。ありがとう。 今年のベルディヒのは、ファイナルズSF進出。ツアーは53勝23敗。タイトルは北京。しかもキャリアベストの6位のランキングに上がっています。これだけをやり遂げられるのなら、ベルディヒのゴールは低すぎるのでは? 最近のベルディヒは肝心なポイントで負けてしまっていたメンタルもどんどん強くなってきました。 来年はグランドスラムのタイトルを賭けてほしいですね。ベルディヒはいつ勝ってもおかしくない実力がありながらまだタイトルをとれないでいると、ナルバンディアンの二の舞になってしまいます。来年はコーチの最も嫌がることを賭けてみては? (でも彼は性格がやさしいので、〜そそんなこと・・・〜僕はできない〜 と言うに違いないでしょうが) 今年のファイナルズでベストルッキングカップルのこの二人は、まるでハリウッドスターのようだったのですが・・・ Photo: Yahoo Sports Photo: Tomas Berdych Facebook (Photo: Facundo Arrizabalaga/AFP/Getty Images) ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします♡

フェデラーATPツアーファイナルズ優勝:メンタルの問題と取り組んだ6週間

2011/11/28 15

November 28, 2011 London Finals: (更新) ロジャー・フェデラーが予想通りATPワールドツアーファイナルズ ATP World Tour Finalsの決勝戦でツォンガを破り、新記録の6度目の優勝を果たしました。(前記事の私の予想が当たってホッ)USオープンでジョコヴィッチに敗退しましたが、それ以降連勝を続けている不敗のフェデラー。アジアのトーナメントを欠場した理由は、体を休めるだけでなくメンタルの問題に取り組む必要があった、と記者会見で述べたフェデラーのメンタルの問題とは? [private] Photo: AP 以下は記者会見を要約したものです。 第3セットにもつれ込んだのがよかった この決勝は今年の他の試合にくらべて違ったものになった。試合を失いそうになりながらも何とか勝てる道を見つけることができた。確かにジョー(ツォンガ)にもっと簡単に勝てたかもしれない。第2セットのタイブレークも勝てたと思う。しかし第3セットまでずれ込んでしまってよかったと思っている。タフな状況を克服して勝てたことは、その喜びも人一倍大きなものとなるからね。 フェデラーは第2セットのタイブレークでチャンピオンシップポイントを迎えながら、優勝のチャンスを逃してしまい、ツォンガに第2セットをとられてしまいました。 フェデラーのチャンピオンシップポイント(F6−T5)でツォンガがフォアハンドのウィナーを打って(F6−T6)へ。 ツォンガのサーヴィスウィナーでツォンガのセットポイントに(F6−T7) フェデラーのサーヴをツォンガはアグレッシヴなFHのインサイドアウトのリターンエースで第2セットを勝利(F6−T8) タイブレークのジョーのサーヴはベストとはいえなかった。だから第2セットをとるチャンスがあった。しかし僕のサーヴもよくなくジョーにやられてしまった。 しかし第3セットへ持ち越したことはよかった。勝てた状況でセットを逃がしてしまうと冷静さを失ってしまうものだが、僕は終始冷静にプレーできたと思っている。 メンタルの問題について 今シーズン勝つチャンスのある試合を逃がしてしまった試合と比較して、この決勝はメンタルの違いがあったのか?という質問に対して: メンタルの問題だったと思うが、メンタルだけでなく、ときには相手が僕より強かったこともある。ジョー(ツォンガ)はウィンブルドンでは僕より強かった。フレンチオープンの決勝戦のラファ(ナダル)もそうだったし、USオープンのノヴァック(ジョコヴィッチ)もそうだった。しかしそういうことが重なると、どこか自身に問題があるのではないかと自問しなければならない。 今の僕の精神状態はよい状態にある。僕が休みをとる理由の一つは、この問題に取り組むことにある。メンタルの問題については過小評価や過大評価はしたくない。しかしツアーを続けている間はできるだけポジティヴでなければならない。しかし試合に負けるといつもポジティヴでいることはできない。それは至難の技で、重要なポイントのときに自分に対して疑問が湧いてきてしまうことになる。 (アジアのトーナメントを欠場した)6週間の休みで、これらの疑問を自身から取り除くことができた。 バウンスバックすることが大切 ノヴァックにUSオープンで負けてしまったけれど、その後は彼に勝っている。ジョーにもウィンブルドンやモントリオールで2度破れてしまったが、その後は彼に勝っている。負けたときは傷つくが、大切なのはその後バウンスバックして彼らに勝つことだ。これをやり遂げるのはタフなことで、僕の判断(6週間の休みをとる)が正しかったことを証明している。 6週間のチームワークの成果 この6週間の休みの間、セヴェリン(ルティ)やポール(アナコーン)、そしてチームのスタッフと何度も話あった。もちろん妻も含めて、ツアーの過ごし方や、彼らに求めるものは何かについて話し合った。皆それぞれが意見を出し合ったが、結局は「試合に勝つ」ことが問題を解決してくれる。 負けてしまえばいろんな問題が起こってくる。実際それほど問題でないことまでが問題に見えてくる。例えば記者会見では、負けると僕のプレーがまずかったからということになってしまいがちだ。しかしいつもそうであるとは限らない。そのようなネガティヴなヴァイヴをチームの誰かが生んでしまうこともある。 大切なのは高いところから客観的に、今自分はどのような状況におかれているのかを判断することだった。今年はよい年だった。よいプレーができたし健康を保つこともできた。ではこれらのハードワークは報われるのか?という問いに、自身のプランを信じて考え方を曲げなかった。だからカムバックすることができたのだと思う。 ファイナルズを5セットに これはテニスファンにとって嬉しい意見ですが、健康体を維持できるフェデラーだからこそ言えること: 上海のときにベスト8の選手に3セットと5セットマッチのどちらを好むかという質問があったとき、僕を除く全員が3セットと答えたことがあった。しかしこのファイナルズでトーナメントが終わってしまうのが物足りないテニスファンが多くいると思う。彼らのためにも5セットだともっとエキサイティングなトーナメントになると思う。 […]

ロンドンファイナルズ決勝:フェデラーとツォンガの直前記者会見

2011/11/27 9

November 27, 2011 London Finals いよいよあと1時間足らずでATPワールドツアーファイナルズ ATP World Tour Finals の決勝、フェデラー vs ツォンガが始まります。 決勝戦を観戦する前に、ウォームアップとしてフェデラーとツォンガの前日記者会見(要約)を紹介したいと思います。決勝にそなえる二人の心境がうかがえて、決勝戦がますます面白くなること請け合いです。[private] Photo: James Waterson フェデラー 100番目の決勝戦 フェレールとの準決勝に勝って、100度目の決勝進出となったフェデラーは、史上(1968年以来)で5番目の最多決勝となりました。それにしても1番のコナーズの163決勝というのは怪物ですね。以下がフェデラーよりも決勝進出が多い選手のリストです。決勝の勝率を計算してみましたが、勝率から言えばフェデラーは2番目になります。 (1)コナーズ :163 (109勝-54敗) 66.8% (2)レンドル : 146 (94-52) 35.6% (3)マッケンロー:108 (77-31) 71.2% (4)ビラス :104 (62-42) 59.6% […]

ATPツアーファイナルズ:なぜグループAはベルディヒが1位でフェレールが2位なのか?

2011/11/26 2

November 26, 2011 London Finals: ラウンドロビンとノックアウトのコンビネーションの試合方式をとっているATP World Tour Finalsはとにかく理解しづらいもの。前回は『ATPワールドツアーファイナルズのフォーマットとポイント計算』でランキングに関係するポイントを中心に説明させていただきましたが、今回は決勝の重要な決めてともなる準決勝の対戦カードについて、グループAとグループBの順位決定方法を説明したいと思います。[private] グループA 順位 (1位)ベルディヒ(試合:2−1)(セット:5−4 / セット勝率:55.5%) (2位)フェレール(試合:2−1)(セット:5−2 / セット勝率:71.4%) (3位)ジョコヴィッチ(試合:1−2)(セット:3−5 / セット勝率:37.5%) (4位)ティプサレヴィッチ(試合:1−1)(セット:3−3 / セット勝率:50%) マリー(0−1) グループB 順位 (1位)フェデラー(試合:3−0)(セット:6−2 / セット勝率:75%) (2位)ツォンガ(試合:2−1)(セット:5−3 / セット勝率:62.5%) (3位)ナダル(試合:1−2)(セット:3−5 / セット勝率:37.5%) […]

Happy Thanksgiving!

2011/11/24 13

November 24, 2011 アメリカは感謝祭のホリデーの真っ最中。セントラルパークから恒例の巨大なキャラクターのバルーンとともにパレードが始まりますが、5分で行ける距離にもかかわらず人が多すぎるので今年も見学はスキップ。 サンフランシスコにいる息子が久しぶりに帰ってきました。私たちのコネをつかわず、苦労してやっと願っていた会社に転職が決まった直後なので、我が家は毎晩祝杯。昨夜もレストランのあとはジャズクラブへ。行く先々で乾杯をやってますので二日酔いが続いていますが、これは嬉しい二日酔いです。[private] 今日は自宅で感謝祭ディナーをつくります。明日は朝から家族でテニス。ブラックフライデー(感謝祭の翌日に大バーゲンをやる日)のショッピング。そして夕方は息子の親友の家族を呼んでしゃぶしゃぶディナーです。 しかもファイナルズの観戦もしていますので、どうしても記事を書く時間がありません。申し訳ありませんが、ハッピーサンクスギヴィング!ということで今日はテニスの記事はお休みさせていただきます。 (追記) ジョコヴィッチがフェレールにストレートで完敗してしまいましたね。自信という怪物の恐ろしさをみせつけられたような気がします。「何をやってもだめだった。最悪の試合だった。」と彼自身どうすることもできなかったようで、これからの立ち上がりが長引きそうです。それにしてもフェレールは今年でベストのプレーをしました。フェレールのようなアジア人に似た体系の選手が活躍してくれるのは心強い限りです。 フェデラーは勝たなくても準決勝に進出できるのですが、昨年同様全勝を狙っているようで、フィッシュはすばらしいプレーをしたにもかかわらず勝たせてもらえませんでした。第2セットを落としてしまったフェデラーですが、第3セットでギアアップした彼は無限の底力を見せ3勝0敗で準決勝進出です。 間もなくナダルとツォンガの準決勝決定戦が始まります。 試合を観戦しながら料理の支度にかかります。今日は感謝祭のターキーを料理することはやめ(我が家は誰も好きではないのです)、その代わりにBaby Back Ribに挑戦することにしました。では Bon Appetit!

ATPワールドツアー・ファイナルズの開催地の変遷と歴史

2011/11/23 2

November 23, 2011 8日間にわたってくりひろげられるベスト8のATPワールドツアー・ファイナルズ ATP World Tour Finals も今日で4日目。ちょうど半分まできましたので、ここでファイナルズについて少し歴史のおさらいしてみていたいと思います。 歴史は複雑で、トーナメント名、会場、ルールなどを頻繁に変更しながら、現在のATPワールドツアー・ファイナルズに至っています。 東京が第1回開催地(1970年)で、1989年まで通称ザ・マスターズと呼ばれ、毎年開催地を変えながら世界で開催されました。1977年にニューヨークに移転して以来、13年間マディソン・スクエアで行われたザ・マスターズは、マッケンロー、コナーズの黄金時代で、アメリカにテニスの大ブームを呼ぶテニス黄金時代を築きあげました。[private] ATPが1990年からワールドチャンピオンシップテニス World Championship Tennis と改名し、フランクフルトでスタートを切ったものの、ITFの16名で構成されるグランドスラムカップ Grand Slam Cup(1990〜1999年)と競合することになり、さまざまな混乱を招いてきました。 しかしようやく1999年12月9日にATP とITFが合意に達し、競合する二つのトーナメントを統合してテニスマスターズカップ Tennis Masters Cupが誕生。 2009年にさらにルールが改善され、名称も新しくATP ワールドツアーファイナルズとなり、ロンドンが最初の開催地に決定し、今年で3年目を迎えます。 開催地は今までサーフェスや期間などそれぞれ異なってきましたが、ロンドンは契約の4年間を一年更新し、2013年までファイナルズのホストとなることが決定しました。なお2014年以降の開催地についてはまだ未定です。 開催地をみてみると、1990年から数年間ドイツが開催地となっていますが、ボリス・ベッカーの全盛時代と重なり、ドイツにテニス旋風を起こした時期でもあります。 そういった意味でも、ロンドンに5年間開催をコミットしたイギリスのアンディ・マリーに賭ける想いがいかに熱いを計り知ることができます。「2013までに何とかGSをとってくれ〜」 大変ですね。アンディ君は。 名称の変遷: Masters Grand Prix (The Masters)1970年 […]

フェデラーがナダルに完勝して準決勝に:フェデラーの記者会見要約

2011/11/23 16

November 23, 2011 London Finals フェデラー def ナダル:6-3 6-0 1時間というあまりにあっけなく終わってしまった試合でした。第1セットはそれでもナダルにカムバックのチャンスがあるかなと期待していたのですが、フェデラーはますます勢いを増してとどまるところしらず。ベーグルで終わった第2セットは、フェデラーは完全にゾーンに入ってしまって、全くナダルを寄せ付けませんでした。フェデラーのベストパーフォーマンスを観れたことはファンとしては嬉しかったのですが、ナダルが少し心配になってきました。 [private] Photo: REUTERS/Toby Melville フェデラーは強すぎた あのスコアは真実を語っている。今日の彼は強すぎた。今日のようなプレーをするフェデラーから得点できるのは、サーヴでフリーポイントをとるくらい なもの。この(速い)サーフェスでは彼のレベルは高すぎて対抗できないし、また僕はサーヴでフリーポイントはとることができなかった。 しかしこれで僕は終わってしまったわけではない。負けたからといってダウンしてしまうことはできない。次の試合に勝てば(ツォンガ)僕は準決勝にいくことができるのだから、これからもファイトして最後まで戦い抜くつもりだ。 落ち込んでいる時間は僕にはない。フェデラーは確かにすばらしかった。でも僕にもチャンスがある。全力をつくしてやるしかない・・・ナダルらしい最後まであきらめないポジティヴな姿勢。しかし心配なのは彼の体調です。 ナダルの下痢 テニスファンとしてはベスト8の激烈なレースを観戦できるのが、楽しみだったのですが、すでにマリーが怪我で棄権。ナダルは1回戦のフィッシュ戦で、試合の途中でトイレに駆け込むという異例事態が発生しました。試合中からどんどんお腹の調子が悪くなったというナダルは、我慢ができなくなり、2−0でトイレに。セットが終わるまで待てないような緊急事態の原因は不明。前夜に食べたのがサーモンのパスタ。 第3セットが始まるとものすごくお腹が痛くなってきたんだ。あの状態で勝てたのは本当にラッキーだった。 ナダルはフィッシュには6-2 3-6 7-6(3)で勝ちましたが、最終セットはタイブレークでどちらが勝ってもおかしくない試合でした。 この試合は二日前の日曜日でしたので、ナダルの体調が完全に回復していたかどうか。ナダルの記者会見がまだ発表になっていませんので、詳しいことは分かりませんが、1勝1敗のナダルは次のツォンガを破れば準決勝に進出するチャンスがまだ残っています。Vamos Rafa! フェデラーの生涯会心のプレー フェデラーは究極のテニスの美をみせてくれました。サーヴ、フォアハンド、バックハンド。どれをとっても完璧に近いフォームとショットメイキング。ベースラインから離れずナダルに時間を与えないアグレッシヴな作戦はみごとに成功しました。 サーヴが平均的なナダルは格好のフェデラーの餌食となってしまいました。フェデラーの華麗なリターンウィナーが続きます。最近のフェデラーの強さはこのアグレッシヴなリターンゲームにあります。ウィナーが圧倒的に多くしかもエラーが少ない。ダイナミックで興奮を呼ぶフェデラーのテニスはあまりにもtoo good!でナダルを全く受け付けませんでした。 フェデラーの記者会見から(要約) Q:自分でもびっくりするようなプレーだったのでは? フェデラー:嬉しいね。僕がやりたかったことがすべて実現できたのだから。サーヴがよくて、ベースラインから主導権を握る。ベースラインから下がらずラファに時間を与えない。なかなか普段はこうはうまくはいかないのだけれど。 Q:今日のラファについて […]

速報:アンディ・マリーがATPツアーファイナルズを棄権!

2011/11/22 6

November 22, 2011 London Finals ただいまニュースが入りました。アンディ・マリーは昨日の怪我の悪化により、ついにファイナルズを棄権することになりました。 練習中にGroin(股の筋肉)を怪我してしまったマリーは、試合に出ないようにというアドヴァイスを受けていたそうです。アドヴァイスを無視して昨日フェレールと戦ったマリーは、やはり第1セットのあとトレーナーを呼んでマッサージを受けなければゲームを続行できない状態となってしまいました。[private] Photo: EPA 今朝起きてまだ痛みがあった。無理して試合にでなければならない理由を探してみた。日曜日(フェレール戦)は全く楽しむことができないひどいゲームだった。 このファイナルズは出場選手全員が楽しみにしている最高のトーナメントだ。しかし僕は自分のベストを発揮できない状態にある。それどころか続けるとダメージが大きくなってしまう危険性がある。 トーナメントが始まる前まで、動かないでサーヴやストロークの練習をしていたというマリーでしたが、試合直前にティプサレヴィッチと練習したときに、やはりどうしも調子が出ずに練習を早々に切り上げてしまったとか。 トーナメントの途中で棄権することは僕はやりたくない。しかもこの重要なトーナメントではなおさらのことだ。しかしダメージが大きくなるようなことは控えなくてはならない。オーストラリアンオープンまであと6〜7週間しかない。この年末の時期だけがトレーニングをしっかりできる時期で、この機会を棒にふってしまうことは避けたい。 一週間から10日間の休養が必要と診断されたマリーですが、棄権の決断は正しかったと思います。故障を引きずって怪我を悪化させてしまうのは賢明ではありません。地元でマリーの活躍を楽しみにしているファンにとっては残念なことですが、しかしオーストラリアンオープンの3度目の挑戦に賭けるマリーを理解できるはず。 マリーの恒例の冬期トレーニングはマイアミで12月から始まります。今年もクリスマスはきっと一人ぽっちのはず。かもめと一緒にビーチを走るアンディを、「私もかもめ」となって応援したいと思います。 ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします♡

マリーの棄権の可能性:フェデラーのマリーに対するきびしい発言

2011/11/22 6

November 22, 2011 昨日のロンドンファイナルズでフェレールに4-6 5-7のストレートで敗退してしまったアンディ・マリーでしたが、第1セットが終わったあと、メディカルタイムアウトをとり、左の股の筋肉をマッサージを受けました。この筋肉は練習中に痛めてしまったもので、マリーが最も心配していたことでした。 「グランドスラムや地元のファイナルズでなければ出場していなかった。」と敗退後の記者会見で語ったマリーは、周りの反対を押し切った出場だったようです。 [private] Photo: PA 怪我のために練習もろくにできなかったと語るマリーは、最初からフラットな感じで、ぎくしゃくしたプレーをしていました。エラーの連発。怪我や練習不足による自信の喪失が原因していたとしても、フェレールの執拗なカウンターパンチはマリーを挫くに十分で、たとえマリーが第2セットを取ったとしてもしぶといフェレールに勝つことはむずかしかったと思います。 イギリスで解説を担当しているボリス・ベッカーとグゼツキーは、コートに登場したアンディをみて、「今日のアンディはどうも元気がない」と彼のコンディションをすでに見抜いた解説をしていたそうです。 マリーの敗退の理由をすべて故障のせいにはできませんが、やはり大きな敗因の一つであったことは確かです。ルールでは水曜日に予定されているベルディフ戦直前まで、棄権するのかどうかの決断を下す必要はありませんが、マリーが棄権すると、フェデラーの3位奪回のチャンスは大きくふくらんできます。 もしマリーが棄権した場合は、ランキング9位のティプサレヴィッチがサブとしてマリーのスポットに入ることになります。アジアを征服してきたマリーにとって、地元でベストコンディションで戦えないのはとても残念なことだと思います。 フェデラーのマリーに対する発言について フェデラーはマリーのアジアの3連勝(バンコク、東京、上海マスターズ)の快挙に対して、以下のような発言をして、いろいろメディアに取り沙汰されていますので、その背景を説明したいと思います。 マリーがやったことを過小評価するわけじゃないけど、アジアは最強のトーナメントっていえるかい? 僕やジョコヴィッチがいなかったし、しかもラファが早退してしまっているんだよ。 これはずいぶんマリーに対して失礼な発言だと思います。記者会見で公に発言する言葉ではありません。もし誰かがフェデラーのフレンチオープンの優勝に対して「ラファがいなかったからラッキーだったよ。あの優勝は。」と記者会見で言えばどうでしょう。仲間同士では許される発言でも、公にメディアに向かって言ってはならない言葉です。 フェデラーのこの発言をどう思うか?という質問にマリーはこのようにコメントしています。 僕がたぶんロジャーをイライラさせているのかもしれない。でもトーナメントで誰がフィットしていて、誰がフィットしていないかは問題ではない。3週間連続でトーナメントに勝つのは大変むずかしいことだ。それをやり遂げるのはとてもタフなことで、今までどれだけの選手が成し遂げたか。 しかも僕は東京ではラファを決勝で倒している。彼はNo.2の選手だ。上海ではフェレールが相手でNo.5だ。 しかしどうしてマリーは「ロジャーをイライラさせているのかもしれない」と発言したのでしょうか? その理由は多分二つあるように思います。 (1)バーゼルのWCをリクエストしたこと マリーは「トーナメントの数を減らすべきだ」という意見を記者会見やTwitterで主張してきました。そのマリーが突然バーゼルにWCをリクエストしてきたのです。 フェデラーはバーゼル大会のときに、かなり厳しくバーゼル紙でマリーを批判しました。 フェデラーの言い分は、普段トーナメントを少なくせよと言っていながら、なぜ突然WCをリクエストしてくるのか? マリーにWCを与えたことによって、スイス人で最初にWCをもらったチウンディネリはせっかくのWCをあきらめなければなりませんでした。最終的にWCをもらったのは、錦織、ヤング、マリーの3人でしたが、出場直前にマリーが怪我をしてWCをキャンセル。結局予選から上がってきたチウンディネリがラッキールーザーとなって、皮肉にもマリーの穴を埋めることになったのです。 (2)フェデラーの3位を狙うマリー 「今年のゴールは3位」と公言してはばからないマリーは、フェデラーにとってあまり気持ちのよい存在ではないことは確か。ジョコヴィッチとナダルの地位は不動なのですから、フェデラーを蹴落とすのが僕のゴールだと言われているようなもの。 マリーが3位になった週は10月17日です。マリーは7825ポイント。フェデラーは7780ポイントで二人の差はわずかに45ポイントとなりました。3位を確定するために、バーゼルもしくはバレンシアに出場すれば、少しでもフェデラーとの差を離すことができ、しかもパリへのウォームアップになるとマリーは考えたのでしょう。 マリーはまずバレンシアにWCをリクエストしましたが却下されてしまいました。バーゼルは地元の選手を犠牲にしても、ジョコヴィッチ、フェデラー、マリーのトップ4が出場すればチケットの売り上げが保証されたようなもの。トーナメントはビジネスです。バーゼルのWCを責めることはできません。 またマリーのWCリクエストについても、選手は怪我などで刻々と事情が変わってくるのですから、トーナメントを少なくせよと主張する選手が、WCをリクエストするのはおかしいと単純に批判はできません。 私がフェデラーの言動に対してきびしい記事を書くと、またフェデラー妄信ファンからおしかりを受けそうですが、あえて記事にしたのは、私のロジャーに求めるスタンダードは高いのです。 「ロジャーよ、あなたは今年も人気No.1に選ばれた永遠のチャンピオンです。マリーが3位になろうが、WCをもらおうが、まだGSタイトルもとれないで苦闘している若輩が吠えることに対して、同じように吠え返してはチャンピオンが泣きます。堂々とコートで勝負をして、後輩たちに真のチャンピオンの姿をみせてやってください。」 (更新) ファイナルズでは、トーナメントが始まる前に、記者たちがこれぞと思った選手を取り巻いてインタビューをする機会をもうけます。そのときにマリーのアジアの3連勝についてどう思うか?との質問がフェデラーに投げかけられたようです。 […]

錦織圭のテニスカードを誕生させよう

2011/11/22 3

November 22, 2011 「tennisnakama様、 はじめてご連絡させていただきます。いつもブログを楽しく読ませていただいております。 突然のご連絡で申し訳ございません。私は現在セールスプロモーションの会社で商品企画を担当しておりますが、個人的にテニスはDOも観戦が大好きで、もちろん錦織選手の大ファンでもあります。 実はこのたびはお願いがありましてご連絡させていただきました。」 という始まりでメールが飛び込んできました。テニスファンで長年にわたって努力されてやっと錦織圭のテニスカードの商品化を企画されたWayneさんの情熱がひしひしと伝わってきます。錦織ファンなら欠かせない写真集。錦織圭を国際スターにするためにも、錦織カードの誕生を目指して協力していきたいと思います。[private] 錦織選手好きが乗じて「錦織 圭テニスカードセット 〜ROAD TO TOP 10〜」という商品を企画致しました。 先日より以下のサイトで予約受付を開始致しました。(Kei Nishikori Help Japanを運営しているAce Authenticと企画した商品です) http://item.rakuten.co.jp/mintplus/10002730/ 可能な限り多くの錦織選手ファンの方々にこの商品の存在を知っていただきたいのですが、もし可能でしたら管理人様のブログで商品をご紹介頂けないでしょうか? 私は1998年からアメリカ四大スポーツやヨーロッパサッカー等のスポーツトレーディングカードの輸入・販売に携わっております。ただ、私が一番好きなのはテニス。何故テニスのトレーディングカードは世の中にないのだろう、と常々思ってました。 2004年のある日ネットで調べものをしている時に200人以上を越す現役/引退選手をFeatureした アメリカのテニストレーディングカードメーカーのAce Authenticのホームページに偶然遭遇。 ウィンブルドンを初制覇したシャラポヴァに加え、ヒンギス、ダヴェンポート、ディメンティエヴァ、杉山愛、浅越しのぶなどの女子、 フェデラー、ナダル、アガシ、ロディック、サフィンなどの相当たるスーパースターが含まれる男子。 テニス好きにとっては夢のようなラインナップを揃えているAce Authenticの凄さに感動し、即Ace Authenticの社長にコンタクトをし、日本への輸入・販売の権利を獲得。以降、これまで沢山のAce Authenticテニスカードを輸入し、主にスポーツカードショップ様に販売して頂いておりました。 ただ、私としては世界で活躍する日本人男子選手をAce Authenticのラインナップに加えたい、とつねに思っておりました。そんな中、錦織 圭選手が2008年、デルレイビーチで見事優勝! ATPの新星誕生というチャンスを逃さぬべく、決勝の翌日、即商品企画と販売計画を作成しAce Authenticとミーティング。Ace […]

ファイナルズ Day 1:フェデラーとナダルが勝利

2011/11/21 15

November 21, 2011 ATP World Tour Finals いよいよベスト8のATPツアーファイナルズが始まりました。第1日目からフェデラーvsツォンガ、ナダルvsフィッシュの試合で始まったロンドンは、まるでメジャーの決勝戦を毎回観戦しているような贅沢な気分にさせてくれます。予想通りにフェデラーとナダルがまず一勝をとりました。彼らのコメントを訳していきながら、これから一週間たっぷりとベスト8選手の対決を楽しみたいと思います。以下が選手たちのコメントです。[private] Photo: ©simon©red-photographic.com フェデラー def ツォンガ:6-2 2-6 6-4 第2セットでツォンガは緊張もほぐれ、ガンガン打ってきてあっけなくフェデラーが2−6でセット落としてしまったときは、これは危ない!と心配でしたが、フェデラーはあくまで冷静でした。ゾーンに入ってしまえば、誰も倒すことができないのがツォンガです。しかし同時にリスクの多いアグレッシヴなプレーをするため、肝心なポイントを落としてしまうのもツォンガのテニスです。 第3セットはメンタルゲームです。勝ち急ぎをせず確実にポイントをとっていくには、ディフェンスとオフェンスのバランスがとれなくてはなりません。そして焦らずしぶとくチャンスを待つ冷静さが必要です。そしてチャンスがくればエラーをせず確実にポイントを取る。そのすべてを実行できたのがフェデラー。実行に移せなかったのがツォンガだったと思います。 フェデラーのコメント: よい第1セットだったし、第2セットもよかったと思っている。ツォンガはサーヴがよく、試合が進むにつれてよくなってきた。 第2セットに入ると、ツォンガは調子が出てきて自由にスウィングできるようになって危険になってきた。僕はできるだけ冷静にチャンスを待った。彼のサーヴがそれほど威力のないときを待ってチャンスをつくることにした。 ツォンガはウィンブルドンでも実証したようにワン・ツーパンチャーなので、ベースラインからではリズムをとるのは実にむずかしい。 今年の僕はリターンゲームにヴァリエーションをつけるように努力してきた。ときにはもっとオフェンシヴなリターンをしたり、ときには通常やっているリターンを混ぜたり。最近はよいプレーができるようになってきたと思う。 ツォンガのコメント: 第1セットは全くボールがコートに入らなかった。フェデラーは僕のひどいプレーに驚いたと思う。でも時間が経つにつれて自身のプレーができるようになってきた。第1試合で勝てればベターに違いないけれど、まだトーナメントの最中だし、これからも最善を尽くして残りの試合を戦っていきたい。 ナダル def フィッシュ:6-2 3-6 7-6(3)/strong> 上海マスターズの2回戦でマヤーにストレート負けをしてしまって以来、長い休養をとってきたナダルは、調子が今一つと言った感じで、フィッシュに苦戦を強いられました。練習中に肩を痛めてしまったというニュースが入り心配しましたが、サーヴは64%で問題はなかったようですが、気になったのは相変わらずスピン過多のショートなストロークでした。 サーヴがよく、ネットラッシュでワンツーパンチするフィッシュのようなテンポの速い選手との試合は、ナダルの弱点が浮き彫りにされてしまいます。11度もブレークされる危機があり、8度逃れるという危ない橋を渡りながらも、ナダルは最終セットのタイブレークではメンタルで辛うじて勝利をあげることができました。 ナダルと他の7名の選手との大きな違いは12月に控えているデ杯決勝です。「ファイナルズに勝つ」ことは大切なことですが、それ以上に大切なのは「怪我をしない」こと。残りの7選手はデ杯とは関係なく思いっきりプレーできる状態にありますが、ナダルは潜在意識の中でデ杯への責任が大きくのしかかっていると思います。 長い休場の後の最初の試合で緊張気味でエネルギー度の低いナダルでしたが、試合を重ねるにつれてピッチを上げてくるはず。しかし次回はすでにフェデラー戦で、もはや決勝のような対戦カードですので、ナダルはゆっくりと調整する余裕はありません。 フィッシュはベスト8に初めて選ばれハッピー!という感じでプレッシャーがないはず。しかし夢にまで抱いていたファイナルズだけにやはり緊張してしまったようで、肝心なポイントを逃してしまうエラーがありました。しかし次回のツォンガ戦では雰囲気にも慣れ面白い試合を展開してくれそうな気がします。 ナダルのコメント: […]

アンディ・マリーを知る(3)「Who is Vallverdu?」新コーチダニとは?

2011/11/19 11

November 19, 2011 アンディ・マリーがジュニアの頃は、スコットランド出身で全国レベルのテニス選手はアンディと兄ジェイミーの二人のみ。そのためにスコットランドでのトーナメントはなく、イングランドの会場までたどり着くのに6時間以上はかかるという大変な苦労をしながらマリー兄弟はジュニア時代を過ごしてきました。[private] 僕たちはいつもアウトサイダーだった。スコットランドではトーナメントもないし選手もいないので、兄のジェイミーと僕たちは二人だけのチームみたいなものだった。でもこのアウトサイダーだったことが今の自分を作り上げたと思っている。 15歳のときにブリティッシュ・テニスアカデミーの招待を蹴って、アンディはバルセロナのサンチェス・カサールアカデミーにテニス留学しました。しかし全くスペイン語のできないアンディは、最初の2週間は食堂でも一人ぼっち。そんな寂しげなアンディに声をかけたのが1歳年上の ダニエル・バルベルデゥDaniel Vallverduだったのです。国籍はベネズエラ。マリーのコーチボックスに表情を変えずに座っている25歳の青年(写真)がバルベルデゥです。 Photo: Zimbio Who is Daniel Vallverdu? バルベルデゥの名前がむずかしいので、ニックネームのダニ Dani(ファーストネームのダニエル Danielから由来)と呼ぶことにします。 アンディがコーチマクラガンと意見の違いで決別したのが2010年の夏。そしてパートタイムのコーチだったコレッチャ(最高ランキング2位、フレンチオープン準優勝者)がチームを去ったのが今年の3月。それ以来アンディはコーチなしと呼ばれていますが、実は今年の3月からダニがコーチに就任しています。 しかしダニ自身は最高ランキングが727位という低さ。一体かれは何者? Who is Vallverdu? とアンディの決断に疑問の声が多く聞かれました。この二人の関係はフェデラーとルティとの関係に似ていると思います。(アナコーンがコーチに就任する前まで、ルティはフェデラーのコーチでした)ダニとルティの共通点はアンディやロジャーをジュニア時代から知っていて最大の理解者だという点です。 またダニとルティが酷似している点は、アンディやロジャーがいくら彼らをコーチだと呼んでも誰も信用していない点です。何度もロジャーはルティはコーチだと言っても誰も彼のことをコーチだと思わなかったところが、アンディとダニのケースに似ています。ATPのアンディのページでもアンディのコーチはアディダスコーチ陣だと書いています。臨時コーチみたいな気持ちがアンディにあることは確かで仕方がないのかもしれませんが。 さてダニはテニスプロの道を選ばず2005年にマイアミ大学に入学。ビジネスを専攻しながらカレッジテニスで活躍しています。ダニの名前がメディアに登場したのが2008年。ロンドンのクウィーンズクラブのトーナメント(芝)にアンディのダブルスパートナーと出場したときのことです。残念ながら2回戦で二人は敗退してしまいましたが、ジュニア時代から気心が知れた仲だけに、アンディにとってはダニは彼を理解してくれる貴重な存在だったことは確かです。 それ以降ヒッティングパートナーとしてダニがチームに参加するようになり、マクラガンとコレッチャが去った後も、最後までアンディをサポートしつづけてきたのがダニだったのです。 ダニについてはアンディはこのように語っています。 ダニは(世界のトップレベルの選手ではないので)技術的なアドヴァイスは足らないかもしれないけれど、彼自身多くのトーナメントを経験してきているので、作戦や細かい点などによく気がつくところなどとてもよいと思っている。 ダニとは14〜15歳から知っているので、彼は僕のゲームを熟知しているし、僕がどのようなプレーが好きで何が嫌いなのかも知っている。そして彼は人間としての僕をよく知ってくれているから、話やすくてコミュニケートしやすいんだ。 ダニのコーチ就任はテニス界からかなり批判されました。「アンディに必要なのは友達コーチではなく経験豊かな優れたコーチである。」誰もアンディの決断を支持する者がいない中で、兄のジェミーは興味深いコメントを残しています。 アンディはいわゆるふさわしい人をコーチにすることによってアドヴァイスを得ることもできる。しかしアンディが必要としているのは、今彼に欠けている部分を補うことだ。それをアンディは自分自身でみつけることが大切だと思う。 それはメンタルなことだと思う。技術などその他のすべてをアンディは備えもっている。ただテニスへのアプローチがアンディは他の選手と違うのだと思う。もしアンディが違った独特の道を歩むのなら、選んだ人物を全面的に信頼しなければならない。信頼することによって自分の固いガードをゆるめて、違った意見やアドヴァイスを素直に受け入れていかなければならない。 なかなかジェミーはお兄さんだけあってマリーをよく理解していると思います。元コーチだったギルバートの本にマリーの話が出てきますが、マリーは自分が信じていることに対しては、他の意見に絶対耳をかさない頑固なところがあるそうです。口をすっぱくして言われつづけてきた「ディフェンステニスをやめろ」というアドヴァイスにも、頑固に自分のテニスを守り続けてきたマリーです。 ディフェンスではいけないことはアンディは百も承知しています。問題は今のパワーテニスに象徴される単純な攻撃一本鎗のテニスはアンディには向いていません。テニスは音楽や絵画と同じく自己表現の手段です。今のアンディは自己体現できるアグレッシヴなテニスを模索しているのだと思います。 アンディを深く理解してくれるのは元アガシのコーチだったケイヒルです。しかし彼にはESPNの解説の仕事とアディダス選手のアドヴァイザーという職務があり、アンディの選任コーチになることはできません。しかしアディダスに変わったアンディは、ケイヒルのアドヴァイスはいつでも受けることができる態勢にあります。 アジアでの快進撃では見事なアンディらしいオフェンステニスをみせてくれました。GSタイトルまであと一歩と迫ったアンディは、その一歩がいかに大変な一歩であるかを語っています。 僕がまだGSのタイトルをとれないことについて、イギリスのプレッシャーが大きいためと指摘する人たちがいるが、それは正確な意見ではない。テニスの歴史上ベストと言われるフェデラーとナダルと戦わなければならないこと。しかもジョコヴィッチが自己最高のパーフォーマンスを継続していること。今のテニス界は史上稀なる選手層の厚さで壮絶な戦いが繰り返されていること。僕がまだGSのタイトルをとれないのは、まだそのレベルに達していないことなのかもしれない。 […]

アンディ・マリーを知る(2)「クリスマスに孤独のランニング」

2011/11/18 10

November 18, 2011 いよいよ日曜からワールドツアーファイナルズが始まります。アンディ・マリーはジョコヴィッチのいるグループAで1回戦はフェレール戦です。3回戦まではラウンドロビンですからジョコヴィッチと対戦する日がやってきますが、今年はジョコヴィッチにオーストラリアンオープン決勝で負け、ローマで負けています。最後のシンシナティの決勝はジョコヴィッチがリタイアしてマリーが勝ちましたが、心の中では勝利とはなっていないはず。マリーが述べる自身の課題とは?[private] Daily Mailのマリーのインタビューを” ”で紹介しながら、記事を構成してみました。 クリスマスは孤独のビーチランニング アンディは毎年12月からマイアミに移ってオーストラリアン オープンのために準備をし始めます。クリスマスはチームメンバーは故郷に戻って家族と団らんのひとときを過ごしますが、マリーはマイアミに残って一人ぽっちとなります。クリスマスの日は孤独のビーチランナーとなってしまうアンディ。 自分にDon’t worryって言い聞かせるんだ。この辛い努力はきっと報われるときがくるのだから。 Photo: Getty Images しかしこのような犠牲と多大な努力を払ってトレーニングを重ねてきたアンディですが、オーストラリアンオープン決勝でジョコヴィッチに優勝を逃がしてしまいました。 負けたときに一番聞きたくないのは「大丈夫だよ。これからも練習に励めばきっと勝つときがくる。」という慰めの言葉。本当に落ち込んでしまったときは人と話をするのも嫌だし、練習もしたくない。3月頃まですべてが間違った方向に進んでしまって最悪な状態になってしまう。 一 人のときはインテンスになって自問を繰り返す。必要なものは何なのか? トレーニングのやり方なのか? チームのあり方なのか? 準備のやり方なのか?  急激に変えるということではなく、現在のコーチング、作戦、フィジカル面について自信をもてるかどうか、何度も自問をしてみる。 でも歳をとってくると、だんだん賢くなってくるようで、何が成功をよぶのか、そしてその成功を続けていくにはどうすればよいのかがわかってくる。そうなれば5%のアップが期待できると思う。 3位のランキングについて ランキングが20位から5位に上がることは、ランキングの上では4位から3位に上がるより大きな飛躍となるけれど、トップに近づいてくればくるほどランキングの上昇はむずかしく、4位から3位に上がることの方が大きな飛躍だと思う。3位になれたことは僕にとってとても重要なことで、グランドスラムの対応は今年は違ってきている。 アンディは今年USオープンで準決勝でナダルに敗退してしまった後、チームを集めて決意を表明しました。 これからすべて真剣に、完璧なフォーカスでやりたい。画期的な躍進(GSタイトル獲得)をとげられる時期が到来したと確信している。 敵は対戦相手ではなくて失敗への恐怖心である 今年のオーストラリアンオープンで優勝を逃してしまったショックから立ち上がるのは時間がかかったけれど、今の自身のテニスは高いレベルにあり、このまま維持していけたらと願っている。 アンディ・マリーは3度グランドスラム決勝に進出していますが、いずれもストレートで敗退しています。 2008年 USオープン決勝でフェデラーに 2-6, 5-7, 2-6で敗退 2010年 オーストラリアンオープン決勝でフェデラーに3-6, 4-6, 6-7(11)で敗退 2011年 オーストラリアンオープン決勝でジョコヴィッチに4-6, 2-6, […]

アンディ・マリーを知る(1)「ボクシングに情熱を燃やす」

2011/11/17 5

November 17, 2011 今年の楽天ジャパンオープンでアンディ・マリーが大活躍して、多くのテニスファンを楽しませてくれました。コートサイドのマナーもよく好感のもてるマリーに、日本でもマリーファンが増えたことと思います。毎年USオープンでマリーを生観戦している私ですが、素顔のマリーに触れる機会があり、彼のイメージが全く変わってしまいました。トップ選手の中で、最も誤解されている選手がマリー。ここで彼の素顔にせまってみたいと思います。[private] 11月15日のイギリス紙 Daily Mailに掲載された興味深いマリーのインタビュー記事を要約してご紹介したいと思います。 アンディ・マリーは大のボクシングファンであることは知られています。彼自身はサンドバッグで練習することはあっても、とてもリングで相手にパンチをくらわせることはできない性分。そんなアンディがなぜ熱狂的なボクシングファンになったのか? アンディはイギリスローン協会の招待を蹴ってバルセロナのサンチェス・カサール・テニスアカデミーにテニス留学したときの話です。テニスのトレーニングの後は、スペインの子供たちはボクシングのグローブとヘルメットをつけてボクシングを楽しむのだそうです。アンディは彼らの中に入ってボクシングをやることはありませんでしたが、彼らがボクシングをするのを観ていて魅了されてしまいました。 先週のパリマスターズのためにパリ入りを果たしたアンディはさっそく個人的に親しくなったイギリスのプロボクサー、ジョージ・グローヴスのマッチに出かけました。 僕の個人的に知っているボクサーのマッチのときは、彼がパンチを食らうのは見てられない。ものすごく緊張してしまって体が震えてくるんだ。デイヴィッド・ヘイが戦ったときなど、ツーラウンドで僕はいたたまれなくなって外に出てしまったくらいだ。ボクシングは熱中してしまって観戦するのがむずかしいスポーツだけれど、僕にとってはこれほどアドレナリンが湧き出てくるスポーツはない。 テニスと似ているのはリングとコートは二人だけのグラディエーターの世界。その孤独な世界から出れるのは勝利か敗北のみ。 ボクシングを初めて見たのは13歳のとき。マッチとしてはそれほどレベルの高いファイトではなかったけれど、ものすごくスリルがあって興奮したことを覚えている。ボクサーの自己規制、相手の徹底的研究、犠牲、献身的な努力に魅了されてしまった。 ヘヴィーウェイトのヘイがマイアミでトレーニングしているのを見に行くことがあるが、そのジムはヘイのような世界チャンピオンと混じって60歳の女性や子供たちがトレーニングしているんだ。初心者でもチャンピオンでも誰でもがトレーニングできる設備と雰囲気があるすばらしい所だ。 テニスはすべてがきちんとしていてナイスなスポーツ。しかしボクシングはスポーツの本質をコアとするピュアなところが僕は好きなんだ。 グローブをつけてスピードバッグやサンドバッグで練習することはあるけれど、実際に戦ったことはない。トレーニングをやっている仲間と、ファイトクラブをつくって、いつかはリングに立ってみようと話し合っているんだけれど。 Photo: Evening Standard: マリー グローヴス ヘイ 元コーチのギルバートによると、アンディの趣味はテニスの試合を分析することとビデオゲームで、試合の前は必ずビデオで徹底的に対戦相手を研究するとか。しかしせっかく相手を研究しつくしても、実戦で相手がプレースタイルを突然変えて戦ってくる場合があります。 テニスもボクシングも対戦相手よりもより多くの犠牲を払う覚悟があれば勝つチャンスが増してくる。相手より1マイル余分にがんばれば結果がともなってくるはずだ。 酒が飲めずパーティが苦手で一見内向的にみえるアンディから、ボクシングに情熱を燃やすアンディを想像するのはむずかしいものがありあます。コートで感情がコントロールできずネガティヴに走ってしまうこともあるアンディですが、ボクシングを続けることによって、何度ダウンしても立ち上がって戦い続けるファイティングスピリットが血となり肉となって、メンタル的にも強靭なアンディが生まれる日も近いような気がします。 『マリーの知る』は連載していく予定です。 ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします♡  

ファイナルズのポイントが14日付けランキングから消滅:フェデラーが3位に上がれない理由

2011/11/15 17

November 15, 2011 フェデラーファンにとっては11月14日のランキング4位というのはかなりの失望だったと思います。7日付けのランキングでは、3位のマリーとの差がわずかに250ポイントしかなかったのですから。しかもフェデラーはパリで優勝をして1000ポイントをとってますので、通常とおりの計算では8170ポイントになるはずなのですが・・・実際は6670と激減してしまいました。 マリーは昨年同様、今年もパリはQFで終わっておりますのでポイント数は変わらず7780。となるとフェデラーはマリーに390ポイントの差をつけて見事に3位に返り咲くはずだったのです・・・[private] ポイント計算がどうやら今年から変わってしまったようです。パリマスターズの翌週の14日のランキングは、昨年のファイナルズに参加した選手は昨年のファイナルズのポイントが引かれてしまったのです。つまりフェデラーは普通なら8170ポイントに増えるはずなのですが、昨年ファイナルズの1500ポイントが取り除かれて、6670ポイントに減ってしまいました。 マリーは昨年のファイナルズで獲得したポイントが400ですので、7780ポイントになるはずだったのが、400ポイント引かれて7380ポイントとなり、14日のランキングはフェデラーに710ポイントの差をつけてマリーが3位となってしまったのです。 どうして14日に昨年のファイナルズのポイントを取り除いてしまうのか? パリはツアー最後のトーナメントです。選手のランキングに加算されるトーナメントは18と決められていますので、公平を期すためにファイナルズを省き、一年間のトーナメントを18トーナメントとして、14日のランキングで今年のベスト8を決めるのだそうです。本当にややこしい(フ〜) フェデラーがマリーを抜いて2011年度3位になるには? さてフェデラーファンが最も知りたい問題。果たしてフェデラーは2011年度は3位になることかできるのか? 今年のマリーのゴールは「年度末ランキングが3位になること」と公言しています。WCをもらってバーゼルに出場したのも、より多くのポイントを稼ぎたかったのだと思います。では競争がそれほどきびしくないバレンシアにどうしてWCを申し込まなかったか?と疑問がわきますが、単純にWCをもらえなかったということですので納得です。 さてマリーもフェデラーもデ杯の決勝には関係ありませんので、20日から始まるファイナルズの結果で今年のランキングが決定します。 フェデラーとマリーのポイント差は710ポイントです。フェデラーが3位になるには: フェデラーが全勝優勝して1500とった場合:マリーが最高準決勝で敗退。 フェデラーが決勝進出して準優勝で1000とった場合:マリーは最高ラウンドロピンで1勝のみ。 どうみてもマリーが1勝しかしないことは考えられませんので、フェデラーは昨年のように全勝して優勝しなければ3位は不可能に近くなります。もしフェデラーvsマリーの決勝となると、フェデラーの4位が確定してしまいます。 サイドバーに試合スケジュールと結果をリアルタイムで記載していきます。テニス極道も今年最後となります。気合いを入れてフィナーレを楽しみましょう。 ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします♡ Reference: http://www.atpworldtour.com/Rankings/Rankings-FAQ.aspx http://essentialtennis.com/tournews/2011/11/can-roger-federer-finish-the-year-as-number-3/ http://www.livetennisguide.com/2011/11/14/atp-rankings-as-of-nov-14-2011/ http://www.tennisnow.com/News/Rankings-Anomaly-Keeps-Federer-At-Number-Four.aspx

ロンドンファイナルズのドロー発表:誰が優勝?

2011/11/15 14

November 15, 2011 London Finals BBCの生放送でドローが発表。わずかに5分くらいで終わってしまいましたが以下がドローです。[private] グループA:ジョコヴィッチ、マリー、フェレール、ベルディフ ブループB:ナダル、フェデラー、ツォンガ、フィッシュ 肩の故障を抱えたジョコヴィッチとナダル シード1のジョコヴィッチは右肩を痛めてパリマスターズを途中で棄権。シード2のナダルはロンドンに向けて練習のやり過ぎで左肩を痛めてしまったとか。 利き腕の肩を痛めてしまったトップシードの二人は、優勝までに5試合をこなさなければならず、どれだけ彼らの肩が持ちこたえられるかがキーとなります。ナダルは今のところは両手バックハンドの練習をしているそうで、こうなると彼のパーフォーマンスがあやしくなってきました。 フェデラー vs マリーの決勝になるか? というわけで比較的健康体のフェデラーとマリーの決勝になるような気がします。しかしパリでのマリーはエラーが多く、メンタル的にも不安定でした。ベルディフとの試合では新しいボールを要求したベルディフのリクエストを不満に審判に不満を言って、しかも暴言を吐いてしまってウォーニングを受けています。 自身の調子がよくないときは、とかくネガティヴ思考になりがちなマリーですので未知数。マリーに比べて精神的にも安定し好調なフェデラーが優勝すると私は予想します。 フェデラーの6タイトルの新記録が生まれるか? ファイナルズの歴史をご存知ですか? 第1回はマスターズグランプリと呼ばれて、東京で1970年に開催されているのです。このときの優勝はスタン・スミスでした。それ以来トーナメントの名称が変わりルールが変わって、2009年からATP World Tour Finalsの名前に落ち着きました。 ファイナルズで5回優勝を遂げているフェデラーは、レンドルとサンプラスとタイとなっています。もし今年のファイナルズに勝てば、6度目の優勝となり新記録が誕生します。 ファイナルズの歴代の優勝者は以下の通りです。 2010  フェデラー 2009  ダヴィデンコ 2008  ジョコヴィッチ 2007  フェデラー 2006  フェデラー 2005  ナルバンディアン […]

ATPワールドツアーファイナルズのフォーマットとポイント計算

2011/11/14 1

November 14, 2011 ATP World Tour Finals いよいよ火曜日15日ロンドン時間の12時半に、ATPワールドツアーファイナルズのドローが行われます。トーナメントは日曜日20日から始まりますので、ここでファイナルズについておさらいしたいと思います。[private] ベスト8 選手は今年稼いだ総合ポイント数で決まります。(詳しい説明は 『ロンドンファイナルズ:3選手の出場資格をめぐって激戦』をご覧ください。) (1)ジョコヴィッチ (2)ナダル (3)マリー (4)フェデラー (5)フェレール (6)ベルディフ (7)ツォンガ (8)フィッシュ ラウンドロビン RR グループはA (4選手)とB(4選手)の二つに分かれます。シード1のジョコヴィッチはグループA 、シード2のナダルがグループBとなり、その他の6選手については火曜日のドローでグループが決まります。 ラウンドロビンは総当たりリーグ戦ですので、同じグループの4選手はすべての選手と3試合を行います。 昨年の例をとって説明しますと: ナダルがランキング1位でしたのでグループA、フェデラーが2位でグループBでした。 グループA はナダルが3勝。ジョコヴィッチが2勝1敗。ベルディフが1勝2敗、ロディックが0勝3敗でしたので、準決勝にナダルとジョコヴィッチが進出しました。 グループBはフェデラーが3勝。マリーが2勝1敗。ソダリンが1勝2敗。フェレールが0勝3敗でしたので、準決勝にフェデラーとマリーが進出しました。 準決勝 ここからはラウンドロビンではなく、ノックアウトトーナメントとなります。グループからそれぞれベスト2選手が選出されます。組み合わせはグループA のトップ選手(ナダル3勝)とグループBの2番目の選手(マリー2勝1敗)。そしてグループBのトップ(フェデラー3勝)とグループA の2番目の選手(ジョコヴィッチ2勝1敗)が対戦。 昨年は、ナダルがマリー破り、フェデラーがジョコヴィッチを破って決勝に進出しました。 […]

フェデラーvsツォンガのパリ決勝の実況報告(ビデオ付)

2011/11/13 7

November 13, 2011 Paris Masters Final ツォンガの決勝進出でパリマスターズにとっては理想的な決勝となりました。パリでは地元の選手を上回るほどの人気があるのがフェデラーです。会場の雰囲気はまるでデ杯というかロックコンサートのような興奮の渦。 フェ デラーとツォンガの過去の対戦記録は、フェデラーの5勝3敗。しかし今年はどうしたわけか、二人の対戦がこのパリで6度目という多さ。ウィンブルドンでは ツォンガが勝ち、USオープンではフェデラーが勝って、今年はフェデラーの3勝2敗となっていますが、さてパリの勝敗は?[private]   Photo: SKY Sports Federer def Tsonga: 6-1 7-6(3) 第1セット フェデラーが絶好調ですので、ツォンガが地元の応援でゾーンに入った完璧なプレーができるかどうか? コイントスに勝ったツォンガはレシーヴを選びました。 第1ゲーム(Tsonga vs Federer: 0−0)フェデラーのサーヴ 最初からアグレッシヴに攻めてくるツォンガは、フェデラーを左右に揺さぶってすでに15−40。フェデラーのサーヴが思わしくなく38%の低率。このままだとツォンガの勢いに押されてしまいそうですが、ツォンガのエラーで40−40に回復。 デュースでフェデラーは走りながらBHのクロスの見事なウィナーを打ち放しました。このショットが準決勝でベルディフから何度もポイントを奪ったスーパーショットです。フェデラーは2つのBP(ブレークポイント)を免れゲームを辛うしてホールドしましたが、アグレッシヴなツォンガは危険です。 第2ゲーム(0−1)ツォンガのサーヴ 最初からエースです。2度目もエースとサーヴが好調なツォンガ。しかしフェデラーもツォンガに負けないアグレッシヴな攻めで、リターンウィナーを勝ち取って30−40のBPとなりました。ツォンガは惜しくもネットコードで球を外に出してしまってブレークされてしまいました。 しかしツォンガのサーヴは67%と好調です。大量のアドレナリンで興奮状態にありエラーをおかしていますが、落ち着いてくればフェデラーも油断はできません。 第3ゲーム(0−2)フェデラーのサーヴ フェデラーはエースを入れますが、ベルディフ戦のときのような圧倒的なサーヴではありません。お互いにエラーをおかしたりウィナーをとったり。しかしツォンガは肝心のポイントで、力が入ってエラーをおかしてしまうのをやめなければフェデラーをブレークするのはむずかしい。 第4ゲーム(0−3)ツォンガのサーヴ フェデラーがFH(フォアハンド)のダウンザラインでリターンエースをとりました。フェデラーのアグレッシヴなリターンゲームで、ツォンガのエラーをさそって15−40のBP。辛うじてサーヴィスウィナーで40−40に。しかし肝心のゲームポイントをエラーで落としてしまうツォンガは無駄の多いプレーをしています。 フェデラーは3度目のデュースでまたFHのダウンザラインのリターンウィナーをとりました。これは新しい武技ですね。ツォンガはプレッシャーでダブルフォルトをしてしまって、自滅のダブルブレーク。最悪のシナリオとなってしまいました。 […]

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