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錦織圭がベルディフに初戦快勝!

November 1, 2011 Swiss Indoors (記事公開:試合内容を説明)


Photo: bettor.com

バーゼルのスイスインドアーズで、錦織圭が久しぶりの会心のテニスを第2セットからやり、ベルディヒを寄せ付けませんでした。日本は明け方の4時頃だったので観戦できなかった錦織ファンのために、いかに圭君のテニスがすばらしかったか報告してみたいと思います。

錦織 def ベルディヒ:3-6 6-3 6-2

まず圭君はブログでベルディヒ戦にそなえて以下のように述べていました。

(バーゼルの)コートは遅めでボールが上海と同じでかなり飛びます。
強打をするとアウトが多くなるので気をつけないといけません。

そしてドローセレモニーに参加さしてもらって1回戦はベルディッチ選手になりました。
彼とは2年前のシドニーで勝っていますが2年も経っているので久しぶりの対戦です。
思いきりのいいプレーをしたいと思います!

上海は速めのコートで、しかも高く飛ぶボールで圭君はSFまで行ってしまったのですから、足首を痛めたとはいえ、自信は相当あったと思います。しかもベルディヒには2009年にオーストラリアのブリスベンで勝っています。(圭君はシドニーといっていますが)

いくらベルディヒがランキングが6位だとは言え、圭君は7位のツォンガも倒しているのですから、「勝てる」という自信があったはず。圭君はその自信に支えられて最後まで冷静にプレーすることができました。最近の圭君はコーチ軍が変わってから、プレーが落ち着きエラーが少なくなってきました。(ベルディヒは33もエラー。圭君はわずかに12です)

ジョコヴィッチ vs マリースの試合は会場は満席で、No.1のテニスを観たいという人たちが集まり大変盛り上がっておりました。しかし彼らが去ってしまうと観客も去ってしまい会場はガラガラ。圭君の名はしらなくてもベルディフくらいは知っているでしょうに。6位でも観客は帰ってしまうので、本当にスポーツの世界は厳しいですね。

第1セット

第1ゲーム(0−0)からベルディヒのサーヴィスゲームは波乱状態。2度もBPに。しかしブレークは免れたものの、どうもサーヴが思うように入りません。ベルディヒは特にサーヴで相手にプレッシャーを与えてくる選手ですので、サーヴが入らないと自身のプレーも自信がなくなりエラーが増えてくる選手です。

しかし圭君はベルディヒに輪をかけて、最初のサーヴィスゲームは1stサーヴがわずかの20%。これではブレークしてください、とお願いしているようなもので、15−40であっさりと第2ゲームを落としてしまいました。

ランキングから言えば6位のベルディヒが30位の圭君にストレートに快勝するはず。解説者はもう圭君には全く勝つ余地がないようなことを言い始めましたので、ムッとしながら、いやいや彼の恐ろしさを知らないのよ、と独り言をつぶやきながら観戦。しかし問題は圭君のサーヴです。

それでも圭君のサーヴの確率はゲームを重ねるごとによくなり、5割にアップしてきました。圭君は第6ゲーム(1−4)を40−0、第8ゲーム(2−5)も40−0と、ポイントを譲らない強いサーヴィスゲームを展開しているのですが、なかなかベルディフをブレークするチャンスがありません。

第9ゲーム(3−5)で、ベルディヒにBPへと迫りながら、圭君はリターンを出してしまってブレークできませんでした。これは惜しかった。

第1セットでは3度のブレークチャンスを圭君はすべてリターンを出してしまい見逃してしまいました。これは彼のリターンがお粗末なのではなく、ぎりぎりを狙ったアグレッシヴなリターンだったため、第1セットを失ってしまいましたが、アグレッシヴに攻め続けた圭君のプレーは、ベルディヒにかなりプレッシャーを与えることとなり、負けてもよしとする第1セットでした。

第2セット

第1セットの後半からは固さもとれてきた圭君は、第2セットではサーヴがよくなってきました。第1ゲームでは71% これくらいのサーヴの確率ですと、ブレークされにくくなり気持ちにゆとりがでてきます。

反対にベルディヒは第1セットは勝ったものの、圭君の調子が上がってきていることでかなり緊張気味。固さも手伝ってか、何と第2ゲームは1stサーヴが全く1本も入らず0%で、最悪なスタートとなってしまいました。

逆にどんどんサーヴが入るようになった圭君は、第3ゲーム(1−1)では77%の率にあがり、ショットも自信をもって振り切れるようになってきました。

残念だったのは、第4ゲーム(2−1)で、またもや圭君は2つのBPに迫りながら、BPをとれずにブレークチャンスを失ってしまったことです。特にベルディヒの30−40で、圭君は勝ち急いでヴォレーをネットにかけてしまいました。このエラーは痛かった。

しかし圭君は勝てるという自信から、身体がやわらくなってきたのでしょうか。第5ゲーム(2−2)では71%のサーヴィス率で40−0でゲームをホールド。サーヴィスゲームがこれほど強くなってくるとブレークの心配が減ってきますので、思いっきりアグレッシヴに攻めることができます。

サーヴとともに圭君のリターンがすばらしくよくなってきました。ベルディヒのサーヴに慣れてきたのでしょう。深いリターンですので、ベルディヒはなかなか攻めることができません。

ベルディヒはどんどんと墓穴を掘るようなテニスをしてエラーを重ねていきます。圭君がプレッシャーをかけてベルディヒの首を締めていく。ベルディヒはまるでトップ50くらいの選手のプレーをしています。圭君がブレークするのが時間の問題となってきました。

第8ゲーム(4−3)ベルディヒのサーヴです。 圭君がオンザライズでバックハンド(BH)でウィナーを華麗に決めました。「おお!まるでダヴィデンコですね〜!」と解説者は圭君を絶賛。「私の息子にも彼のようなテニスを教えてやりたい」なんて、ポロッと吐いてしまうとこなんか、最初は全く勝ち目がないみたいなことを言っていたくせに、いい気なもんです!

ベルディヒの15−40 圭君は一挙に攻めにでましたが、BHのダウン・ザ・ラインのウィナーがわずかに外へ。う〜ん!惜しかったですが、またBPはあるのだから、強気でライオンのベルディヒを子猫にしてしまえばよいのです。

確実にしかもアグレッシヴに攻め続ける圭君はエラーがほとんどありません。あったとしても、わずか1cmはずれるようなグッドエラーです。

30−40 今までBPを逃してブレークできなかった圭君でしたが、無理のないショットメイキングでベルディヒを攻め続けます。最後はベルディヒのBHコーナーへ。このウィナーに近いショットをベルディフは返すことができずに、圭君はブレークに成功しました。

第3セット

ベルディヒはそれでも6位のベテラン。このまま引き下がってはいません。サーヴがよくなってきました。しかし圭君のモメンタムを崩すことは不可能になったと気づいたのは、第3ゲーム(1−1)ベルディヒのサーヴィスゲームのときです。サーヴは73%にもアップしているのにも拘らず、ベルディヒはブレークされてしまったのです。

圭君のリターンがものすごくよくなってきて、ベルディヒの2ndサーヴの7割以上を圭君はとってしまっています。しかしエースやサーヴィスウィナーをとってベルディヒはやっと30−30へ。強気の圭君は大胆なリターンエースで30−40のBPへ。ここで焦りまくってしまったベルディヒは、フォアハンド(FH)をコートに外に出すエラーをおかしてブレークされてしまったのです。

次のゲームに気をゆるめることなく、圭君は40−0でサーヴィスゲームをしっかりとホールドして、ベルディヒにますますプレッシャーを与えます。

第5ゲーム(3−1)ベルディヒのサーヴです。圭君はベルディフのBHを集中攻撃しています。ベルディヒはほとんどのBHをネットにかけているのです。弱点を攻め続ける圭君。いいですね。ベルディヒはますます固くなり、BHをネットにかけて15−40 そしてベルディヒはダブルフォルトで自滅のダブルブレークとなってしまいました。圭君にとってはベストのシナリオです。

圭君はじわじわとベルディヒ城を攻めながら、落城していくのを楽しんでいるようなゆとりがみられます。あっ、これは私。でもここまでくれば圭君と一心同体。

第8ゲーム(2−5)圭君のServing for the matchです。
圭君の爆発的なBHのダウン・ザ・ラインのウィナーで15−0
サーヴィスウィナーで30−0
勝利を意識してしまってダブルフォルトで30−15
ベルディヒのBHにサーヴをしてベルディヒはネットにかけてしまって40−15
いよいよマッチポイントです。ベルディヒのBHがロングとなって圭君の勝利です!

余裕のある勝ち方でした。圭君は何か貫禄がでてきましたね。次の2回戦はセッピ。QFはたぶんブレイク。そしてSFはジョコヴィッチですね(彼は長い間休場していて試合勘に欠け、エラーが多かったです。サーヴもよくないのでひょっとしたら圭君いけるかも・・・)

ジョコヴィッチを倒すとそれだけでも失神しそうになりますが、決勝でマリーかフェデラーと対戦するとなると、もう半分気絶したままで観戦です。もしフェデラーと戦うようなことになれば、フェデラーを応援するとんでもない日本人がいるので気をつけたいと思います。(へへへ・・・自分のことを言われていると思うかたはコメントをどうぞ)

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