ATPツアーファイナルズ:なぜグループAはベルディヒが1位でフェレールが2位なのか?

November 26, 2011 London Finals:

ラウンドロビンとノックアウトのコンビネーションの試合方式をとっているATP World Tour Finalsはとにかく理解しづらいもの。前回は『ATPワールドツアーファイナルズのフォーマットとポイント計算』でランキングに関係するポイントを中心に説明させていただきましたが、今回は決勝の重要な決めてともなる準決勝の対戦カードについて、グループAとグループBの順位決定方法を説明したいと思います。[private]

グループA 順位
(1位)ベルディヒ(試合:2−1)(セット:5−4 / セット勝率:55.5%)
(2位)フェレール(試合:2−1)(セット:5−2 / セット勝率:71.4%)
(3位)ジョコヴィッチ(試合:1−2)(セット:3−5 / セット勝率:37.5%)
(4位)ティプサレヴィッチ(試合:1−1)(セット:3−3 / セット勝率:50%)
マリー(0−1)

グループB 順位
(1位)フェデラー(試合:3−0)(セット:6−2 / セット勝率:75%)
(2位)ツォンガ(試合:2−1)(セット:5−3 / セット勝率:62.5%)
(3位)ナダル(試合:1−2)(セット:3−5 / セット勝率:37.5%)
(4位)フィッシュ(試合:0−3)(セット:2−6 / セット勝率:25%)

グループ内の順位は、シンプルなケースについては、まず試合の勝利数。次はセットの勝率。そして最後はゲームの勝率で決定されます。

フェデラーの3勝でグループBは簡単に勝利の試合数で1位がフェデラー(3勝0敗)、2位がツォンガ(2勝1敗)が決定しましたが、ややこしいのはグループAです。

トップの二人のベルディヒとフェレールは同じく2勝1敗。セットの勝率でいえば、フェレール (71.4%) の方がベルディフ(55.5%)よりも高くなります。しかし、ベルディヒが1位となりフェレールが2位となってしまう理由は? 

2位の決定方法

ベスト2の勝利試合が同数の場合(例えば2勝1敗のベルディヒとフェレール)はHead to Headの結果となります。つまりファイナルズでベルディヒがフェレールに勝ちましたので、セットの勝利率に関係なく、ベルディヒが1位、フェレールが2位となります。

3選手が同じ勝利試合の場合(例えばグループBではフェデラーが3勝で1位ですが、もしツォンガがフィッシュに敗退していたら、ナダル、ツォンガ、フィッシュの3選手が1勝2敗となります。)はセットの勝利率が最多選手が1位、その次に高い選手が2位となります。

もしセット勝率も同じな場合は、ゲーム勝率から決定します。

準決勝が決まっているフェレールがベルディヒに勝たねばならない理由

準決勝のドローはグループAの1位とグループBの2位、そしてグループAの2位とグループBの1位となり、順位によって決定されます。

準決勝のドロー
フェデラー(B1位) vs フェレール(A2位):
ベルディヒ(A1位) vs ツォンガ(B2位):

フェレールはすでに2勝していますので、ベルディヒに勝たなくても準決勝進出が決まっています。ですから3セットまで持ち込むのは、疲労が重なって賢明とは言えないはず。しかしフェレールはベルディヒ戦に負けるとゾーンに入ってしまっているフェデラーと対戦しなくてはなりません。しかもフェデラーとの対戦成績は0勝11敗。勝つ見込みが少ないので、決勝に進むにはベルディヒに勝つ必要があります。

ツォンガも好調ですがアップダウンがあり、しぶとくラリーを続ければ勝てる相手です。しかも対戦成績は1勝1敗。ツォンガが相手だとフェレールの決勝進出、そして優勝する可能性が高くなります。

(更新:やはりフェレールはフェデラーに勝てませんでした。第1セットはもたついたフェデラーでしたが、一度もBPになることなく、7-5 6-3のストレート勝ちで、フェデラーは安定した強さで決勝進出を決めました。)

(追記)やっと我が家は静かになりました。

息子を早朝に空港に送り帰宅したばかり。感謝祭ホリデー期間は、息子のおかげでエンターテイメントに浸る毎日で、久しぶりにニューヨークに住む醍醐味を家族で共に味わいました。ニューヨークはお金に糸目をつけなければ世界一面白い街。でも毎日こういう生活(レストラン+パーティー+コンサート+テニス・・・)をしていると飽きてくるでしょうね。おいしいレストランに行きたい! ジャズやクラシックを聞きに行きたい! と夢をみているのが花。ちょっと贅沢気味な生活を数日間味わいましたが、それが数日だから楽しいという結論に達しました。

今日からまた真面目に仕事にとりかかります。

2 Comments

  1. sofficek55さん

    初めまして! コメントありがとうございます! 私たちもスケールは違いますが、モチヴェーションをいつも高く持ち続けて生きるというのは大変なこと。どこで息抜きをするか。フェデラーは本当にうまいですね。

    ナダルの「今回はそれほど燃えない」というコメントが気になりますが、来週にデ杯決勝があるだけに、彼が今最も大変なのではないかと思います。

  2. 仰る通りです! 美味いものを食べ 好きなLIVEや舞台を観て 大好きなテニスが思う存分出来たら 夢のようですが それが毎日だと 喜びや感激も薄れてしまうのかもしれませんね そう考えると 一年中 毎日テニスをしてるプロの選手達のモチベーションの維持というのは大変なことなのだと今更ながら思えます それ以上が無いNo1で居続けることも偉業なのですね    

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