November 27, 2011 London Finals
いよいよあと1時間足らずでATPワールドツアーファイナルズ ATP World Tour Finals の決勝、フェデラー vs ツォンガが始まります。
決勝戦を観戦する前に、ウォームアップとしてフェデラーとツォンガの前日記者会見(要約)を紹介したいと思います。決勝にそなえる二人の心境がうかがえて、決勝戦がますます面白くなること請け合いです。
フェデラー
100番目の決勝戦
フェレールとの準決勝に勝って、100度目の決勝進出となったフェデラーは、史上(1968年以来)で5番目の最多決勝となりました。それにしても1番のコナーズの163決勝というのは怪物ですね。以下がフェデラーよりも決勝進出が多い選手のリストです。決勝の勝率を計算してみましたが、勝率から言えばフェデラーは2番目になります。
(1)コナーズ :163 (109勝-54敗) 66.8%
(2)レンドル : 146 (94-52) 35.6%
(3)マッケンロー:108 (77-31) 71.2%
(4)ビラス :104 (62-42) 59.6%
(5)Roger Federer:100 (69-30) 69.6%
フェレールは強くなった:フェデラー def フェレール: 7-5 6-3
準決勝では第1セットはフェデラーは、今までの試合とは違ってなかなかゲームポイントがとれず、フェレールに手こずりました。
タフな試合だった。なぜマリーやジョコヴィッチがファイナルズで負けたのかよくわかる。フェレールはボールをものすごく早くとり、アングルをつけてくる。しかもスーパーコンシスタントでエラーがない。
またフェレールはサーヴが以前よりもよくなっている。しかし僕との試合では彼のサーヴはベストではなかったので、ベースラインから彼を攻めることができた。
僕のサーヴがよかったので、いろんなショットをミックスして攻めることができたけれど、フェレールを倒すためには深く掘り下げた作戦とプレーをしなければならなかった。
フェレールは今やトップ5の選手だ。彼は向上してきている。特にフィジカルがフィットし、メンタルのタフさは、対戦相手としては非常にむずかしい選手となってきている。
僕はエモーショナル(感情的)な選手なんだ
勝っては泣き、負けては泣き、感情豊かなフェデラーは自身の感情を隠そうとはしません。スイスのファンの中でも、勝って泣くのはよいけれど、負けて泣くのはやめてほしいという声をよく耳にします。フェデラー自身はそんな感情的な自分についてこのように語っています。
僕はエモーショナルな選手だ。昔よく負けていた頃はものすごく感情的になってしまって悔しくて泣いていたものだ。アメリカとのデ杯のときだ。シングルス2戦とダブルスに勝ったあと、ものすごく疲れてしまったけれど、勝つことによって初めてプレッシャーから解放された。そのときに涙が出てきたんだ。あれが初めての勝利の涙だったと思う。
それ以来負けても泣き、勝っても泣いてきた。しかしトーナメントの最中はできるだけ感情をコントロールするように努めている。もっと大切なときまでとっておかないと、ローラーコースターのようにマッチごとにエモーショナルになるわけにはいかないからね。
ツォンガについて
ツォンガは選手の中で大きな自信を持っている一人だ。特にインドアではよい結果を残しているので、大変危険な相手だ。彼は勝つチャンスがあると信じているからね。彼のようなパワープレーヤーに対しては、パワーで勝負するパワーゲームではなくて、彼に得意なゲームをさせないプレーをしなければならない。僕にとって有利なのは、最近の試合はツォンガに勝っていること。パリの決勝をツォンガとやったばかり。またロンドンの初戦でもツォンガと対戦。そしてまたロンドンの決勝もツォンガだ。3週連続日曜日にツォンガと対戦とは面白い。
今年はフェデラーはツォンガとは何とこの決勝で8度目になり、2011年の対戦成績はフェデラーの5勝2敗となっています。
ドーハ(ハード):フェデラー勝利
ローマ(クレー):フェデラー勝利
ウィンブルドン(芝):ツォンガ勝利
モントリオール(ハード):ツォンガ勝利
USオープン(ハード):フェデラー勝利
パリ(ハード):フェデラー勝利
ロンドン(ハード)ラウンドロビン:フェデラー勝利
ロンドン(ハード)決勝:
ツォンガ
タイトな試合だった準決勝:ツォンガ def ベルディフ:6-3 7-5
僕はとても緊張してタイトだったから勝てて本当に嬉しい。スポーツのゴールは勝つことだからね。ロジャーとの決勝では足首を折っても全力を尽くして戦うつもりだよ(笑)。冗談はともかく、これが今年最後の試合だからベストを尽くして、その後はパーティだ(笑)。
フェデラーに対して
ロジャーはインドアでは今はベストの選手だ。今までも彼に勝てるチャンスはあった。だから僕も彼の仲間入りはできると思っている。
今年ロジャーに勝ったモントリオールとウィンブルドンは、僕はフィジカルにとてもフィットしていた。しかしロジャーはいろんなレベルでプレーしてくるので、もし彼がよいプレーをすると勝つのはむずかしい。
ロジャーと戦うのはいつもとてもエキサイティングなことだ。もちろん勝とうと思っているよ(笑)。僕にとっては初めての決勝だし、ベストのプレーをするつもりだ。
ロンドンファイナルズはパーフェクトだ
僕が最初に上海で戦ったときとは違っている。2年前はロンドンでベンチだったけれど、今年はベスト8に選ばれて本当に嬉しい。トーナメントはパーフェクトに組織され、コートもパーフェクト。観客もパーフェクト。ここはすべてがパーフェクトだ。
コーチ無しの状態について
「ときどきアディダスのコーチ陣(ケイヒルなど)のアドヴァイスを受けているようですが、今回もアドヴァイスを受けましたか?」の質問に:
今週は誰とも話をしなかった。僕は完全に一人だし、今はそれで十分だ。僕の頭の中に2〜3人のコーチがいるからね。(笑)
私の決勝の予想 ー すべてはツォンガ次第
勝利のキーはツォンガ次第。いかに彼が第1セットからアグレッシヴに攻めるか。彼のサーヴは特にロンドンのサーフェスではよくキックが効き高く飛び跳ねています。しかしツォンガは初めての決勝進出から緊張してしまうことが予想されるだけに、勝とうという気持ちではなく、負けてもともとのリラックスした気持ちでゾーンに入ることができれば、フェデラーはツォンガを倒すことはむずかしいかもしれません。
フェデラーはファイナルズ6度目の優勝新記録を成し遂げることができるか?
フェデラーはリターンゲームが向上しただけでなく、メンタルの途切れがなくなり、試合を一貫して集中してプレーできるようになりました。しかも最近はバックハンドのダウンザラインのウィナーをとれる回数が増えコート範囲が広がりました。ツォンガがあのパワフルなミサイルショットを放つには、リラックスしていることが絶対条件となり、まだまだ大試合の経験が少なく固くなってしまう傾向にあります。
私の予想は第1セットは固くなったツォンガを破ってフェデラーの勝利。第2セットは固さがとれてきたツォンガが盛り返してツォンガの勝利。最終セットでは勝ちを意識したツォンガの勝ち急ぎが目立ち肝心のポイントでエラーをおかし、焦りも手伝ってまたエラー。フェデラーのサーヴが崩れないかぎり、メンタルゲームで冷静なフェデラーが第3セットをとってフェデラーの優勝。
さて皆さんの予想は?
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