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ナダルがフェデラーを破り決勝へ

Janurary 26, 2012 Australian Open

フェダル戦はやはり見応えがありました。朝の3時半にぎゃ〜ぎゃ〜と叫びながら興奮して夫もモモちゃん猫も起こしてしまった私ですが、やっぱりテニスはおもしろい! フェデラーファンには申し訳ないですが、私の予想がまた的中しました。ナダルは6-7(5) 6-2 7-6(5) 6-4の4セットでフェデラーを破り決勝進出を決めました。

Photo: telegraph.co.uk

ナダルの勝因

健康体

ナダルは膝や肩の故障をかかえながらの対戦でしたので、「健康体ならナダルの勝利」と予想していた私ですが、それほど故障がひどくないようで、ひとまずホッとしました。それにしてもホテルで何もしないのに、椅子に座っているときに「ボキッ!」という音がして猛烈な痛みが走った、なんて不思議なことが起こるものです。トーナメント直前の日曜日の出来事だけに、ナダル自身もトーナメントを欠場する事態になるかもしれないと不安だったようです。しかし心配をよそに準決勝のナダルのフットワークは全盛期の超人的な速さが戻ってきました。

サーヴの向上

ナダルのサーヴを直したコーチボラスがナダルを訴訟:映像で比較分析』の記事でナダルのサーヴの欠陥を書きましたが、よくみていると少しは悪い癖が直っているようですが、それでも理想的なサーヴとはいえません。しかしかなりよくなったことは確かで、プレースメントもコーナーやT字に打ってましたし、ボディーサーヴも混ぜてフェデラーのリターンを簡単にはさせてくれませんでした。

ディープなFH(フォアハンド)

とにかく今まで命取りになっていたナダルのスピン過多のショートボールがなくなり、ベースライン近くに落ちる深いショットを打っていました。このディープボールに対抗してアグレッシヴな攻撃を続けるには、フェデラーはベースラインから下がらないでオンザライズを打たなければなりません。ナダルのボールの回転がすざましいだけにとてもタイミングを合わせるのがむずかしいです。

しかも回転だけではなくてパワフルなショットですので、フェデラーにショットを選ぶ余裕を多く与えませんでした。

BH(バックハンド)の向上

ナダルはFHにくらべてBHはそれほど威力がありませんので、フェデラーはさかんにナダルのBHに打っていました。しかし今までのナダルと違って、伸びのよいフラットなBHで逆にウィナーをとられたりして、作戦の効果はあまりありませんでした。

BHの向上によって、今までは回り込んですべてをFHで打っていたナダルでしたので、これではコートの端から端まで走りまわらなくてはならず、体に大変な負担がかかっていました。しかしBHの向上によってわざわざ回り込む必要がなくなり、プレーに余裕がでてきました。これはかなりの進化です。

勝つという信念

トップ4のレベルはいつ誰が勝ってもおかしくないわずかなポイントの差で勝負が決まってしまいますので、最後は「勝つ」というゆるぎのない信念だと思います。自信のないときはこの信念もゆらいできますが、ナダルはベルディフ戦でも実証した強い信念がプレーに出ていました。

フェデラーの敗因

BP(ビッグポイント)に問題

フェデラーのサーヴは第1セットでは信じられない91%で超過激な攻撃でナダルをブレーク。このサーヴによってガンガンと攻めてくるフェデラーはナダルの追随を許さない圧倒的な強さでした。しかも最近のフェデラーのショットはクリーンな当たりで、ストロークが安定していますので、ラインぎりぎりを狙わないで、1本多くナダルに打たせて余裕をもってウィナーを打つことができます。

ワイドにナダルを左右に振って空いたスペースにウィナーを打つのが抜群にうまいフェデラーは、サーヴの調子がよいときはシンプルな作戦でポイントをとることができますが、問題はサーヴが落ちてきたとき、相手がギアアップしてきたときです。

第1セットをとりながら、なぜ第2セットを簡単に落としてしまうのか?(最近のパターンですね)

フェデラーが負けそうになったときのショット選択が気になります。リードされるとかなりイライラがつのり、クールな選択ができない。引き出しが多くありすぎて、かえって複雑な確率の低い選択をしてしまっているように思います。

第2セットの第5ゲーム(2−2)ではせっかくのブレークチャンスをエラーの連続で逃していますし、その後の第6ゲーム(2−3)ではプッツンで、あれよあれよとポイントを落としでブレークされてしまいました。

肝心のポイントをビッグポイントと呼びますが、どうも圧されてくるとプレッシャーで冷静さを欠いたショットが目だちます。第2セットの花火で休みを余儀なくされたフェデラーは、フォーカスが途切れて0−BPでポロっとブレークされてしまいました。この第2セットはフォーカスが切れ、粘りがなくなった最近の悪いフェデラーがもろに出ていました。

「2セットダウンしてからでもフルセットでナダルを倒して勝つ」という強い信念に欠けていたように思います。追われてくると自信のなさがフェデラーのプレーに出ていました。天才的なショットでピカッと光ったかと思えば、凡ミスをしてしまう。これはやっぱり天才の宿命なのかもしれません。努力家の働き者のナダルに徐々にじわじわと攻められて王手となってしまいました。

メディアではほとんどがフェデラーの勝利を予想していましたが、私はナダルが調子がよいときは今の冷静さと粘りを欠くフェデラーでは勝てないと思っていましたので、予想が的中してしまいました。

私は5セットのフルマッチを楽しみにしていたのですが・・・残念でした。しかし人間業とは思えない二人の究極のショットの数々に久しぶりの興奮を覚えました。やっぱりフェダルでなくっちゃ! フェデラーは30歳にしてはまだまだ若い肉体と精神をそなえているのですから、GSタイトルを目指して突っ走ってほしと願っています。

Hopp Roger!  Vamos Rafa!

 

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