ブレークポイントについて

January 28, 2012 Australian Open SF:

ジョコヴィッチvsマリーの試合は、ジョコヴィッチの勝利に終わりましたが、二人のスタッツを比べてみると、エラーとBP(ブレークポイン)以外はそれほど差がありませんでした。エラーが多くなるとBPも多くなってしまいがちですが、BPの1ポイントで勝敗が決定してしまう場合が多く、今日はこの非常に大切なBPについて書いてみたいと思います。

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ジョコヴィッチとマリーのスタッツ

1stサーヴ:ジョコヴィッチ(61%) マリー(63%)
1stサーヴポイント:ジョコヴィッチ(66%) マリー(64%)
エース:ジョコヴィッチ(11) マリー(9)
ウィナー:ジョコヴィッチ(49) マリー(47)
アンフォーストエラー:ジョコヴィッチ(69) マリー(86)
ブレーク率:ジョコヴィッチ(26BPのうち11ブレーク:42%) マリー(24BPのうち7ブレーク:29%)

BP(ブレークポイント)を理解する

二人のBPが合わせて50というのは異常に多い数でした。他の5セットマッチをみてみますと、トミッチvsドルゴポロフは合計27。錦織vsツォンガは31。ジョコヴィッチもマリーもエースでどんどんフリーポイントを勝ち取ってしまえる選手でもなく、リターンが特別にうまいとなれば、当然の結果かもしれません。

BP(ブレークポイント)とは

テニスはサーヴィスゲームとリターンゲームで成り立っています。サーヴィスゲームをとることをホールドすると呼びます。(日本ではキープと呼ばれているようですが)サーヴィスゲームを失うとブレークになります。

ブレークポイントBreak Pointとはレシーヴァーが相手のサーヴィスゲームをブレークすることができるポイントのことをさします。つまりレシーヴァーがサーヴィスゲームを破るチャンスがBP。例えばマリーのサーヴのときにマリーは0−40になったとします。このときはジョコヴィッチがマリーを3度ブレークするチャンスがありますので、3BPと呼びます。15−40のときは2BP。30−40のときはただ単にBPです。

GP(ゲームポイント)とは

あと1ポイントでサーヴィスゲームをとれるとき(例えば40−30、40−15、40−0)をGP(ゲームポイント)と呼びます。サーヴァーがゲームをとることを、サーヴィスゲームをホールドするといいます。(日本ではキープすると呼ばれていますが)

Break Point Conversionsとは

オーストラリアンオープンのスタッツにBreak Point Conversionsというカテゴリーがあります。これは直接勝敗に関係する最も重要なスタッツです。ATPのスタッツではBreak Points convertedと書かれていますが同じことです。

ジョコヴィッチは11 of 26 = 42 %

これはどういうことかといいますと、ジョコヴィッチは26BPのうち11回ブレーク成功:42%のブレーク確率

つまりジョコヴィッチはマリーのサーヴィスゲームでトータルで26回BPにすることができ、そのうち11回BPをとることができた(11回ブレークすることができた)。ブレークの確率は42%

BPの数が多ければ多いほどブレークするチャンスが多くなります。ジョコヴィッチのブレーク率は42%ですから、マリーのサーヴィスゲームでBPになってしまうと、4割以上の率でブレークされていたということになります。

マリー:7 of 24 = 29 %

ではマリーはどうだったかというと、24BPのうち7回ブレーク成功:29%のブレーク確率ということになります。

BPの数はジョコヴィッチと変わりませんが、29%しかジョコヴィッチのサーヴィスゲームをブレークできませんでした。この差は大変大きいのです。

レシーヴァーのときはBPをいかにうまくとっていくか? サーヴァーのときはBPをいかにとられないか? が試合の勝敗の鍵となるのですが、マリーはBPの取り方がジョコヴィッチに比べて効率が悪く、言ってみれば肝心のポイントがとれなかった、ということになります。