World Tennis News Magazine 世界のホットなテニスニュース・選手の近況・試合の分析を満載した画期的なブログマガジン

ジョコヴィッチ優勝:GS決勝史上最長時間を記録(記者会見翻訳)

January 29, 2012 Australian Open Final (更新)

ジョコヴィッチvsナダルの決勝は想像を絶する死闘の5時間53分でした。1988年レンドルvsヴィランダーUSオープン決勝の4時間54分の記録を破ったグランドスラムの最長時間を記録した決勝は、試合の長さだけでなくインテンシティー、フィジカル、メンタルの点でも歴史の残る5セットのエピックファイナルとなりました。

ジョコヴィッチ def ナダル:5-7 6-4 6-2 6-7(5) 7-5

記者会見要約

ラファエル・ナダル

Q:体は大丈夫ですか?

大丈夫だよ。でも疲れたよ。これほどフィジカルにタフな試合はなかったからね。疲れてしまった。

Q:メンタルとフィジカルの面については?

僕たちはすばらしい試合をしたと思う。グッドショーだったと思うよ。このようなイヴェントに参加できて楽しかった。これは本当だよ。no?

僕は勝ちたかったけれど、でも僕のプレーに満足しているよ。世界一の選手とこれだけ長い時間対等に戦えたのだから。彼よりも低いレベルで長い時間プレーしなかったことはポジティヴなことだと思っている。僕のメンタルにも満足しているよ。2012年のよいスタートが切れたことは嬉しい。

Q:5時間53分の長時間の決勝戦について

僕は大会直前で不思議なことが起こったから(膝の激痛)プレーできるだけでも幸運だった。僕の周りにはすばらしいサポートチームがいて僕を助けてくれるからリカヴァリーができた。だからとてもハッピーだよ。

アグレッシヴにプレーできたし、普段よりもウィナーをたくさん打つことができた。メンタルもパッションも他の試合に比べてたぶんベストだったと思う。

だからハッピーかって? 僕はハッピーじゃないよ。GSのタイトルを逃したのだからね。でもこのタイトルのロスは今までのキャリアの中ではハッピーなロスの一つだと思っている。

Q:マリーと長い試合を行ったジョコヴィッチが5セット目でみせたスタミナに驚きましたか?

ジョコヴィッチが第5セットも十分に戦えることには全く疑いはなかったよ。 no? 第4セットでこのような勝ち方すると(タイブレークでナダルが小差で勝つ)、すべてのポイントが心配になるものだ。no?

4−2ではエネルギーも湧いてきてファンタスティックなプレーをしていたんだ。でもジョコヴィッチはとても想像できないレベルのリターンを打ってきた。no? たぶん歴史上でもベストの一つに入るリターンだったと思う。このようなリターンを打ってくる選手とは戦ったことがない。ほとんどが信じられないレベルのリターンだった。

30−15で僕は大きなミスをした。(ナダルがBHダウンザラインのウィナーをわずかにワイドにエラー)でもそのことは考えたくない。昨年6連敗してしまった相手に勝つチャンスがあったことは忘れてしまうつもりだ。昨年は僕のメンタルに問題があったけれど、今日はメンタルでの問題はなかった。これはポジティヴなことだ。でも負けてポジティヴなんて本当は言っちゃいけないのだろうけれど(笑)

Q:いつもフェデラーが最も偉大な選手だと言っていますが、ノヴァクは?

彼は現在では世界でベストな選手だ。GSの5タイトルも得た。ランキングもNo.1だ。今後どこまで彼がやり遂げられるかだ。

Q:この試合の録画を後で観ますか?

長過ぎるからハイライトだけにしておくよ。(笑)

Q:試合中に時計をみましたか?

No 3時間、4時間、5時間・・・いつまでも終わりがない気になるなからね。でも肉体の限界に挑戦することは楽しいことだ。これはよい苦しみ。もし体がフィットしているなら、戦い抜く準備ができていて、苦しみも楽しみに変わるものだ。苦痛をエンジョイする。no?

試合中に起きたすべてのトラブルもエンジョイできたよ。出来るだけ解決方法を見いだそうとする。僕はハートを込めて戦った。そして想いも込めて精一杯戦った。テニスをプレーするだけではなくてね。それはとてもナイスなことだ。

tennisnakama says:

“I played with a lot of heart.” このラファの言葉に泣かされました。  本当にラファはハート一杯にプレーしてました!「負けても全力を尽くしたから悔いのない試合だった。」とラファは語っていますが、「試合」を「人生」ににおきかえることができますね。ポジティヴに前進していくラファをみていると、私も奮い立って頑張らねばという気持ちが湧いてきます。

私は今死にそうに疲れていますが(昨夜は深夜までテニスをやり、そのまま午前3時の試合を観戦。そして一睡もせずにこの記事を書いています。)、彼らの試合を観戦してまた奮起。人間には限界がない!

ノヴァック・ジョコヴィッチ

(夜中の2時近く記者に向かって)遅くまで残っていてくれてありがとう。

Q:残らなくちゃならないのです。

分かっているよ。でも残っていたかったみたいに見えるよ。(笑)

Q:この勝利は今までの中で最も大きな勝利ですか?

オー、イエス!ウィンブルドンは子供のときからの夢だったので、この次に大きな勝利になるかな。でもこの勝利は6時間近くの歴史的な最長時間の決勝となり、そのことを考えると感激で泣きそうになってしまうよ。

歴史の1ページに残ることができ、エリート選手の仲間入りを果たせたことに対してとても誇りに思っている。また偉大なロッド・レイヴァーの前でプレーできたことや、1万5千人の観客が夜中の1時半まで残って観戦してくれたことなど、とても嬉しく思う。

Q:どうやって戦い続けることができたのですか?

第4セットで僕は多くのチャンスがあった。でもラファが信じられないサーヴとポイントでプレーし始めてきたために、5セットとなってしまったが、この時点で二人のうちどちらが勝ってもおかしくない状態だった。

僕の体がスローダウンしてしまったけれど、ラファもそれほどフレッシュでないことが分かっていた。ラファも僕と同じくフィジカルに負担がかかっている。僕はメンタルでとにかく頑張った。感情をおさえて冷静さを保った。2−4になってしまったときも肉体の限界に挑戦したんだ。

最も壮絶だったのは、5セットの4−4のときだ。最初のポイントを35から40くらいのラリーを続けて、終わったときは二人ともコートに膝づいてしまった。
(気の遠くなるような長いラリーでジョコヴィッチは最後にBHをロング。このエラーのあとジョコヴィッチは疲れ果ててコートに大の字になってしまいました。)

僕はプロのアスリートだ。他のアスリートたちも同じだと思うけれど、このような試合をするために生きている。グランドスラムの決勝を6時間にわたって戦うために僕たちは毎日練習に励んでいるんだ。

Q:体の故障など問題はありませんか?

体のすべてだよ。(笑)今ここで故障の話をしても仕方がない。問題のあったところはすべて治してきた。これが最も大切なことなんだから。

Q:ラファが苦痛をエンジョイしたと語ってましたが。

まったく同感だね。動かない足を何とか動かそうとする。もう一つ高いレベルへとプッシュする。あと1ポイント。あと1ゲーム。足の指は血まみれ。想像を絶するような苦しみ。でもその痛みをエンジョイする気持ち・・・ラファと同じ気持ちだよ。

Q:勝利を決めたときシャツを破って勝利を祝っていましたけれど、今から何をして祝う予定?

今はもう午前の4時だ。これからどれだけ祝えるエネルギーが残っているか分からないけど、今までは精一杯やったからね。(笑)

Q:コートになって大の字になったとき、もうこれで終わりにしたいと思いましたか?

No  あのときは少し体を休めたかったんだ。いろんな想いが頭をかすめていった。次のステップは何なのか? 正しい選択をするためにはどうすればよいのか?

ラファは最もメンタルの強い選手で、どんなときにどんなショットで向かってくるかわからない。僕たちは疲れきっているので、ラリーをあまり長く続けていられないのがわかっているから、どこかでウィナーで決めてしまわなければならない。

ラファはこのようなシチュエーションのときは、アグレッシヴにアタックしてくることはなく、ショットを組み立ててヴァラエティに富んだプレーをやるのが普通だが、最後の僕のサーヴィスゲームで、僕はラファがアグレッシヴに一か八かで攻めてくると感じたんだ。

Q:何度もあなたに挑戦しては負けてしまうラファに同情しますか?

僕は今まで何年もラファやロジャーに負けてきたからラファの気持ちはよくわかる。今日の授賞式でも言ったように、一人だけが勝者になるのは大変不運なことだ。二人とも最後まで全身全霊をこめて100%戦ったのだから、ラファも勝者であると思う。もし僕が負けてこの席に座ったとしても、「僕もある意味では勝者」だと言っていると思う。

tennisnakama says:

ジョコヴィッチの「(死にそうに疲れていても)もう一つ高いレベルへとプッシュする。あと1ポイント。あと1ゲーム・・・」はインスピレーショナルな言葉です。どんなに疲れていてももう一歩踏み出せることができるもの。私ももう目がかすんで吐き気がするほど疲れていますが、彼らに励まされて、やっと翻訳を終了することができました。

彼らの試合をみていると、人間には無限の可能性があることを感じさせてくれます。

ラファ & ノーレ、感動の6時間をありがとう!私も頑張るぞ!

 

✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦

ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします♡

No related posts.

UA-6754709-2