February 5, 2012 Fed Cup
フェデレーションカップは1995年にフェドカップと改名され、フォーマットも変わって男子デイヴィスカップ(デ杯)の女子版フェドカップが誕生しました。主要チームはワールドグループ8チーム、ワールドグループll 8チームに別れ、日本はグループll で三木市でスロヴェニアと対戦。日本チームは5試合に全勝利という快挙で、ワールドグループ昇格のプレーオフのチャンスをつかみました。
(選手はすべて敬称を省略しました)
日本チームは国別ランキングでは12位。スロヴェニアは16位です。1999年に日本がスロヴェニアに勝ち、2010年に日本が敗退して過去の対戦成績は1勝1敗。今年は2チームの中でベストランキングの36位のヘルツォグがおりますので、予想はきびしいものでした。
フェドカップのスケジュールはデ杯の3日間と違って2日間のみ。初日にシングルス2試合。二日目にシングルス2試合とダブルス1試合をするという盛りだくさんのスケジュールとなっています。
男子の5セットマッチと違って女子は3セットマッチですので、試合時間が短くデ杯のようにダブルスだけの日はありません。二日間に5試合を強行するために、ベストランキングの選手は一日にシングルスとダブルスに出場するという怪我を覚悟のトーナメントとなります。
日本のベストランキングは森田あゆみです。彼女は5試合のうち3試合に出場してすべてに勝利。二日目はシングルスとダブルスに出て日本に勝利をもたらす大活躍となりました。
以下が試合の結果です。
2月4日(土曜日)
R1: 伊達 def ヘルツォグ:2-6 6-4 6-2
R2: 森田 def コラー:2-6 6-4 6-3
2月5日(日曜日)
R3: 森田 def ヘルツォグ:3-6 7-6(6) 6-1
R4: 奈良 def ランプレ:6-4 6-4
R5: 藤原/森田 def コラー/ランプレ:6-3 5-7 6-0
フェドカップの公式サイトの記事にもとづいて記事を構成してみました。
R1:伊達 def ヘルツォグ
寒さに弱い伊達は出来るだけヒーターに近いところで体を暖めながらの熱戦を繰り広げ、フルセットでスロヴェニアのNo.1選手を打倒。
ヘルツォグ
接戦だったので、フォーカスを終始保ち続けるのはとてもむずかしかった。第2セットの第8ゲーム(4−3)までは何とか持ち続けられたのだけれど、それ以降は集中力が落ちてしまった。それからは回復できなかった。
伊達選手は経験豊かな選手で、このような選手と対戦するのはやさしいことではない。彼女はフラットで球が速く、しかもリターンがよいのでとてもむずかしかった。
でも最後にヘルツォグは「伊達選手のような選手がツアーに存在するというのはすばらしいことだ」と彼女を賞賛しました。
R2:森田 def コラー
伊達 vs ヘルツォグ戦とよく似たスロヴェニアのアグレッシヴな攻撃パターンで始まったラバー2で、森田は第1セットを落としてしまいました。村上監督は森田に「もっとアグレッシヴに攻めろ」の監督命令。ハッパをかけられた森田の攻撃でコラーにエラーが増え、今まで71%だった1stサーヴが14%にも落下してしまい、第2セットを森田が勝ち取りました。
勢いにのった森田の攻撃を食い止めるのはむずかしく、第3セットも森田が勝ち取って、初日は伊達・森田の勝利で2勝をあげる好調な滑り出しとなりました。
コラー
第1セットはとてもうまくプレーできたのだけれど、第2セットから森田選手がレベルをあげてきて、とても難しくなってしまった。でも寒いコンディションはスロヴェニアと同じだったのでまるでホームのような気がした。(笑)
正直言ってヘルツォグが負けると思っていなかったので意外だった。
R3:森田 def ヘルツォグ
ハイライトは最終日のスロヴェニアのNo.1選手 Hercogと森田あゆみのラバー3でした。
この試合は勝てば日本が勝利を決定する重要な試合。第1セットは3−3からヘルツォグが森田を2度ブレークして、森田は1セットを落としてしまいました。第2セットでは両選手ともギアアップして激戦を展開し、ヘルツォグは第6ゲームで森田をブレーク。しかし森田は第7ゲームでブレークバック。予断をゆるさないタイブレークにもつれこみました。
ヘルツォグはタイブレークで9本目のエースを打ち5−4とリード。しかし2度ともネットかけるヘルツォグのエラーで5−6の森田のセットポイント。ここで首の激痛が走りヘルツォグがメディカルタイムアウトを。
5−6から試合再開。森田のエラーで6−6へ。しかしヘルツォグの2度のエラーで6−8で森田が第2セットを勝ち取りました。森田はよく最後まで頑張りました。それにしても第1セットをすべて先取したにもかかわらず、3試合を失ってしまったスロヴェニアのキャプテンは「私たちのチームには最後まで戦うファイティングスピリットに欠けていた」と反省。
ヘルツォグ
森田選手との試合が始まる前から足の具合がよくなかったが、第2セットではどんなことをしてでも勝とうと全力を尽くした。でも5−5になった時点で首に激痛が走り涙がでるほど痛かった。森田選手のような選手と戦うには100%の状態でないと勝てない。
森田選手はアグレッシヴでフラットで低いショットを打ってきて、しかも足が速い。そしてサーヴもいろいろミックスしてくるのでむずかしかった。
森田
勝てて本当に嬉しい。彼女のサーヴがよくてむずかしい試合だったから。彼女は低い速いボールが苦手だということを知っていたし、コートが速いことも有利で、アグレッシヴにプレーができたことはよかった。
村上監督
第1セットを落としてしまったが、森田に最後まで戦い続けろ!と励ましてきた。チャンスはかならずやってくるのだから。そしてリラックスしてこの試合を楽しむように。だから彼女は緊張はしていなかった。
実は私自身この圧勝に驚いている。
フェドカップは嬉しい驚きとともに幕を閉じました。これでプレーオフに勝てば、来年はワールドグループに昇格です。もし男子がデ杯でワールドグループを維持できれば、男女ともワールドグループというテニスエリート国の誕生です。
頑張れ!ニッポン!
Reference: Fed Cup Official site
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