February 20, 2012 (全文公開)(更新)
昨年の2月の同時期に錦織圭はメンフィスのハードコートに挑戦しましたが、ランキングが68位だったため本戦エントリーならず、予選からスタートしました。予選2回戦で破れて本戦入りが果たせなかった昨年に比べて、今年はランキングが17位にアップして、しかもクレーの元チャンピオンのフェレーロを破ってしまったのですから、本当に驚くべき進化です。
Photo: ©EPA
錦織 def フェレーロ:7-5 3-6 6-2
この試合は二人ともブレークポイント(BP)が14づつという、すざましいブレーク合戦でした。錦織がブレークすれば、フェレーロがブレークバックする。そしてまた錦織がブレークバック・・・延々とブレークバックが続いていく中、やっと、第3セットで錦織に調子が出てきて、フェレーロが焦りまくるというパターンで(これはほとんど第3セットの一般的なパターン)錦織が元クレーのプリンスを破ってしまいました。
第1セット
第5ゲーム(2F−2N)の途中で見始めましたが、錦織がすでにブレークされてしまいました。
第6ゲーム(3F−2N) しかし錦織が粘りまたブレークバック。
第8ゲーム(3F−4N) 2つのBPまでこぎつけながら錦織はブレークチャンスを失ってしまいました。しかしラリーが続くようになり、フェレーロのBHダウンザラインがウィナーに。錦織のBHダウンザラインがネットに。どうやらBHダウンザラインが勝負の決め手となりそう。
第10ゲーム(4F−5N) 30−40ですでに錦織のセットポイントです。しかし勢い余って大きくリターンを外してチャンスを失ってしまいました。しかし流れは錦織にあり、このまま冷静に打っていけばセットをとれるはず。
第11ゲーム(5F−5N) 錦織のサーヴが本当にうまくなりました。コーナーぎりぎりのよいところに入っています。最後はエースでサーヴィスゲームをホールドしました。
第12ゲーム(5F−6N)BHインサイドアウトのむずかしいショットでウィナーをとった錦織はアグレッシヴに攻めます。次にFHでウィナー。フェレーロがエラーを犯してすでに0−40のセットポイントです。錦織はリターンがネットコードしてしまい15−40となったものの、最後はフェレーロがBHをネットにかけてしまい、錦織が第1セットをとりました。
なかなかの激戦でした。二人のサーヴ率は70%と変わらず、リターンもよく、サイドラインを狙う高度な試合内容でした。それにしても、フェレーロに9つのBPを迫った錦織は6度セーヴされたにもかかわらず、かなり自信を得たはず。
第2セット
第1ゲーム(0F−0N)錦織のミサイルFHダウンザラインのウィナーが決まりました。FHの調子がよいですね。
第2ゲーム(0F−1N) フェレーロも負けてはおらず、見事なFHダウンザラインでウィナー。錦織はクレーでの練習不足なのか、ときどき足をクレーにひっかけてつまずくようなフットワークをしています。スムーズにスライディングするまでにはまだまだ時間がかかりそう。
第3ゲーム(1F−1N)錦織にフォーカスの隙がでてきました。3度のエラーであっという間に0−40のBPです。しかしフェレーロにもエラーがでて40−40のデュースに。しかしフェレーロの見事なウィナーで錦織はブレークされてしまいました。
第4ゲーム(2F−1N) 錦織をブレークしたフェレーロはギアアップしてアグレッシヴに攻めてきます。40−0で錦織を圧倒。
第5ゲーム(3F−1N) しかしここでへこたれる錦織ではありません。モメンタムがフェレーロにシフトしてしまうのを、サーヴ力でひきとめ、40−0の強いサーヴィスゲームでホールドしました。あとはフェレーロをブレークするだけ。
第7ゲーム(4F−2N) 錦織のサーヴは相変わらず7割以上で調子はよいのですが、フェレーロのリターンがよくラリーが続いてしまいます。焦りも手伝って錦織にエラーが増えてきました。しかしBPになってもしぶとくデュースに戻し、やっとゲームをホールド。錦織が焦るにつれてフェレーロのショットが冴えて、錦織を左右に揺さぶりつづけます。
第9ゲーム(5F−3N)ここで一気に錦織をブレークしてセットを取ろうとするフェレーロは、すべてがウィナー狙いのショットで攻め始めました。元フレンチオープンの優勝者だけに、するどくサイドラインにウィナーが決まっていきます。あっという間に0−40のセットポイントです。
しかし錦織はここでセットを投げてしまわず、じわじわとポイントを取り戻しはじめ40−40まで挽回。しかしセットポイントで錦織のFHダウンザラインがわずかに外れてブレークを許してしまい、第2セットを失ってしまいました。
(更新)
第3セット
第1ゲーム(0F−0N) 二人ともギアアップで長いラリーが続きます。錦織のFHダウンザラインのウィナーが決まりました。フェレーロのエラーも手伝って錦織がブレークしました。
第2ゲーム(0F−1N) このブレークで余裕がでてきたのか、フェレーロを振り回してエラーを誘う錦織。かつてのクレーの王子様をもてあそんでいるような感じ。ちょっと信じられません。
第3ゲーム(0F−2N) フェレーロのパターンが分かってきたのか、ポジションを予期してほとんどの狂いがない錦織。かなりのテニスIQです。フェレーロをダブルブレークしてしまいました。
第4ゲーム(0F−3N) ダブルブレークでますます自信を得た錦織は問題なく40−0でサーヴィスゲームをホールドしました。
第6ゲーム(1F−4N) ここでちょっと錦織にフォーカスの途切れが出てしまいました。BHをネットに。イージーエラーです。フェレーロにブレークバックされてしまいました。
第7ゲーム(2F−4N) しかしフェレーロはかなり焦っているようでつまらないエラーを重ねてしまいます。錦織のBHのダウンザラインのウィナーが決まりました。すばらしい。これでまたもや錦織がブレークバック。ここまでくれば安心です。
第8ゲーム(2F−5N) 錦織のServing for the Matchです。執拗に球を追うフェレーロ。長い緊張したラリーが続きます。しかしゲームをコントロールしているのは錦織で、フェレーロを左右に振ってウィナーを打ちました。マッチポイントではフェレーロがリターンを出してしまって、錦織の快勝となりました。
フェレーロは32歳。現在のランキングは47位にまで落ちてしまっています。2010年のUSオープンの後故障で8ヶ月の欠場を強いられて以来、どうも調子が上がらず苦戦しているフェレーロです。最近は1回戦で敗退することが多く、錦織戦も自信のなさが出ていました。錦織にとってはラッキーでしたが、元チャンピオンが無惨に敗退していくのを観るのは残酷でした。
錦織公式ブログでさっそく報告がありました。
昨年のフレンチ以来のクレイコートだったので不安でしたが勝てたのは大きな自信につながります。やはり簡単には勝たしてくれませんでしたが、ファイナルセットも先にブレークし、大事なところでギアを上げれたので勝ちにつながりました。クレーは本当にタフです。少しでも気持ちの緊張が途切れると体力が切れてやられてしまいます。体力、精神面、両方がとても重要です。明日はシングルス2回戦とダブルスも始まるのでしっかり頑張ってきます!ばもっ
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