ナダルの全米オープン欠場の可能性:最近増えてきた手首の故障の原因

Aug. 13, 2014:

ナダルが12日に右手首の検査を受けましたが、過酷なトーナメントに耐えられるかどうか不安な点があるため、全米オープンの出欠は今週末に決断することになりました。最近手首の故障をおこす選手が増えてきましたが、利き腕だけでなく、利き腕でない手首の故障も増えています。デルポトロは両手首を手術するまで悪化してしまいました。新現象の手首の故障について、その原因を探ってみたいと思います。

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ナダルはトロントで練習時に手首を痛めてしまい、トロントとシンシナティのマスターズを欠場してしまいました。完全回復を待ちながら、スプリント(固定させるサポーター)を使って練習をし始めましたが、まだスプリントをつけないで打ったことがなく、週末までに試験的にスプリント無しで打ってみて、全米オープンに耐えられるかどうか決めるのだそうです。

黒いスプリントをつけて練習するナダル

Nadal-splint

スプリントをつけたまま練習するナダル

5月下旬にデルポトロも利き腕でない左手首にスプリントをつけて練習。

デルポトロは7月にはスプリントなしのサポーターだけで練習。しかしバックハンドは左手を使わず片手バックハンド。

リストエクステンション(手首の伸長)でパワーアップ

最近はストロークのパワーとスピンをアップするために、リストエクステンション、つまり手首を90度くらいにまで曲げて、打つ寸前にスナップする打ち方が主流になってきました。その極端な例はナダルのストロークです。まずスローモーションのビデオをご覧ください。

ナダルの手首のエクステンションから生まれるパワーとスピン

打球時点で強力なインパクトが手首にかかることも故障の原因ですが、主な理由は手首をオーヴァーストレッチすることによって、小指の内側の伸筋腱にミクロの切れが生じるのだそうです。ITF(国際テニス連盟)が下図で説明しています。

Wrist-injury

故障の度合いにもよりますが、回復には時間がかかり約6週間かそれ以上と言われていますので、ナダルの場合は全米オープンは無理なような気がします。

なぜ利き腕でない手首も故障するのか?

利き腕でない手首の痛みは、両手BHの選手にだけ起こる症状ですが、両手を使っているのになぜ?という疑問がわいてきます。ITFの説明によると、利き腕でない腕でリードしますので、インパクトが大きいのだそうです。これは私の想像ですが、今日の両手BHは手首を直角近くまで曲げてスナップを効かせて打ちますので、伸筋腱を痛めてしまうのではないかと思います。しかも利き腕でないために利き腕ほど筋肉が強くないことも原因だと思います。(女性にこの故障が多いのは、男性ほど筋肉が強くないからだと言われています。イギリスの女子No.1のロブソンも手首の手術をデルポトロと同じ外科医のもとで行いました。)

全米オープンで再登場するはずだったスリーブレスのナダルのシャツ(写真)

初めてナダルのスリーブレスとカプリパンツを全米オープンで観たときは衝撃的でした。あれ以来スリーブレスのファンなのですが、やっぱりナダルはあの野性的なシャツでなくっちゃ!と楽しみにしていたのですが・・・でも健康体が第一。フェデラーのように長くテニス界で活躍してほしいと願っていますので、ここはぐっと我慢をして気長に待つことにします。

Nadal US Open 2014

 

4 Comments

  1. sanchezyoshikoさん

    全米オープンでお目にかかれるのを楽しみにしています。もし会場に行かれる際はcontactまでご連絡くださいね。

  2. 非常に詳しい記事をありがとうございます!いかに怪我をしないか・・・が本当に大切ですね。

    僕はナダルの大ファンなので、心配ですが、無理をせずに完全回復を祈ります。

  3. なるほどなるほど。。。

    祈る気持ちで(息の長いプレーヤーとしていつまでも応援したいけれど、NYで目の前で走るRafaも見たい)
    念願のUSopen観戦のための3泊NY弾丸ツアーの準備をします…。
    私もスリーブレスのスタイルは大好きです。

  4. 私的に非常にタイムリーな記事でした! ナダルの手首の故障のことを知って、過去にTennisnakamaさんが書いた、やはり手首の故障についての記事をさがそうと思っていたところです(ジョコビッチが欠場したときだったでしょうか)。

    私もナダルの袖なしシャツのファンですが、怪我はちゃんと治してほしいし、袖なしシャツ姿は見たいし、困ってしまいますね・・・

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