全仏Day1: セルフィー乱入者にフェデラーが警備の不備を批判

May 24, 2015 French Open:(更新)

初日の今日は錦織、フェデラー、ヴァヴリンカのトップ10選手、およびカーロヴィッチとガルシアロペスを除くシード選手全員がストレートで勝ち2回戦に進出しました。順調な開幕を切った全仏オープン…と書きたいのですが、フェデラーがシャトリエ会場を退場する途中で、会場に飛び降りた若い男性にセルフィーを強要されるという事件があり、フェデラーは警備の不備に怒りの発言をしました。過去に起こった事件も含めてビデオで紹介します。

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Federer-selfie-intruder-FO-2015

テレビでも映ったこの若者の非常識な行動に本当にびっくりしてしまいました。解説者も唖然。しかしもっと驚いたのは警備員の反応が遅いことです。たとえ目的が他愛のないセルフィー(自撮り)であっても、乱入は許されるべきではありません。もし彼がセルフィーとみせかけてナイフで襲いかかったら…おぞましいセレス事件が思い出されぞっとしてしまいました。

昨日もフェデラーは練習中に子供たちがコートに割り込んできたばかりで、いくら子供だと言っても、オフリミットのコートへ侵入は警備の問題。フェデラーは警備の問題は、私個人だけの問題ではなく、選手全員にかかわる問題なので早急な対応をしてほしいと要求しました。

上のビデオでも紹介されているように、全仏オープンにおいて過去にも不愉快な事件がありましたね。フェデラーは2009年全仏オープン決勝(vsソダリン)で、乱入者がフェデラーに帽子をかぶせようとした事件を経験しています。

また同じく全仏オープンで2013年のナダルvsフェレール決勝で、ゲイの結婚に反対する男性がプロテストを目的にトーチをかかげてコートに乱入した事件もありました。

今年は全豪オープン決勝(ジョコヴィッチvsマリー)で、移民を強制キャンプに反対する数人の活動家が前列に席を占め、メッセージを伝えるために二人がコートへ飛び降りる事件が起こっています。

AFP 537359498 S TEN AUS VI

AP APTOPIX AUSTRALIAN OPEN TENNIS S TEN AUS

しかし警備員のトレーニングは抜群で、すぐに選手(マリー)を取り囲み万全の警備態勢をとりました。しかし全仏ではたった一人のスタッフが10秒後にコートにやってきただけ!これにはちょっと驚きました。

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テニスではありませんが、フットボールやサッカーでもクレージーなフィールド侵入者が結構いるんですね。ビデオで特集していますが、罪はないものの、素敵な裸体ならまだしも、贅肉のついた裸は見せられる方はたまったもんじゃありませんね。

(更新)

錦織 def マチュー:6-3 7-5 6-1 

錦織は自信に溢れるショットメイキングが印象的でした。相手のマチューは33歳のベテラン選手。長期間故障で休場してなかなかカムバックがままになりませんが、それでも元12位を誇る実力の持ち主で、特にBHがすばらしく、錦織とスリルのあるBHラリーを展開していました。

マチューはブレークされてもディフェンシヴになることなく、アグレッシヴなプレーで、錦織にプレッシャーを与え続ける作戦は的中しました。錦織は第2セットでダブルブレークされてしまい、マチューに押され気味になりましたが、6−5のセットポイントでネットコードがインとなり、セットポイントを手にいれることができラッキーでした。

しかしマチューの勢いもここまで。実力では勝てないマチューはどうしもリスクの高いショットで無理をしなければ錦織に勝つことができず、第3セットではエラーを連発。欲をいえば錦織は1stサーヴ率を上げること。今日のような4割台ではこれからが苦しくなります。

錦織の華麗なBHに解説者が「Kidding me! (ウッソー!)ジョコヴィッチに劣らない!」と叫んでいました。フランス選手のマチューを応援するはずの会場も、錦織の炸裂するウィナーに拍手を惜しみませんでした。

フェデラー def ファジャ:6-3 6-3 6-4 

左利きファジャFallaはFHでバンバンとフェデラーのBHを攻めていました。これは正しい作戦で、深いショットがよく決まり、フェデラーを苦しめていました。スコアではフェデラーの快勝に見えますが、第2セットの第3ゲーム(1−1)などは、やっと5度目のBPをとってブレークするなど、かなり手こずっていました。

フェデラーの最近の傾向に、ビッグポイントがなかなかとれない点が挙げられますが、はやりファジャ戦でも15BPのうち取ったのはわずかの3つという少なさが気になります。サーヴではビッグポイントをエースでとることができても、リターンゲームでなかなかブレークできない。フットワークもラリーがつづくとリカヴァリーが遅れてしまう。ラリーをつづけないためにも、もっとネットラッシュしてもよいのではと思っていますが、ファジャはフェデラーよりも5度も多い25のネットラッシュでした。

フェデラーに最後まで残ってほしいと願っていますので、どうしても辛い点数になってしまいます。2回戦はクレーで今年モンフィスやツォンガに勝っているグラノエールズ。単複いける選手ですので、ネットラッシュもタイミングがよく油断できません。試合ごとにどんどん調子を上げていくフェデラーですので、心配はないと思いますが。

しかしなんでこれほどうまい選手(ファジャ)が100番台をウロウロしているのか、理解に苦しみます。フェデラーよりもさらに早めのオンザライズでアグレッシヴに打っていました。マチューといい、ファジャといい、オンザライズで早く打ち、アグレッシヴに攻めてくる選手が増えてきました。決勝までまだ6試合が残っています。本当に大変ですね。

7 Comments

  1. ふうむ、セキュリテイもボランテイアなんでしょうか?

    ボランテイアなら機敏な行動は期待できないんでしょうが、プロなら大問題ですよ。

    子供の電車の席は、僕は田舎に住んでて、日常的な問題ではないので分りませんね。

    日本では大都市部以外は皆僕と同じなんだろうと思いますね。

    でも旅行で東京とか行ってた時は、子供たちは立たせてましたね。

    子供はヤクザと同じで、甘い顔すると、ロクでもないことになりますからね。

    moomin 殿

    ピルキントンの世界シェアは高いですから、多くあちこちで使われてると思いますよ。

    ピルキントン買収で板硝子は6200億円位払ってまして、世界最悪の失敗M&Aの実例になっています。

    当時の藤本社長というのが主導したのですが、僕は上海のピルキントン工場を見ましたが、「こんなガラクタ工場に1000億円以上も払ったのか?」と驚きました。

    世界5つの工場と営業所で6200億円ですからね。それも、ポンドが212円という為替レ-トでしたから。

    この藤本社長というのが、しょうもないボンクラでした。

    ピルキントンの失敗の直前、実の娘のタレントをCMキャラクタ-に使ったのを知り、僕はこの板硝子の株を大量にカラ売りしました。

    会社の社長が実の娘をCMに使うなんて公私混同もいいところです。周囲に諌める者もいない。皆、イエスマンだらけだったんですね。

    こんな会社の株はそのうち紙くずになると思ってたら、700円台だった板硝子の株は60円まで下がりました。

    これまた、全然、関係ない話ですが、先週末上京し、生まれて初めて歌舞伎を観ました。

    歌舞伎自体は素晴らしかったのですが、1人2万円じゃ、この業界に未来はないなと思いました。

    日曜日なのに、客の殆どは60~70代です、60歳前の僕達夫婦なんかが一番若いんです。

    若い客が皆無でした。

    それもそうですよね。歌舞伎は元来庶民芸能です。まあ、大阪の吉本漫才みたいなものです、本来は。

    その庶民芸能が1人2万円じゃあ、若い子は観たくても観れません。

    なら、訪日外国人に期待出来るかと言えば、無理な話です。

    以前歌舞伎を観た外国の有名人が、「国の刑罰に歌舞伎鑑賞を加えるべきだ!」と発言して、話題になりました。

    つまり言葉の分らない異国の人には無理なんですね。

    僕も含めて20年後は、先日来てたお客さんは殆どこの世にはいないでしょう。

    ちょっといつまで今の経営が維持できるんでしょうね?

  2. 全く同感です!

    対策として、このような乱入者はブラックリストにのせて、2度と全仏には入れないようにするとか言ってますけど、そういう問題よりも、どんな事態にでもすぐに対応できるシステムと警備員のトレーニングが緊急課題なのでは。

    全米のニューヨークでは、自動ライフルをもった機動隊のような隊員がゲートにおります。これにはビビリますが。

  3. 全仏の関係者がロジャーに謝罪したそうですが、それで済む問題ではないと思うのですが。

    皆さんも同じことを思われたでしょうが、過去の事件から学ぶと言うことはないのでしょうか。
    そこが一番不思議で仕方ありません。

  4. 席を譲る譲らないは、年齢とか男女差に関係なく、個人の問題なのかと感じるのですが。

    確かに昔よりは席を譲る場面に出会うことが多くなったような気もします。

    ただ、今でも子どもに座らせている親は多いと思いますね。それも3人の小さな子どもに大人3人分の面積を使っていることも良くあります。
    たしかに、うろうろ落ち着かない子どもには、座らせてゲームでもさせていた方が安心だとの思いもあるのかもしれませんけどね。

    アメリカ・ヨーロッパはよく分かりませんが、インド人のファミリーとは電車のホームで遭遇することがありますけど、どんなに子どもたちがはしゃいでいても知らんふりなのには驚きますね。マナーの問題もですが危険だとは思わないのかとハラハラしてしまいます。

    子どもが電車で騒いでいたり、マナーが悪い時に注意する男性の大人が居ないのは残念ですね。
    たまに注意しているのを見かけても、ほとんどが私のようなおばさんです(笑)

    仲間さんもあまり期待して帰国なさらない方がガッカリされないかと・・・・

  5. この侵入者はほかの写真を見てみると、フェデラーのおでこくらいの身長でしたので、170cmくらいはあると思います。アメリカでは法的には18歳までは子供になりますが、一般的にはchildという言葉は12歳くらいまで、13歳からteenという言葉が使われています。

    若者(youth)という言葉は、国連では15歳から24歳くらいを指していて、私が受けた印象は若者でした。

    ヨーロッパでの子供の教育ですが、夫(スイス人)は小さい時は絶対座ってはならないというしつけを受け、座っていると周りから厳しい目で見つめられたそうです。子供が立つのは足を鍛えるというよりはマナーの問題で、女性や年寄りのために席を空けておかなければならない、という社会的風潮がありました。

    昨年バーゼルの電車で息子が座っていると、まわりに空席があるにもかかわらず、ある婦人になぜ年寄りに席をゆずらないかと文句を言われたことがあります。これには夫が「周りに席があるじゃないか!」とガチンときて喧嘩になったくらいです。ですからまだまだこの風潮は残っていると思います。

    夫が日本にきた40年前の話ですが、お母さんたちが立っているのに、座っている子供が多いのに驚いたと語っていたことを思い出しました。スイスでは昔は席が空いていても少年や若者は座ってはならないという風潮があったため、特に印象に残っていたようです。

    子供にあまいのは最近のアメリカではないかと思います。ニューヨークでは電車やバスの運転が荒く、急停車する場合が多いので、小さい子供たちが立っていると危ないので、私は席を譲ることがあります。しかし私が息子を連れていた時は、空席が一つしかない場合は、息子には立たせ私が座っていました。

    席を譲る話ですが、これも40年前になりますが、日本で松葉杖をついて通勤した時期があります。2週間ほどでしたが、誰一人として席を譲ってくれる人はおりませんでした。ちょっと悲しかったです。席を譲るということを子供の頃から教えておけば、大人になった時に自然にとれる行動ではないかと思ったものでした。私はすでに70に近い年齢。今の日本は昔とは違い、席を譲ってくれる人も増えてきていると思います。シルヴァーウィークに帰国する私たちですので、年寄りにやさしい日本を期待しちゃいます。久しぶりの帰国が楽しみ!

  6. 今回の件、許しがたい事件ですね。
    スポンサー席から飛び出してきたとかいう少年、
    常識を逸した無礼な振る舞いをしておきながらあくびれる様子もなく
    お粗末なしつけの結果があの行為なのかと感じましたが、
    その少年よりもお粗末な警備員達
    偉そうに立っているだけで何の役にもたちませんでしたね

    こういう行為は模倣犯が続くし、たいていはエスカレートします
    今回のことを踏まえて、選手の安全確保の徹底を願うばかりです

    とにかく、Rogerに何のけがもなくよかったです

  7.  フェデラーと写真を撮ろうとしている自撮り男は、まだ子どもに見えます。15、6歳くらい?でしょうか?

     私の疑問は二つで、一つはやっぱり全仏オープン側の警備体制の甘さです。モニカ・セレシュ事件、全仏オープンでも2009年決勝でのフェデラー襲撃事件、2013年決勝での発煙筒男乱入事件が起こっているのに、なんでその教訓を生かさないんでしょう?フランスって、仕事はいいかげんでよいという風潮でもあるんでしょうか。

     もう一つは、子どもにはとにかく優しくしよう、子どものやることは大目に見てあげよう的な雰囲気が、ヨーロッパでは強いように感じられることです。警備員も、どうせ子どものやることだし、と軽く考えていたのではないでしょうか。

     ヨーロッパだと、たとえば地下鉄やバスなどで子どもが立っていると、大人が子どもに席を譲ってあげる習慣があるようですが、日本では、子どもは身体が丈夫なものであり、更に立つことで足腰を鍛えられるという考えにもとづき、子どもに席を譲ることはあまりないと思います。私も譲りません。

     でもこのことを外国の人に話したら、「日本は子どもに厳しい国だ」と言われました。これはイルカやクジラ問題以上に分かり合えないテーマだなと思い、以降は「外国人とは決して話してはいけないNGテーマ」になりました。

     しかし何より改善が必要なのは、フェデラーの蛍光ピンクオレンジのズボンだと思います。

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