ギルバートが「錦織はトップ4は維持できるが1位にはなれない」

May 27, 2015 French Open:

錦織がベッカーの棄権で2回戦不戦勝となり3回戦に出場となりました。ついてますね!ESPNは全仏オープンの5コートを同時生放送していて、GSチャンピオンや名コーチたちがこぞって解説をしていますので、彼らの話を聞くだけでも楽しいのですが、錦織vsベルーチの2回戦で、錦織の元コーチをしていたギルバートが、錦織について興味深い発言をしていましたので紹介したいと思います。

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錦織 def ベルーチ:7-5 6-4 6-4 

ブラジルのベルーチは、世界的に敬愛された偉大なチャンピオン、キルテンの後継者と期待されていたのですが、結果を残すことができずにすでに27歳。5年前に21位に上がったものの、左利きのパワフルなサーヴとFHをもちながら、コンシスタンシーに欠けるためにトップ50から抜け出せずにいる選手です。しかし錦織との2回戦は今までの中でもベストといえるハイレベルなプレーで錦織に迫りました。

第1セットでは緊張のせいか、錦織はダブルフォルトを3回。サーヴの質は向上しているのですが、それとともにダブルフォルトも増えてきているのが最近の傾向です。ポイントに影響のない時はよいとしても、ビッグポイントでは、2ndサーヴをもう少しコントロールできればよいのですが。

第9ゲーム(4−4)で錦織はブレークポイント4つを落としてしまいました。相手がサーヴィスエースを打ってきたときは仕方がないとしても、自身のエラーで落としてしまうのはもったいない話です。第1セットでは6回のBPのチャンスを得ながら、ポイントできたのは1度だけ。

第11ゲーム(5−5)で錦織は丁寧にラリーをつづけ、FHのウィナーでブレーク。第1セットを取った後は終始錦織のペースとなり、好調なBHのウィナーで観客を楽しませてくれました。第2セットの第8ゲーム(5N−2B)でちょっと気が緩み、あまいショットでベルーチにブレークされてしまいましたが、すぐにリフォーカスして、きちんとセットを取って、第1セットを取得しました。このセットを落としてしまったことで、ベルーチに焦りがでて、ダブルフォルトやエラーを連発。第2セットと第3セットは錦織ペースとなりました。

ジョコヴィッチもフェデラーもブレークされることがありましたが、すぐに挽回しています。彼らはスーパーマンではないのですから、ふっとフォーカスが緩んでしまう瞬間がありますが、問題はリフォーカスがどれだけ早くできるかどうかにかかっています。

さて第3セットで錦織の勝利が間近に迫ってきた第7ゲームの時に、アナウンサーがポストビッグ4と錦織の将来について解説者のギルバートに質問しました。

gilbert-and-nishikori

ギルバートはアガシ、マリー、ロディックのコーチをやったレジェンドのコーチです。パートタイムで錦織のコーチを引き受けたこともあり、錦織については熟知しているコーチの一人ですが、以下のようなコメントをしていました。

これから数年間はジョコが1位を走りつづけるとおもいます。ネクストジェネレーションの錦織、ラオニッチ、チリッチ、ディミトロフはトップ10を争うことになりますが、1位にはなれないと思います。キリオスやコキナキスに代表されるティーンのジェネレーションが彼らを追い越してしまうからです。錦織は1位にはなれませんが、トップ4を維持していけるとおもいます。

そうですね。今の錦織のサーヴ力ではGSのタイトルは取れても、1位は無理かもしれません。しかし不可能ではないはず。チャンは頭脳と足で全仏オープンのタイトルをとりましたが、1位にはなれなかった選手です。チャンの悲願だった1位を、GSタイトルとともに錦織にもたらしてくれることを信じて、頑張れ、錦織チーム!

3 Comments

  1. 超一流ばかり見てきて、ナニか足りずに周囲の期待どうりの成績に達することが出来なかった選手も多く見てきてるギルバ-トが言うんですから、説得力がありますね。

    でも、sato殿と同じで、「へえ、あの体格でそんなにトップ5維持できるんなら御の字だな。」と僕も思います。

  2. ふむふむ さすが的を得た見解ですね。

    次の王者は次世代からではなく、次々世代からと言うことですね。

    先日ラファと対戦したQuentin Halys君(18歳)にも将来性を感じました。

    最近のティーンエイジャーには、緊張するとか舞い上がるとか無いんでしょうかね。

    またキャラクター的にもとても魅力的な若者が多くいて本当に楽しみです。

    今年カルロヴィッチとロジャーの30才台のヴェテランにしか負けてないジョコですけど、次彼を負かすのはこんな10代の若者だったりして。

    ロジャーにはずっとこのポジションに居続けて欲しい、が私の最大の願望ですけど、それはテニス界にとっていいことばかりではないですものね。

    去年のデ杯ファイナルの後、引退も考えてという発言に衝撃を受けるとともに、この先いつでも起こりる事と心してロジャーを応援しなくちゃと思っています。

  3. tennisnakamaさん、
      興味深い解説、有難うございます。

    そうですね、圭くんを熟知してウォッチしているギルバートが
     解説者としてコメントしたのですから、
      個人としての期待とは別に、客観的な確率を伴う予測を述べる
       のであれば、こうなると思います。
     ジョコの1位を揺るがすためには、他に複数の1/3確率でジョコ
      を脅かす者が必要で、それに加え、圭くんが対ジョコで
       1/2を超える勝利確率を手にしないといけないのですから。
      ナダルが再びジョコを圧倒する対戦を期待できないと、
       だれもジョコに代わり1位になれないかもしれませんね。
     むしろ、ギルバートの『圭のトップ4維持』発言は、
      応援と受け止めました。

    そして、私たちは、圭くんのファン!!
      その未来に限りない期待と希望をもって応援したいですね~

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