錦織圭が語る敗因:「疲れとヴァヴリンカのパワーアップ」

Sep. 10, 2016

錦織圭は全力を尽くして戦いましたが、マリー戦の5セットの激闘で体が最後までついていきませんでした。ヴァヴリンカは錦織のレベルが落ち始めた第2セットの後半から、ギアアップして、コントロールとパワーのアップで強さを増し、錦織の追随を許しませんでした。ポストマッチの記者会見で錦織が試合について以下のように語っていました。

準々決勝の5セットのマリー戦の影響について

確かに疲れていました。特に最後の2セットはとてもタフなセットとなってしまいました。スタンは第1セットはミスが多かったのですが、第2セットからステップアップしてプレーが良くなってきました。

しかしマリーの5セットの試合した後、このタフなコンディションで4セットまでこれた自身を誇りに思っています。(本当に湿気が多く蒸し暑かったです)

ヴァヴリンカのプレーの評価

スタンは後半からプレーが良くなってきて、パワフルなプレーをして、私の動きが止まってしまいました。彼はダウンザラインとアングルを使ったBHをより多く使いだしました。

私はショートボールが多く、しかも1stサーヴの率が落ちてしまいました。(第1セットは71%もあった1stサーヴが、第2セットで49%に下落)ステップアップしてきた彼のプレーは長い間トップ5を維持してきた実力だと思います。

ジョコヴィッチを含めてトップ選手たちが錦織のGS優勝を予想

あと2試合が残っているのみでしたので、かなりの感触はありました。しかし2位、3位の選手と立て続けにプレーをするのは容易いことではありません。しかも1位のノヴァクが待っていますし・・・ここまでの試合がもう少し簡単なものであったなら、チャンスはあったかもしれませんが・・・(3回戦までは4セット、準々決勝で5セットをこなし、ちょっと疲れてしまったようです)

でもトロント、オリンピック、そしてUSオープンでここまでこれたのですから、今年はgood summerでした。

スタンのバックハンドについて

彼のBHに手こずりました。ダウンザラインを打ってくるし、アングルはスピンが多くかかっていますし、BHのショットに対して、無理のあるカウンターを打ってエラーを多く出してしまいました。(疲れのせいもあって、重心をきっちりかけたショットでなく、最後は手打ちになってしまってました。)

会場のコンディションについて、屋根が閉まってやりやすかったのでは?

蒸し暑かったのでタフなコンディションでした。しかし屋根が閉まってからは、少し涼しくなりましたが。(私はエアコンパイプのすぐ下におりましたので、涼しかったです)

勝つチャンスがあった第2セットにセットについて

今日の試合に勝つためには、絶対に逃してはならないのが第2セットでした。ブレークするチャンスがたくさんあったのですから。これは本当に残念でした。第2セットで勝てなかったのは、最大のミステークでした。この勝利でスタンに自信を与えてしまったのですから。

しかし2セットを取っても最後のセットが取れていたかどうか・・・私のコンディションからいって難しかったと思います。(相当に疲れていたようですね。お疲れ様でした。よく健闘しました!)

 

 

 

8 Comments

  1. nakamaさん、
      過分なお褒め、隠れ穴を探しています。記事を作られる方と違って、
       私たちは都合の良いときに、気ままなコメントをするだけですから。
    にしても、なおみちゃんは、GS出場3大会すべてで3R進出、全仏で6位
     シモナ ハレプ、全米で米国期待のトップ10キーズともあれだけの戦いが
      出来ますので、米国籍ももっていますし、日米争奪戦になる可能性さえ
       ありますね。
    多分、日本的なメンタルと大陸的なメンタルを併せ持っている点も魅力です。
     今週から有明で開催のJAPAN Wimem’s Open にも出場しますので、日本の
      ファンの注目もより高まると思います。
    日本女子も、伊達さんがまいた種で奈良・土居さん91生、これに刺激され次の
     世代(特に94生)も育ってきています。トップ100に5名inの勢いです。
    男子も、comoestamiyasitaさんの紹介の通りですが、次の21才未満にも
     期待がもてそうな人材が少しずつですが出てきつつあります。
      やはり国内にツァー大会が増えてほしいですね 東京五輪を名目にしてでも

    • satoさん

      女子は小柄でも足の速さでなんとかカバーできますが、男子は層が厚く、特に若い選手は190cmくらいの身長がなければ勝っていけない
      時代になってきていますので、日本人にとっては辛いですね。その点からも錦織は奇跡です。またいつも強い選手と練習試合をしなければ
      勝てませんし、不利な点の多いジャパンテニスですが、それにもめげず頑張ってくれている選手が多くて頼もしい限りです。

  2. 錦織が華々しく全米オ-プンで活躍してるのを横目に、他の日本男子・女子もWTA160やチャレンジャ-で頑張ってますよ。

    中国大連WTA125K大会(ATP250の半分位の大会)で、日本女子の江口実沙ちゃんがなんと今日ファイナルです。勝てば160ポイントゲットでトップ100入りですね。

    今の大連は凄く涼しいので、頑張ってもらいたい。

    スペインチャレンジャ-のダニエル太郎君は、決勝で惜しくも敗れ準優勝でした。でも、ポイント相殺で26ポイント加算され、再びトップ100入りです。

    でも、今夏の太郎君のツア-スケジュ-ルはどうにも理解出来ませんでした。

    オリンピックの後、北米シ-ズンと全米オ-プンを捨てて、欧州のチャレンジャ-ドサ周りでした。

    杉田、添田、守屋の3人は出場で、守屋は1回戦負けでも約60万円、添田は2回戦で8ポイントと110万円、杉田は3回戦で16ポイントと170万円の賞金でした。

    確かにその間、太郎君は1回チャレンジャ-で優勝し、今回準優勝しましたから、賞金150万円と140ポイント稼ぎ、再度、トップ100に返り咲きです。

    でも、若い太郎君がGS大舞台への挑戦をハナから捨ててしまうというのは、何か勿体無いですね。

    チャレンジャ-ばかりじゃ、ポイントが数十ポイント単位で落したり拾ったりの繰り返しで、いつまでたっても100位前後をウロウロして現役生活が終わってしまいます。

    長身なので、狭いエコノミ-席での10時間以上のフライトは拷問だ!と言ってますので、単に飛行機に乗りたくなかったのかもしれません。

    僕の大好きな添田豪は、最近はチャレンジャ-でもなかなか勝てなくなってて、2~3回戦で終わってしまいます。今年32歳ですから、本当にもう後がなくなってきました。今年から来年にかけて、最後にもう一花咲かせてもらいたい。

    今年中盤、奮闘中の杉田祐一はなんとキャリアハイの82位までランクを上げてきました。今週は日本人男子No2になっています。たいしたものです。

    女子では何と土居美咲ちゃんが凄いです。

    公称は身長159cmですが、多分155cmもないんじゃないかなと思いますよ。何年か前までの男女併催の楽天オ-プンの時に、僕の3m前を歩いてて、「どうして、平日に小学生が学校休んでテニスの格好してこんなとこを歩いてるんだ?」とインドネシア高官と話してたくらいです。

    あれから身長も伸びたのかもしれませんが、間違いなく女子トップ選手の中では一番のチビチャンでしょう。

    でも、チビだけど全身筋肉の彼女の繰り出す左手フォアハンドの破壊力は凄まじく、そのフォアハンドを徹底して鍛え上げた今のアメリカ人コ-チの指導力はたいしたものです。

    このコ-チが素晴らしいのは、チマチマしたポイント稼ぎで下部ツア-を廻ってたのを止めて、予選からでもいい、ポイントが取れなくてもいい、上部ツア-の選手と戦わなきゃ、いつまで経っても下部ツア-レベルの選手のままだ!と参加大会を全て上に上げたんですね。

    その戦略が的中し、土居はランク70~80位だったのが、見事に30位代にまで上がってきました。

    他の日本人男子が持っていない190cm超の恵まれた体格の太郎君なんですから、極力、上の大会に出てもらいたいですよね。

    • comoestaさん

      日本選手の情報をありがとうございますありがとうございます。

      タロー君はランキングではオープンには113位で本戦にはエントリーできず、予選からのチャレンジとなりますね。
      彼はベースライナーでクレーの方が得意だし、体を酷使してハードで戦うよりも、といった判断だったのではないでしょうか。チャレンジのクレーで優勝しちゃったんですから、結果的には良かったのでは。

      若手では3回戦まで進出した18歳の大坂なおみちゃんの活躍がすごかったですね。スケールの大きなテニスで、解説者たちは未来の大物選手と太鼓判を押してました。

  3. nakamaさん、試合観戦をベースにした圭くんの会見の照会、
     とても分かり易く、有り難いですね。

    で、圭くんの疲労の蓄積を今期の試合数から比較しますと、
    今期のツァー試合数
         USOまで    USO  対トップ10
    ティエム 65(49-16)4回戦敗退 +4 3-8
    圭くん  60(46-14)準決勝敗退 +6 5-10
    ジョコ  56(51-5) 決勝戦   +7 20-1 
    マレー  57(50-7) QF敗退  +5 11-5
    スタン  44(32-12) 決勝戦   +7 2-2
    特にトップ5と13試合も濃密な試合を重ねた圭くん。あの超人ジョコさんも
    ヘロヘロになりかかるUSOで、圭くんの疲労は計り知れなかったと思います。
    対してスタンは。試合数ではトップ20並みで余力たっぷり。
    今期の圭くんは、
    ・誰が考えても、厳しい厳しいスケジュールで戦っている
    ・目先を考えれば、蓄積した疲労に対しスケジュール調整は必須
    ・そうした中でトップ5と13回濃密な戦いを経験できてもいる
    ・シードの中で彼らと戦うには勝ち上がりしかないと覚悟?
    @これだけの試合を重ねて疲労は有っても、今現在大きな故障に直面せず。
    圭くんの戦いのレベル(技術・戦術・集中力)の更なる上昇と、弱点である
     フィジカルの向上 この二つの目標を着実にこなしているかと思われます。
    などと、仮想nakamaさん視点で考えてみました。

    • satoさん

      素晴らしい分析。時々変わって記事を担当してください。特に疲労度の比較は面白いです。

      スケージューリングは本当に重要ですね。調子がいいからといって試合に出ていると、ティームのように必ず故障が出てきます。特にサマーシーズンはハードコートですので、体へのインパクトが厳しいので要注意です。ランキングも大切ですが、怪我をしてしまっては元もこうもありません。ロンドンのファイナルのレースも現在は5位ですので、怪我さえしなければ今年も参加ですね。

  4. 2セット5ゲ-ム頃から、時折、目が死んでましたモンね。

    前の試合のジョコが「湿度が高い!」と何回も言ってましたから、相当きつかったんでしょう。この時期のNYも九州の夏みたいな日があるんですね。

    低温サウナ室でテニスやってるようなものでしょうから、そのきつさは想像しただけで凄いんでしょう。

    錦織、お疲れ様でした。

    話題は変わりますが、デルポの復活は嬉しかったですね。

    デルポはいつも、悲しそうなワンちゃんみたいな目で、何ともいえず哀愁が漂ってて良いですね。

    • comoestaさん

      今回はデルポのFHが発揮できなくて敗退してしまいましたが、彼が女心をくすぐるのは、あの巨大な体で子供のようにしゃくり泣く純粋な心。
      傷つきやすい巨人の魅力はたまりません。

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