ジョコヴィッチ優勝「最後は意思の力だった」

2015/02/02 tennisnakama 5

Feb. 2, 2015 Australian Open Final: (少々記事が遅れてしまいましたが更新します。)午前2時。ハッと目が覚めると、すでに全豪オープンの決勝の第1セットが始まっていました。ジョコヴィッチもマリーもお互い譲らず、長いラリーが続いています。しかし好試合は2セットしか続かず、最終セットの第4セットではマリーが0-6で完敗してしまいました。 何が二人に起こったのか? 彼らが語る勝因、そして敗因は? [private] ジョコヴィッチ def マリー:7-6(5) 6-7(4) 6-3 6-0 第1セットはどちらに転んでも不思議でない、エラーの少ないハイレベルな拮抗したゲームでした。 しかし第2セットからジョコヴィッチのふらつきが始まったのです。 第2セットの第1ゲーム、マリーのサーヴの時でした。ジョコヴィッチがサーヴをリターンして転倒。最近、ジョコヴィッチは時々バランスを崩し、転倒したりふらつくことがあります。YouTubeでは酔っぱらいのジョコヴィッチと題したビデオもアップされるほど、よくみられる現象です。 次の第2ゲームのジョコヴィッチのサーヴィスゲームでも、またふらついて15-40のプレークポイントに。そしてBHをネットにかけてブレークされてしまいました。一体どうしたのでしょうか? このふらついたジョコヴィッチをみて、気が散ってしまったのか、次のゲームでマリーが簡単なFHをネットにかけてしまい、ブレークバックを許してしまいました。 ジョコヴィッチはちょっと疲れているようで、ラリーを出来るだけ短縮するためにネットラッシュをし始めました。このジョコヴィッチの作戦の変化でマリーは戸惑い、エラーが増えてまたブレークされてしまいました。 第2セットも第1セットと同じく長い激しいラリーが続き、二人の集中力がふっと薄れてしまう瞬間があり、二人ともアップダウンを繰り返すゲーム展開となり、ブレークしたりブレークされたり・・そして再びタイブレークへ。 フィジカル的にみれば、この時点ではマリーのフィットネスの方が上回っていたと思います。マリーが普段になくアグレッシヴに攻め、ダウン気味のジョコヴィッチの追随を許さず、タイブレークを勝ち取りました。 ジョコヴィッチの転倒 第2セットをとったマリーは第3セットでアグレッシヴに攻撃。明らかにジョコヴィッチのフットワークが鈍くなってきました。15-40のBPで、ジョコヴィッチはFHをネットにかけまたもや転倒!一体どうしたのでしょうか? マリーはこのブレークでますます勢いづき、エースにつぐエース。しかしちょっとした心の弛みがでてきたのか、マリーにエラーが出始め、BPでネットにかけてしまいブレークバックされてしまいました。 ジョコヴィッチのターニングポイントは第7ゲーム(3-3)で、BPを免れたときだったと彼は語っています。結局第3セットをジョコヴィッチが取りましたが、残念ながらこのあたりから、眠気がおそい記憶がなくなってしまいました。ジョコヴィッチいわく、このBPのセーヴで固さがとれ、体が軽くなったのだそうです。 それからのジョコヴィッチは思い切って攻撃に出て、ラインに落ちるミラクルショットを連打。リラックスしながらゾーンに入ってしまったようで、マリーは手がつけられなかったと語っていました。 記者会見での彼らのコメントを要約してみました。 危機をメンタルで乗り切ったジョコヴィッチ 今日の試合はとてもフィジカルで疲労困憊する内容でした。私は第2セットの後半から第3セットの前半まで窮地に陥ってしまいました。とても疲れてしまったのです。フォーカスし直して、体力をリチャージする時間が必要でした。 そこで長いラリーはやめ、ショートポイントで決着がつくようにアグレッシヴに攻め始めました。第3セットの3-3でブレークから逃れることができ、ホッとしました。それからはボールをhitting throughできるようになり、この機会を逃さずモメンタムを自分の方にシフトさせることにつとめました。 足のクランピングはありませんでした。タイムアウトもとりませんでしたし。ただフィジカル的に弱ってしまったのです。この危機的な状態が20分くらい続いたと思います。 このようなハイレベルな激戦においては、ダウンした時は特に意思力、メンタル、フィジカルパワー、熱情のすべてを見つけ出さなくてはなりません。私は100%の状態ではありませんでしたが(ヴィールスにかかって回復時にあった)、何度も危機に面しながらもメンタルで最後まで戦い抜くことができたと思っています。 (tennisnakama: 誰もがダウンする時があるものです。しかし自身をよく理解しているジョコヴィッチはどのようにカムバックをすればよいのか熟知していました。そういう時は慌てず、あがかず、2nd […]

長い間ブログを休んでしまって申し訳ありませんでした!

2015/01/19 tennisnakama 34

Jan. 19, 2015 読者の皆様、ご心配おかけして本当に申し訳ありませんでした!「早く書かなければ!」という想いで心がしめつけられるような苦しい毎日をすごしておりました。tennisnakamaのブログも恐ろしくて開けない・・・闘病生活をしているうちに、体が弱っていくだけでなく、どんどん気持ちが落ち込んでしまい、書けなくなってしまったのです。完全なwriter’s block・・・しかし今日から全豪オープン。思い切ってブログを開くと、多くの読者の方々から激励のコメントが寄せられているのを読み、涙がとまりませんでした。 [private] 昨年8月にボクシングで痛めてしまった中指の手術を行いましたが(写真)、全米オープンで張り切りすぎて指を酷使したせいか、痛みがとれないままスイス/モロッコの旅へ。スイスでは年老いた義母の面倒・・・モロッコでは首切り事件の直前で急遽スケジュール変更・・・心身ともにかなり無理をしてきた3ヶ月間でした。 (写真の説明)8月なのですが病院は異常に冷房が強く、手術を待っている間、温風で体を温めるガウンを着せてもらいました。いたせりつくせりのサーヴィスはよかったのですが、たかが指の手術に何と医者二人と看護婦6人の計8人が手術室に入ってきてビックリ。「どうしてこんなに一杯人が必要なんですか?」と思わず聞いてしまいました。おかしかったのは執刀医も同感してくれたこと。後で請求書が送られてきてまたビックリ。手術費は100万円。保険で私たちが払ったのは10万円でした。 自分では気がつかなかったのですが、スイスから戻って来た時は免役が落ちてしまっていたらしく、咳がどんどん激しくなり、治らなくなってしまったのです。普通の咳ならたいしたことはないですが、咳き込み始めると、のたうち回るほどの激しい咳で、恐ろしくて外出ができなくなってしまったのです。 2ヶ月間ステロイド療法をしましたが効果なし。呼吸器科の専門医に行っても、咳が激しくて検査ができない。検査ができないので医師も原因がつかめない。アレルギー? 逆流性食道炎? 想像で処方箋を書いてもらい薬づけの毎日。喉飴を切らしては咳がでるので、毎日30個ほど飴をなめていたでしょうか。夜は咳が激しいので眠れない。睡眠薬を飲んでも咳で起きてしまう。地獄のような毎日でした。 しかしクリスマスに息子がサンフランシスコから戻ってきてくれて嬉しかったせいか、徐々に状態がよくなり、少しづつ外出できるようになりました。さあこれからブログを再開!と気を奮い立たせたのもつかの間、息子がインフルエンザにかかってしまったのです。せっかく治り始めた私だったのですが、今度は私もインフルエンザに。体温が40度。熱にうなされ、また咳が。 予防接種を受けていたのですが、全く効果なし。息子は数日で治りサンフランシスコに戻ったのですが、私は免役が衰えてしまっていたのか、年始から寝たきりの生活。そうするうちに夫はヨーロッパへ10日間の出張。冷蔵庫が空っぽになり、おかず無しのご飯だけの生活をしながらも、止まらなかった痰が徐々に減ってきました。そしてやっと今日夫が帰ってきてくれて初めての外食。やっとまともな食事ができ気分が晴れてきました。 先日、肺のCTスキャンをとりましたが、やはりちょっと問題があるようで(たいした問題ではないようですが)、1月27日に詳しい説明と呼吸器の精密検査を受けることになりました。 私が最も恐れていたのは、病気のことではなく、テニスへの興味が無くなってしまわないかという点でした。書けない時に無理をして記事を書くとテニス嫌いになってしまうかもしれない・・・書くのが負担になってしまいつつある状態で、どんどん日にちが経ってしまい、ますます書けなくなってしまったのです。 今日は全豪オープンの初日。いつもなら、トーナメントの予想を書いていろいろ準備をしているところなのですが・・・ 午前4時半。フェデラーvsルーの試合を観ながら書いています。ますます攻撃的で強くなっていくロジャー。頼もしいですね。ナダルの試合も観ました。試合を重ねるごとに蘇っていくラファ。励まされます。今日はメモを一切とらず、テニス観戦を徹夜で楽しみたいと思います。 テニスに対して新鮮な気持ちがふつふつと湧いてきました。暗い鬱の状態から這い上がれそうです。長い間私を信じて見守ってくださった皆様。心から感謝をしています。

アジアで開催されているIPTLが豪華メンバーで大人気

2014/12/06 tennisnakama 29

長らく休筆してしまい申し訳ありませんでした。実はスイスから戻って来て以来(10月7日)、2ヶ月間咳が止まらず、いろいろ精密検査を受けています。姉が60歳で咳をしながら肺がんで亡くなっていくのを側でみており、症状が似ているのでちょっと気持ちが沈んでしまいました。最後の手段として、昨日からステロイド療法に入りました。1週間だけですので、ヒゲがはえてくることはないと思いますが、明日から執筆活動に入ります。フェデラーが明日IPTLでプレーしますね。サンプラスとのダブルスもひょっとしたら・・・ [private] Photo: Federer’s Facebook IPTL (International Premier Tennis League)が11月28日からマニラで開幕し、シンガポールを終えて今インドのデリで行われています。現役のトップ選手(マリー、ジョコヴィッチ、ツォンガ、モンフィス、シャラポヴァ、セリーナなど)に加えて、往年のレジェンド(アガシ、モヤ、サンプラスなど)が参加する豪華なエグジビションスタイルのチームトーナメントですが、最後まで出場するかどうか決断を遅らせていたフェデラーでしたが、デリのみで参加することになりました。 テニスチャンネルやtennisTVで放送されませんので、skysportsのストリーミングで生放送の観戦となり、アジアですので夜から朝までの徹夜となって今まできちんと観戦できませんでしたが、フェデラー/サンプラスのダブルスが実現するかもしれないとあっては、咳などで沈んでおれなくなりました。 World Team Tennisを真似た1セットのみのスピーディで、エンターテイメント性の濃い楽しいフォーマットで4チーム編成。シングルスとダブルスを混ぜたエキサイティングなリーグ戦で、「アジアにテニスを!」のスローガンのもとに大人気を呼んでいます。ともかく楽しいのです。 テニスはシーズンが長く、選手の故障が絶えず、私はIPTLの企画に批判的だったのですが、このトーナメントを観て意見が変わりました。その理由は次回の記事で書きますが、今晩は徹夜でフェデラー、ジョコヴィッチ、ひょっとすればフェデラー/サンプラスのダブルス。ともかく頑張りたいと思います。 IPTLはトップ選手には1日に1億円のギャラが保証されているという豪華なプロジェクトで、この企画は責任者の一人から一年前にこの企画については聞いていたのですが、こんなに成功するとは当人たちも驚いていると思います。 プライベートジェットでデリーに乗り込んだフェデラーとサンプラス。 飲み水にも乏しく、路上で寝泊まりをしなければならない貧民たち。 ギャップが激しいですね。 インドのテニス仲間たちと今晩会いますが、彼らもアメリカにやってきた移民とは言え、インドでテニスを習ったハイソな階級の人達。まあ、テニスとはそういうもんなんでしょうが・・・ 参考例として初日の結果をご報告しますね。 チーム マニラマヴェリックス、インディアンエース、UAEロイヤルズ、シンガポールスラマーズの4チームで、選手が場所によって変わっていく流動性のあるメンバー構成となっています。 フォーマット 1)男子シングルス、女子シングルス、ミックスダブルス、男子ダブルス、レジェンドシングルスの5試合で1試合は1セットのみ。 2)1セットは6ゲーム先取のチームが勝利。ノーアド。 3)取得ゲーム数のトータルの多いチームが勝利。 マッチ1:11月28日午後4時(マニラ) インディアンエーシズ def シンガポールスラマーズ:26-16 インディアンエーシズ チームメンバー:モンフィス、ボパナ、ソアレス、イヴァノヴィッチ、サントロ、ミルザ シンガポールスラマーズ チームメンバー:ヒューイット、ラフター、キリオス、ハンチュコヴァ、ミルザ […]

クロアチアの17歳のチョリッチがATPの「明日のスター賞」受賞

2014/11/05 tennisnakama 3

Nov. 5, 2014: 毎年11月になるとATP World Tour Awardsが発表され、選手たちの投票で決まりる賞もあって、とても興味深いものがあります。テニスファンだけでなく選手からも慕われ尊敬されているフェデラーは「スポーツマンシップ」と「人気投票」で二冠王となりました。Star of Tomorrowに最年少のボルナ・チョリッチが決まりましたね。全米オープンでは予選から彼を追って観戦しましたので、彼の受賞は嬉しく思います。 [private] フェデラーのFans’ Favorite受賞は2003年から12連続受賞となり、いかに彼の人気が絶大であるかを物語っています。これでは引退は数年できませんね。(⌒-⌒) 昨年からNewcomer of The Year(新人賞)がStar of Tomorrow(明日のスター賞)に変更なりました。 一昨年までは選手の投票で決まっていた新人賞でしたので、人気投票となりがちで客観性を失う可能性がありましたが、昨年から選手の投票ではなく、トップ100の最年少選手に与えられることになりました。 今年は17歳が大活躍の年となりました。有名なテニスファミリーで育ったドイツのテニスの王子様、アレクザンダー・ツヴェレフは残念ながらランキングが130番台で受賞枠から外れてしまいましたが、ボルナ・チョリッチ(92位)は10月にトップ100入りを果たし、滑り込みセーフで受賞が決まりました。 チョリッチはバーゼルの準々決勝でナダルを破った選手で、記憶に新しいかと思いますが、彼にはかなり以前から注目していましたので、今年の全米オープンでは生観戦で彼の成熟したテニスを観ることができました。粘り強く、エラーが少なく、しかもサーヴもよく、きちんとビッグポイントをおさえることができる実力肌の選手で、ロソルを破ってしまいました。 彼は17歳にしては感情をうまくコントロールすることができ、ジュニアにありがちなバカ打ちや、キーポイントをダブルフォルトやミスヒットで落としてしまうルーキーエラーがありません。テニスはメンタルと言われるスポーツだけに、ヤノヴィッチやフォニーニのように才能に恵まれながらも、プッツンになってしまって結果が出せない選手に終ってしまうことはなさそうで、今後の活躍が期待されます。 さてライヴァルの17歳のツヴェレフですが、身長がすでに2m近くもあり、ビッグサーヴとビッグゲームを得意とする選手。身長の割には足がはやく、将来チャンピオンになる素質と環境に恵まれた選手ですが、まだ感情をうまくコントロールできないのが難点。 一方あと3ヶ月余で17歳になるアメリカの星、コズロフはとてもコートセンスがありうまい選手なのですが、身長が178cmでまだまだパワーとスケールの大きさに欠ける選手。しかしまだ16歳ですし、これからどんどん身長もプレーも伸びていく選手で要マークです。 チョリッチがバーゼルでナダルに勝利 チョリッチのトレーニング。私はハロウィーンで張り切りすぎて、また風邪がぶり返してしまいましたが、このビデオをみてかなり刺激されました。この記事を書き終えたら、さっそくジムで少しトライしてみたいと思います。ゴホンゴホン(´・_・`) 1990年から新人賞が設けられましたが、その中でGSのタイトルをとったのは、ラフター(1993)、サフィン(1998)、フェレーロ(1999)、ロディック(2001)、ナダル(2003)の5人です。意外と少ないですね。 錦織は2008年に受賞しましたが、その後はセバジョス(2009)、カムケ(2010)、ラオニッチ(2011)、クリザン(2012)で、ラオニッチ以外は成績も今ひとつ・・・ 昨年から新しくStar of Tomorrow賞となり、ヴェセリ(当時20歳)がトップ100に入り受賞しました。同年齢のティームは昨年はまだトップ150の選手で受賞はできませんでしたが、今年は一挙に30番台へジャンプしてヴェセリを軽く追い越してしまいました。しかしオーストリアには皆兵制度があり、ティームは6ヶ月間ブーツキャンプの送られてしまうそうです。(涙) スイスも男子は皆兵制度で、毎年ある一定の期間兵役をつとめなければなりませんが、エリートアスリートはお金を払えば免役になるのですが・・・ティームはこれから!という時に本当にもったいない話です。 ついていないのはナダルを破ってセンセーションを起こしたニック・キリオスです。昨年は18歳という若さでしたが、トップ200で対象外で賞を逸し、今年は一挙に51位にジャンプしたものの、最年少ではないために、またもや賞を逸してしまいました。それにしても、最も向上した選手の候補に上がりながら、選ばれなかったのは残念。 さて今年の受賞は以下の候補選手の中から赤文字選手が選ばれました。 ステファン・エドバーグ […]

激動の上海:錦織、ナダル、ワウリンカ、ラオニッチが初戦敗退

2014/10/09 tennisnakama 5

Oct. 8, 2014 Shanghai: シード8までの選手は1回戦がByeとなり2回戦が初戦となりますが、ナダル、ワウリンカ、錦織、ラオニッチ(原因不明のリタイア)が初戦ですでに敗退しまうという事態が生じ、しかも将来が期待されるディミトロフやチリッチも敗れてしまい、戦場は乱戦模様となってしまいました。10時間ぶっ通しでセンターコートの全試合をTV観戦しましたので、各試合の感想を述べてみたいと思います。 [private] 2週間休暇で試合を観ることがほとんどありませんので、興奮してついに夜中の1時から11時までぶっ通しで観戦をしてしまいました。今まで記事のために、興味のない試合もTVやストリーミングで観戦していましたので、かなりゲップ状態になっていたことは確かで、休暇はよい充電の期間となりました。 休暇中に皆様にコメントや生観戦報告で助けていただき、心から感謝しています。 では試合スケジュールの順番から。 迷いつづけるヴァヴリンカのテニス:シモン def ワウリンカ:5-7 7-5 6-4 全豪オープン決勝でワウリンカがナダルを破り優勝して以来、GSの勝利がもたらす影響があまりにも大きく、ヴァヴリンカはその呪縛からまだ開放されていないようにみえます。 『ワウリンカが自問:パズルのピースが見つからない・・・』で全仏オープン1回戦で敗退してしまったワウリンカの苦悶を記事にしましたが、まだパズルのピースが見つからないのでしょうか。 シモンとの2回戦でも、最初は好調だったワウリンカですが、第3セットでヴァヴリンカの迷いが出てしまったように思います。 第2ゲームでシモンをブレークして3−0とリードしたワウリンカですが、FHが安定せずにエラーが出始め、その機を利用してシモンがギアアップ。あっと言う間にブレークバックされてしまいました。 しかしシモンのプレーもエラーが多く、ワウリンカが冷静にプレーしていれば、勝てたかも知れない試合だったのですが・・・メンタルでシモンに負けてしまいました。 全米オープンで錦織とフルセットで戦ったワウリンカを生観戦しましたが、あの時も最終セットはメンタルだったと思います。 シモン戦もダブルブレークを許してしまった第9ゲーム(4−4)は、信じられないほどの粗いテニスで、すべてがエラー。しかも少々外れるようなエラーではなく、ワイルドなエラーで目を疑ってしまいました。半ばヤケクソのようなプレーなのです。 ワウリンカは8ポイントを連続で失ってマッチポイントとなってしまったのですが、7ポイントがエラーというすざましさ。シモンが何もしなくても自滅していくワウリンカは、まるで楽天オープンの悪夢(伊藤にストレート負け)を繰り返しているようでした。 66ものunforcedエラーをおかしたワウリンカ(シモンは32)は、「問題があることを認めなくてはならない。(伊藤とシモンの)2試合とも負けてしまったが、自分ではそれほど悪いプレーではなかったと思っている。ただバッドマッチだっただけ。」と語っていましたが、「バッドマッチだっただけ。」というところがひっかかります。バッドマッチではなく、相手がすべてのショットをカウンターしてくるような選手だと、最後まで冷静にプレーできなくて、プッツンになってしまう・・・この問題をデ杯優勝のためにも、早く解決してほしいと願っています。 長い目でみて負けてよかった錦織の上海:ソック def 錦織:7-6(5) 6-4 マレーシアから2週間ぶっ通しの試合では、錦織の体が痛まない方が不思議です。ソックは今までの中で最高のプレーだったと思います。彼の試合を最初に生観戦したのは、2011年の全米オープンでしたが、それ以降観るたびに向上がめざしいソックで、完全に同期のハリソンを追い抜いてしまいました。 ソックの武器はサーヴです。豪快にみえますが、1stサーヴの平均速度は188kmで、錦織の181kmとそれほど変わりはありません。違いは種類の多さと、打つ場所のヴァラエティ、確率の高さ(72%)だったと思います。錦織はなかなかソックのサーヴが読めず、13のエースを取られてしまいました。 ソックは足が速く、ディフェンスもよくエラーがほとんどありません。しかも豪快なFHのウィナーをバンバンと打ってきますが、健康体の錦織なら負ける相手ではなかったと思います。 メディカルタイムアウトをとって、錦織は腰のマッサージを受けましたが、痛みはすぐ消えるものではなく、第10ゲームで勝ち急いでしまいました。30−30でネットラッシュをしてヴォレーのエラー。このエラーが致命的でソックのマッチポイントに。また勝ち急ぎのFHのエラーで、マッチポイントを落としてしまい、敗れてしまいました。 ロンドンレースのためにも上海は出場しなければならなかったのでしょうが、無理をしてピルスの勝利 (Pyrrhusとはギリシャのエピルス王で、日本ではなぜだかピュロスと呼ばれています)となったとしても、マリーのように腰の手術という結果を招いてしまっては元も子もありません。 「Winning a battle […]

スコットランドが独立すれば・・・マリーの複雑な立場

2014/09/17 tennisnakama 5

Sep. 17, 2014: いよいよスコットランド独立の住民投票が9月18日に行われます。世論調査では独立反対の意見が多かったのですが、ソーシャルメディアでは独立賛成が優勢で、票がどちらに転んでも不思議でない緊迫した状況となってきました。もしスコットランドが英国との307年の結婚を解消し独立してしまったら・・・政治、経済、社会に限らず、スポーツ界に与える影響が大きいだけに、マリーは独立に関しては固く口を閉ざしていますが、マリーの立場は微妙なものがあります。 [private] 9月18日に投票が決定して以来、「スコットランドの独立に対してどう思いますか?」という質問が繰り返しマリーに投げかけられてきましたが、マリーは彼の意見が与えるインパクトを考慮してコメントを控えてきました。 しかし一度だけマリーが「あれは止めてほしかった」と不快感を表明したことがあります。ウィンブルドンでマリーの優勝が決定した瞬間、この時とばかり、カメロン英国首相の横で、独立運動のリーダーであるスコットランド国民党党首のアレックス・サルモンドがスコットランドの旗を大きく掲げたのです。(写真) 「私は子供の時から16年間英国のためにプレーをしてきたのです。」と語るマリーは、I did not like it. とはっきりとサルモンドを批判しました。スコットランド人も、あの旗はサルモンドが政治的目的に使ったもので、恥ずべき行為だったとして、マリーに同情を示しました。 マリーはスコットランドのダンブレンに生まれ育ったれっきとしたスコットランド人です。現在はロンドン郊外のサリーに住んで英国暮らしをしていますが、もし独立が決定すれば、1年半後の2016年3月に独立国となるスコットランドの旗のもとでオリンピックに出場することになります。 英国のオリンピック選手はワールドクラスプログラムに属して政府から援助を受けていますが、10.7%を占めるスコットランドの選手の問題は援助金です。新政府となれば援助金がどれくらい与えれるのか未知数となります。 またチームスポーツのアスリートの問題は複雑なものがあると思います。今までユニオンジャックの旗のもとで、共にトレーニングに励んできたチームメートたちがある日突然敵になってしまいます。トレーニング場やスタジアムの問題も出てきます。 ゴルフではBritish Openからあの由緒あるSt. Andrewが消えてしまう?という疑問が湧いてきます。毎年英国とスコットランドで交替で開催されるオープンでは、たぶん半分のスコットランドの開催地が消えてしまうことにはならないと思いますが、ともかく選手も応援するファンも複雑な心境におかれるのは確か。 昨年マリーはBBCの名誉あるSports Personality of The Yearを受賞しました。しかしBBCは「もしスコットランドが独立すれば、スコットランド人を受賞の対象にするかどうか再検討しなければならない」と発表しました。ということは、マリーは将来の受賞対象リストから外されてしまうかもしれないのです。 もしスコットランドが独立することになれば、英国人はマリーに対して冷たい態度をとるかもしれません。しかし、たとえマリーがスコットランド代表となり、英国の敵となっても、英国はマリーに対する恩を忘れてはいけません。 ウィンブルドン優勝という77年の英国の悲願を叶えてくれたのはマリーです。もしマリーの優勝が昨年ではなくて、2016年になったとしたら・・・英国の悲願はあと77年の月日を有することになったかもしれないないのですから。 スコットランドが独立しようがしまいが、英国民の皆様、Be kind to Andy.(最近は勝てないマリーに冷たくなってきていますので) Better Togetherキャンペーン(独立反対) Yesキャンペーン(独立賛成)

ワールドグループから転落した帝国スペインが意味するもの

2014/09/16 tennisnakama 8

Sep. 15, 2014: 今年のデ杯で最もショックだったのは、18年間ワールドグループで5度のチャンピオンに君臨したスペインが、プレーオフでブラジルに敗れ、ついにワールドグループから転落してしまったことでした。ナダルを筆頭にスペインにはトップ100の選手が12選手もいますが、30歳以上の老齢選手が5名も占め、未来を背負う21歳以下の選手はトップ200ではゼロというお寒い現状。一世を風靡したベースラインテニスのスペインテニスが時代遅れになってしまった感があります。 [private] テニスは10年ごとにプレースタイルが変わると言われていますが、今年の全米オープンはチリッチと錦織の決勝となり、2005年の全豪オープン決勝(サフィンvsヒューイット)以来、初めてビッグ4がGS決勝から姿を消し、時代の節目を感じさせるエポックメイキングな出来事となりました。 プレースタイルの変化はラケットやストリングのテクノロジーの向上で、パワー、スピン、コントロールが増し、ますますフィジカルになってきたことがあげられます。そのためにショットメイキングの技術だけでなく、球を追うリカヴァリーの速さとスタミナが必須条件となってきました。 ベースライナー時代 テクノロジーの向上で、ネットの選手に強烈なパッシングショットで抜くことができるようになり、サーヴ&ヴォレーだけでなく、ネットへラッシュすること自体が自殺行為に近くなってきました。そこでナダルに象徴されるベースライナーのスペインテニスが黄金時代を迎えることになるのですが・・・ スペインテニスで最も注目されるのが、building pointと呼ばれるポイントの組み立てです。ナダルやフェレールのプレーはフィジカル面だけが注目されているようですが、ベースラインからラリーによってチャンスをクリエートする戦略が他の選手たちに大きな影響を与えてきたのは言うまでもありません。 アメリカンテニスの衰退は、ポイントを組み立てることをせずに、パワーで攻める一面的なハードコートのプレースタイルで、ラリーがつづくとコンシスタンシーを失ってエラー。ウィナーかエラーかのプレースタイルでは、勝てなくなってきたのは当然です。USTAはスペインテニスを見習えと全国にクレーコートを建設しました。 ナダルが子供の頃から通っているマヨルカのクラブで、数年前に個人レッスンを受けてきましたが、その時に「どんなよいショットを打ってもボールをコートの外に出してしまってはおしまい。何球でも続けられるコンシスタンシーがなければならない。」と何度もお叱りを受けました。まさにこれがスペインのテニスだと納得。 マリーがジュニアの頃にナダルのプレーをみて大きな影響を受け、「僕もスペインでテニスを習いたい」とスペインへ留学しました。ディフェンスではナダルに負けない技術を身につけたのもスペインテニスのおかげです。 しかしサーフェスの均一化によって、クレーが速くなり、ベースラインから多くのスピンをかけても、バウンスが昔のように高くなく、スピンショットのラリーでポイントをとるベースライナーだけでは勝てなくなってきました。 衝撃的な出来事が起きたのは2009年です。ソダリンが全仏オープンで不滅のクレーキングのナダルを破り、全米オープンでデルポトロがフェデラーを破って優勝。この二人に共通するのは、ビッグサーヴ、モンスターFHの2点でした。ソダリンは193cm。デルポトロは198cm。あの年以来、私は何度も『パワーテニスの到来』について書いてきましたが、当時は正直いって錦織はあのジャイアンツたちのパワーには勝てないと思っていたのです。 今年の全米オープンはビッグ4が消えてしまっただけでなく、テニスのプレースタイルのターニングポイントのGSだったと思います。 チリッチと錦織の決勝で、ネクストジェネレーションの到来と話題になりましたが、新ジェネレーションを象徴するのが、彼らのプレースタイルだと思います。 「相手に時間を与えない」「超アグレッシヴ」「パワーテニス」 今日のテニスはスペインテニスのように、じっくりとベースラインからポイントを組み立てていては間に合わなくなってきました。1本目から攻めて行かなければなりません。サーヴィスゲームはサーヴで決める。リターンゲームは相手のサーヴをアタックしてリターンウィナーをとる。ラリーが続けばエラーをおそれずウィナー級のショットを打ち攻め続ける。 あまいカウンターショットが返ってくればコートの中に入って叩く。 コートの外に追い出されてしまっても、ディフェンスのポジションからウィナーを狙う。 ウィナーを打たなくとも、あまいショットが返ってくればネットラッシュしてヴォレーで決める。ナダルが依然として強いのはネットプレーが格段に上達したからですが、それでもベースラインの方が居心地よくなかなか前進しようとはしません。 しかしイズナーのようにいくら爆弾サーヴやミサイルFHを打っても、足がなければ勝つことはできません。パワー(チリッチ)とスピード(錦織)のダイナミックなテニスを代表するこの二人が決勝に残ったのは未来テニスを象徴するGSだったと思います。 なぜスペインで若い世代が育たないのか? (写真:スペインの最後のデ杯優勝となった2011年。黄金時代を築いたナダル、フェレール、ベルダスコ、Fロペス。) スペイン選手の老兵化 トップ100の中にフェレールをはじめ32歳の高齢選手が4名も健在で活躍してくれるのは嬉しいのですが、12名中、若い選手は23歳のカレノブスタ一人で、スペインの選手層のネクストジェネレーションが育っていないことを示しています。 (2位)ナダル:28歳 (5)フェレール:32歳 (15)バウティス タアグト:26歳 (20)Fロペス:32歳 (22)ロブレド:32歳 (28)アルマグロ:29歳 […]

錦織圭へ:So soon your time will come

2014/09/09 tennisnakama 10

Sep.9, 2014: 午前の1時半。決勝が終ってもなかなか眠れません。錦織がチリッチに負けた悲しみよりも、ハンディを乗り越え、全身全霊を込めて戦った長い全米の旅が終焉しまったことに一抹の寂しさを覚えるのです。毎試合私たちに大きな夢をみさせてくれた圭君。スタジアムでダウンすれば心が痛み、立ち上がってはこころが踊り、私たちはあなたと共に決勝まで歩んできました。しかしこの決勝はまだあなたのタイムではなかったのかもしれませんね。しかし圭君のタイムはまもなくやってくるのです。そして夢が実現する日が近いことを感じます。あなたは未だ24歳。間もなくあなたの時がくるのです。So soon your time will come! [private] 私たちにインスピーレシションをあたえてくれた感動の2週間をありがとう! 私の好きなAmy McDonaldの『Your time will com』を捧げます。 Oh the wind is gently blowing As the light begins to fade I’m sick and tired of playing it up […]

錦織が優勝すれば掛け金4千円が1千3百万円に!

2014/09/08 tennisnakama 1

Sep. 8, 2014 US Open: 日本はさぞかしすごい報道合戦になっているかと思います。「アメリカのようにスポーツがもっと注目されるとよいのですが・・・」と錦織が語っていましたが、その心配はなさそうです。セリーナが18個目のタイトルを取り、アメリカでもテニスの情報でメディアが賑わっています。やはり母国人が活躍すると熱の入りようが違いますね。さて、全く予想されなかった錦織とチリッチの決勝はスポーツギャンブルの世界でも大興奮を招いています。 [private] ESPNで面白い記事が載っていました。 オーストラリアの最大のブックメーカー(掛け屋)TABによると、錦織圭とマリン・チリッチの賭け率は、二人とも7月の段階では250:1だったんだそうです。 アメリカではオンラインでスポーツの賭けができませんのでトライしたこともありませんが、7月に錦織優勝にに4千円($37.51 )の相当の掛け金を払った人がいて、もし錦織が優勝すると、その人に約1千3百万円($127,094.93)が手に入ってくるのだそうです。 またトーナメント中に錦織の優勝に1万円を賭けた人は彼が優勝すると百万円が入るとか。チリッチの優勝の賭けで百万円を儲けるには、5倍の金額の5万円を賭けなければならないそうですが、5倍の可能性がチリッチにはあったわけで、それが錦織の予想以外の活躍で、今では5分5分の掛け率となってきたことは面白いですね。 今後はトップ3が絶えず決勝に残れるとは限らず、GS優勝の門戸が大きく解放されてきましたので、一挙にテニスのbettingが注目されてきました。千円くらいをこれぞと思う選手数人にかけておけば、どれかが当たれば相当な額が入り、ラスベガスのギャンブルよりも面白く儲かりそうです。 あの由緒あるハンブルグのトーナメントがBet-at-Home Openなどとんでもない名称に変更して、とてもがっがりしていたのですが、これもインターネットで誰でもが簡単にベットできる時代の流れで仕方がないのかもしれません。 もし誰かが、トーナメント前に錦織 vs チリッチの決勝を予想して賭けてていたのなら、その掛け率は何と5000:1なんだそうです。これがどれほどの額になるのか想像もつきません。今後は錦織とチリッチはすでに決勝進出してしまっていますので、これほどの掛け率にはなりませんが、もし賭けるなら未来のupcomingの選手たちですね。 私は幸いにも賭けることができませんが(はまりそうでこわい)、この魅力あるbettingの世界の魅力がだんだん分かってきました。テニスのブログが海外ですざましく多いのも、ギャンブラー人口の読者を意識したものが多いことに気づきました。数年前にスウェーデンのtennistalk.comの関係者に会った時に、日本語版をやってみないかと誘われたのですが、彼らの目的はbettingのマーケット開発のためと言っていました。 いや〜 あの時の直感が当たってお断りしたのですが、断ってよかった、よかった。 決勝のチケットは午後4時で締め切りとなりますが、まだまだ売り手は強気で値段が下がりません!今日はゆっくりと自宅観戦となりそうです。        

ポチを感謝します!今後のブログの方向について

2014/08/31 tennisnakama 7

Aug. 31, 2014: 皆様にブログランキングのポチに協力していただいて本当に感謝しています。 ランキングのポチ数が8月30日に4840を記録しました。写真のようにスクリーンショットでキープしますので、今後の資料として使いたいと思います。目標数を5000にと思ったのですが、急に2990に下がってしまいましたので、この時点でランキング参加は取りやめることにしました。短い期間でしたが、ご協力していただきありがとうございました!(つづく) [private] Twitterで実験 予選中から第1週目までの2週間、全米オープンでいろんな実験をやってみました。 会場からリアルタイムで発信するには、Twitterの手段がベストです。しかし熱暑の中で手術した指をどうしても使わなくてはならず、痛みが止まらず、しばらく自宅観戦することにしました。 会場にいるときは、Twitterで会場からニュースを発信。自宅観戦の時は自宅からiPhoneを使って、日本語への変換に四苦八苦しながら発信・・・時間がある時は自宅から記事を・・・というスタンスで予選からの2週間いろんな試みを行ってきました。 どうすれば購読者を増やすことができるのか?  Twitterは購読には直接のインパクト無し Twitterの利用者とブログの読者は違ったテニスファンのような気がします。もちろん両方でテニスを追っているハードコアの人たちも多いと思いますが、Twitterはヘッドラインニュースのテニスファンが多く、有料サイトはニューヨークタイムズの読者タイプのような気がします。 ニューヨークタイムズは経営困難で有料になりましたが、サヴァイヴァルに必死です。リアルタイムでは「ヘッドラインニュース」のブログにはかなわず、ヘッドラインリーダーを相手にPRをしても無駄なことが分かってきました。タイムズの今後の方向は「ニューヨーカー誌」だといわれています。つまり頻度や記事の数は減らしても、興味深い内容でじっくりと記事を読む読者を開発していくしか方法はないようです。 会場でいろんな日本のテニスファンにお目にかかることができました。会場で読者の方たちにもお目にかかることができ本当に嬉しかったです! 日本からわざわざやってくる人たちは相当なテニスファンだと思いますが、特定の選手を追っかけるファンが多く、他の選手にはそれほどの興味もないことも分かってきました。追っている彼らが引退すればそれでテニス観戦も終わり?・・・フランクフルトからやってきたマリアのような、チャレンジャーレベルまで観戦に出かけていく、ハードコアのテニスファンは少ないような気がします。 日本ではトーナメントが少なく、他の面白い選手を知る機会が少ないので仕方がないと思いますが、世界のテニス情報をお伝えしていく事を目標にしたtennisnakama.comのあり方は間違っていないように思いました。しかし放送もされない、観たこともない選手について書いても限界があるようにも思います。 日本で観れないトーナメントはストリーミングで観る・・・ここまでテニスに興味を持つ人が一体どれくらい存在するのか? 私は自分からtennisnakamaだということを言いませんが、話をしているとぴーんとくるらしく、「tennisnakamaさんですね。有名ですよ。(・・。)ゞ 払ってはいませんが、読ませていただいています。」(がっくり)つまり名は知られていても、ヘッドラインで済ましてしまう人たちがほとんどだという事実も知りました。 Twitterのニュースを始めてから、フォロワーが一挙に200人も増え、現在は2569にもアップして、しかも多くの方にretweetしてくださって嬉しいのですが、これが全くブログの購読者数アップにつながらないことが分かりました。 ものすごいエネルギーでTwitterニュースをアップしてきましたので、これはショックでしたね。 現在のブログが重いので、もっと軽快でクールなテンプレートをと思い、新しく購入したものの、難しくて手におえず無駄にしてしまいました。プロにお願いするには途方もない費用がかかり、これも諦めました。もっとモダンで面白いブログしたいのですが、まずは購読者を増やさないと経費がかかりすぎ・・・今は記事、会計、ソフトの問題など一人の自転車操業が精一杯で、改良がおっつかないのが大きな悩みとなっています。 ではどうすれば購読者を増やすことができるのか・・・もちろん興味深い濃い内容の記事で勝負するしかないのですが、ニューヨークタイムズですら、struggleしている現状ですので、どんなに面白い記事を書いてもお金を払ってまで読む気がしない・・・そういうテニスファンが多い現状で、読者を増やすのは難しいと新たに再認識。 料金の払い方が困難(アメリカのドル払いですので)、ブログが重い、時々読めなくなる、などいろんな問題があるようですが、日本に住んでいませんので支払い方法は変更できませんが、全米オープンが終われば、ブログのシステム向上のために本格的に取り組んでいきたいと思っています。 その間、軽いトピックスはサイドバーのTwitterで、突っ込んだ内容はブログで、という両輪で走ってみたいと思っていますが、アイデアがあれば聞かせていただければ嬉しいです。 できるだけ長くブログを続けていくのが自分のミッションだと思っていますので、息の長い、且つ皆様に楽しんでいただけるブログを目指していきたいと願っています。 Thank you!

アイスバケツチャレンジを行った選手のビデオ特集

2014/08/24 tennisnakama 0

Aug. 24, 2014: Ice Backet Callengeとは、治療方法がない難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)へのチャリティを目的としたもので、最近急速に広がったソーシャルメディアの現象です。指名(チャレンジ)を受けた人は24時間以内に100ドルを寄付するか、氷の入った水をかぶらなくてはなりませんが、多くの人たちがチャレンジを受けなくても自ら氷の入ってバケツを被り、しかも寄付をするという行為が広がっています。 [private] イヴァノヴィッチがフェデラーを指名して挑戦。するとフェデラーは受けてたちました。どんどんとメガスターたちの間でも広がっていくソーシャルメディア現象に、ドクターはショックで健康を害することがありますので、気をつけてくださいとウォーニング。   このアイスバケツチャレンジはWikipediaで詳しく説明されていますので参考にしてください。 テニス選手の中で最も早くチャレンジを受けてバケツをかぶったのは7月28日のアンディ・マリーだと思います。コーチのモレスモを指名してザブン。モレスモはマリーのフェイスブックでバシャ。あの時はさすが早い行動力と感心しました。 以下が選手たちのチャレンジで、( )は今週のランキングです。 ジョコヴィッチ(1) ナダル(2) フェデラー(3) ベルディヒ(7) ディミトロフ(8) ガールフレンドのシャラポヴァを指名。 https://www.youtube.com/watch?v=9bUoDQP4gEY マリー(9) 錦織(11)はボレテリと一緒に Facebookのビデオ デルポトロ(13) フォニーニ(17) ロディック ウォズニアッキがいたずらにクヴィトヴァにバケツを ラドヴァンスカ イヴァノヴィッチ セリーナとシャラポヴァのビデオが見つかりませんが、たぶんこの二人はやらないと思います。理由はセリーナは健康。マリアは美容? (追記) ALS Ice Bucket ChallengeのYouTubeチャンネルでテニス以外の多くのスターをカヴァーしています。 ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦ […]

太郎君が「もちろん覚えてますよ〜!ありがとう!」

2014/08/20 tennisnakama 6

Aug. 20, 2014 US Open: 全米オープンの予選初日は日本の選手がどっと参加するので観戦するのに、コートからコートへ走り回らなくてはならず、かなり体力と気力が必要になります。朝から夜までおりますので、かならず面白いできごとに出会います。では予選初日の報告です。 [private] 右のサイドバーでTwitterの『最新ニュース』にできるだけ現地から報告していますが、何しろ日本語転換になれていない上に、短文では写真とともに書ききれず、記事でエピソードをお伝えしたいと思います。 会場へはタイムススクエアから約30分の直行地下鉄が便利です 毎年車で行くのですが、深夜になると係員が出口を閉めてしまうことがあり、違ったハイウェーに入ってしまったことが何度もありましたので、今年はカメラの持たず軽装ですので地下鉄にしました。野球場と真向かいに会場があり、駅のすぐ前ですので便利です。 Beto, Sorry! 地下鉄を降りて会場に向かう途中で(徒歩5分距離)、中年のおじさんが声をかけてきました。「天気がよくてよかったねえ。予選には来たことがないのだけれど、誰か目当てはあるの?」などなど。ゲートにつくまでの5分間にBeto(彼の名前)が野球の記者であること、国はベネズエラ。テニスは趣味でやっているなどなど、それにしてもよくしゃべる彼。私がよく選手のことを知っているので、一緒に観戦してもよいか?と聞いてきました。 まあ、しばらくならいいか〜。害もなさそうだし。ティムがいなくて寂しい想いをしていましたので、「まあね」と曖昧な返事をしてゲートに到着。 添田の相手はランキングが低く楽勝と思っていましたので、タロ君を応援することにしました。ベトおじさんがついてきて、「タロがスペイン語を話すならスペイン語で応援するよ」と言ってArriba!  でも名前をいわなければ誰を応援しているのか分からないのに。ともかくよくしゃべること。どこかで巻かなくては。 太郎君が「覚えてますよ〜!」「応援ありがとうございます!」 対戦相手はアメリカの27歳のクズネツォヴ。ベテラン選手で、第1セットはタロ君は見落としてしまいましたが、第2セットから観戦しました。太郎君はとてもディフェンスはうまいのですが、決めなければならないショットが出てしまいます。クズネツォヴァはアメリカンテニスでかなりアグレッシヴ。ランキングはほぼ同じですので、かなり激戦となりそうです。 二人のサーヴがよくなり、40−0のサーヴィスゲームが続きます。いよいよタイブレークへ。4−6でタロ君のセットポイントです。アジャ!ダブルフォルト。でもまだ一つセットポイントが残っています。オジャ! 太郎君がFHを出してしまいました。トホホ・・・ 今度はクズネツォヴのセットポイント7−6になってしまい、このポイントを落としてしまえば、タロ君はニューヨークを去らなればなりません。しかし太郎君が見事なダウンザラインのウィナーを炸裂させました! おお〜なかなかガッツのあるショットです。 この調子なら第3セットはもう大丈夫と見込んで、マリーとヴァヴリンカの練習コートへ移動。ライヴスコアで太郎君の健闘ぶりが伝わってきます。第3セットは予想以上の結果で6−1で楽勝。マリーとヴァヴリンカの練習はゆっくり観ることができなかったのですが、マリーはまだ調子がよくないみたいで、エラーが多かったです。大丈夫かなあ・・・ 太郎君におめでとうが言いたくて、急いで7番コートに戻ると、勝って嬉しそうな表情で子供たちにサインをしている彼を見つけました。彼が落ち着いたところで聞いてみました。 「私を覚えている?」 「覚えてますよ!もちろん!」「応援する声があったので、ひょっとして貴女じゃないかと思っていたんですよ。」 (日本人は多くいるのですが、誰も応援する人はなく、私一人が大声で応援) 「うるさかったんじゃない?」 「いや、そんなことないです。嬉しかったです。」 「じゃ2回戦も大声を出して応援していい?」「もちろんです。よろしくお願いします!」 嬉しかったですね。応援にはコツがあって、やたらにやってよいものでもなく、選手の元気が落ちてきた時とか、ブレークされそうな危機に瀕した時の集中力アップに応援は効果的だと思います。 ジュニアの頃から追っていると、まるで我が子の成長をみているような気持ちになり、感慨深いものがあります。このブログでは多くのジュニア選手を紹介していますので、彼らに注目してみてください。彼らの中からスーパースターが生まれるかも知れず、こうなるとテニス観戦はもう止められなくなります。 iPhoneのバッテリーがなくなり、フラッシュがたたけず顔が真っ黒になってしまいました。これではTwitterで現地報告ができません。なんとか電源はないものかと探すこと30分。やっとこんな充電できる新設備を見つけました。これは大助かりです。しかしボックスが40しかないので、競争が激しそう。 充電してもiPhone を使い始めて3時間くらいで、突然iPhoneが死んでしまいました。まだ40%もバッテリーが残っているのに・・・もう真っ青! 夜9時です。まだApple店はあるていると信じて行ってみると閉店。景気のよかった昔は24時間営業していたというのに・・・帰宅して、何とかiPhone を蘇生することができましたが、ちょっと心配。急にTwitterが止んでしまったら、失神してしまったと(iPhoneが)思ってください。 では今日もTwitter […]

ナダルが全米オープンを欠場:ホットニュースはTwitterでリアルタイムでお伝えします

2014/08/18 tennisnakama 5

Aug. 18, 2014: ナダルが右手首の故障が完治せず、全米オープンを棄権しました。残念なことですが、賢明な決断だと思います。昨年優勝していますので、2000ポイントの失点は痛いですが、無理をすると手術という事態も招きかねません。明日からいよいよ全米オープンの予選が始りますが、手術した指がまだ痛み、思うようにメモもできず、カメラも使えませんので、Twitterで別のアングルからリアルタイムで現地報告をしたいと思います。サイドバーで『最新ニュース』として20のニュース/つぶやきが読めますので、楽しみにしていてください。 [private] 今から手術後初めてのチェックに病院に行ってきます。普段は痛みませんが、ちょっと使うと電撃のような痛みが走ります。なかなかテニスはまだできないようで、錦織圭は大丈夫なのかしらん・・・

ナダルの全米オープン欠場の可能性:最近増えてきた手首の故障の原因

2014/08/13 tennisnakama 4

Aug. 13, 2014: ナダルが12日に右手首の検査を受けましたが、過酷なトーナメントに耐えられるかどうか不安な点があるため、全米オープンの出欠は今週末に決断することになりました。最近手首の故障をおこす選手が増えてきましたが、利き腕だけでなく、利き腕でない手首の故障も増えています。デルポトロは両手首を手術するまで悪化してしまいました。新現象の手首の故障について、その原因を探ってみたいと思います。 [private] ナダルはトロントで練習時に手首を痛めてしまい、トロントとシンシナティのマスターズを欠場してしまいました。完全回復を待ちながら、スプリント(固定させるサポーター)を使って練習をし始めましたが、まだスプリントをつけないで打ったことがなく、週末までに試験的にスプリント無しで打ってみて、全米オープンに耐えられるかどうか決めるのだそうです。 黒いスプリントをつけて練習するナダル スプリントをつけたまま練習するナダル 5月下旬にデルポトロも利き腕でない左手首にスプリントをつけて練習。 デルポトロは7月にはスプリントなしのサポーターだけで練習。しかしバックハンドは左手を使わず片手バックハンド。 リストエクステンション(手首の伸長)でパワーアップ 最近はストロークのパワーとスピンをアップするために、リストエクステンション、つまり手首を90度くらいにまで曲げて、打つ寸前にスナップする打ち方が主流になってきました。その極端な例はナダルのストロークです。まずスローモーションのビデオをご覧ください。 ナダルの手首のエクステンションから生まれるパワーとスピン 打球時点で強力なインパクトが手首にかかることも故障の原因ですが、主な理由は手首をオーヴァーストレッチすることによって、小指の内側の伸筋腱にミクロの切れが生じるのだそうです。ITF(国際テニス連盟)が下図で説明しています。 故障の度合いにもよりますが、回復には時間がかかり約6週間かそれ以上と言われていますので、ナダルの場合は全米オープンは無理なような気がします。 なぜ利き腕でない手首も故障するのか? 利き腕でない手首の痛みは、両手BHの選手にだけ起こる症状ですが、両手を使っているのになぜ?という疑問がわいてきます。ITFの説明によると、利き腕でない腕でリードしますので、インパクトが大きいのだそうです。これは私の想像ですが、今日の両手BHは手首を直角近くまで曲げてスナップを効かせて打ちますので、伸筋腱を痛めてしまうのではないかと思います。しかも利き腕でないために利き腕ほど筋肉が強くないことも原因だと思います。(女性にこの故障が多いのは、男性ほど筋肉が強くないからだと言われています。イギリスの女子No.1のロブソンも手首の手術をデルポトロと同じ外科医のもとで行いました。) 全米オープンで再登場するはずだったスリーブレスのナダルのシャツ(写真) 初めてナダルのスリーブレスとカプリパンツを全米オープンで観たときは衝撃的でした。あれ以来スリーブレスのファンなのですが、やっぱりナダルはあの野性的なシャツでなくっちゃ!と楽しみにしていたのですが・・・でも健康体が第一。フェデラーのように長くテニス界で活躍してほしいと願っていますので、ここはぐっと我慢をして気長に待つことにします。  

奈良くるみが決勝で惜敗:アビューズされるトイレットブレーク

2014/08/04 tennisnakama 4

Aug. 4, 2014 Washintgon D.C.: 奈良くるみがあの小柄の体格でワシントンD.C.の大会で決勝まで進出。重量級のクズネツォヴァにフルセットで惜敗してしまいましたが、小柄な選手がお手本にしたい魂をこめた素晴らしい内容のプレーでした。この試合で解説者たちが声を大にして取り上げていたのが、トイレットブレークのアビューズです。第2セットを落としてしまったクズネツォヴァはロッカールームへ。やっと5分後に現れましたが、最近目立ってきたのが、作戦上のトイレットブレークです。 [private] ITF(グランドスラム)やATPのルールブックで使われている公式用語がToiltet Breakですが、メディアなどがカジュアルに「バスルームブレーク」と呼んでいますが、同じルールです。 アビューズされるトイレットブレーク ワールドカップのすざましいコンタクトスポーツを観て、今さらながらテニスのクリーンなスポーツの存在価値を再発見された方も多いと思います。しかしサッカーやバスケットボールのコンタクトスポーツと比べて、タイムアウトのルールが曖昧で、その盲点をついたタイムアウトのアビューズが目立ってきている傾向があるのは残念なことです。テニスが今後スポーツエンターテイメントで生き残っていくには、独自なクリーンなイメージを守っていかなければならないと思っています。 タイムアウトにはインジャリータイムアウトとトイレットブレークの2種類があります。選手の名前は忘れましたが、最近の記者会見で、インジャリータイムアウトを気分転換をするために取ったと語っていた選手がおりましたが、ショッキングな発言でした。 最近は特にトイレットブレークが公然とアビューズされているように思います。あのスポーツマンシップで知られるフェデラー自身も、「気分を一新するために」と言ってトイレットブレークをとることがあります。フェデラーの行動はテニス選手の模範だけに、「フェデラーもとっているのだし・・・」ということになり、ほとんどの選手がリードされてくると必ずトイレットブレークをとるようになってしまいました。フェデラーのせいにはしませんが、一昔前には考えられなかった現象です。 タイムアウトをとることで、リードしている相手のリズムを崩すことができます。メンタルが強ければ、「どんなことにも影響されないはず」と言うのは、トップレベルのトーナメントを経験しない素人の発言です。 錦織圭も最近の試合で、リードされてしまったときに、「トイレですべて着替え、顔を洗って気分を変えた」と語っていました。このように選手たちにルール違反をおかしている罪悪感がないのは、ルール自体に問題があるのだと思います。 セットを落としてしまった選手に対して、「ここでトイレに行くべきだ」とサジェストするギルバートなどのような解説者もおりますので、このトイレットブレークは完全に形骸化されてしまったルールになってしまっています。 問題の解決法として 意味のないルールなら、トイレットブレークを取りやめてしまうべきだと思います。 下痢や嘔吐の緊急な場合はメディカルタイムアウトをとればよいのです。着替えが目的でタイムアウトがとれるスポーツは他にありません。もしどうしても着替えたいのなら、ベンチでやればよいのです。ショーツの履き替えも、大きなタオルを使えば問題ありません。 新しいタイムアウトのルールをつくってもよいと思います。 試合の流れを変え、一方的に負けてしまった選手が第2セットで盛り返す試合はエキサイティングなものです。気分転換が必要なら、タイムアウトを1回とれるようにしてはどうでしょう。どんな理由にせよ、チェンジオーヴァーでタイムアウトを1回とることができるようにするのです。しかしタイム制限を設け、超過するとペナルティを与えます。トイレが遠い会場もありますので、タイムアウトの時間は審判の判断に任せます。試合が始る前に、審判はサーヴは25秒、2分のチェンジオーヴァー(コートチェンジ)などと選手にルールを説明しますが、その時にタイムアウトは何分、と付け加えるのです。これで明確なルールとなります。 クズネツォヴァ def 奈良:6-3 4-6 6-4 奈良くるみは155cm53kg。クズネツォヴァは174cm73kg。奈良よりも20cmも高く、20kgも重く、そして2個のGSタイトルの保持者のクズネツォヴァでは、誰の目にも勝ち目のない試合でした。そのせいか、男子決勝の後、会場はほとんどの人が帰ってしまってかわいそうなほどガラガラでした。 クズネツォヴァの武器はパワーです。奈良は小柄な体格のハンディもあって、これといった武器はありませんが、クズネツォヴァに優っている点は、フィットネス、足の速さ、最後まで諦めない粘りのメンタルです。 前半はお客様の接待で見逃してしまいましたが、第1セットは予想したように、クズネツォヴァのパワーに圧されてしまった一方的なセットだったようです。 第2セットで奈良はクズネツォヴァのリズムを崩さなければならないのですが、最初のサーヴィスゲームですでにブレークされてしまい、0−3とリードされてしまいました。このままいけばクズネツォヴァはますます勢いを増して、逆転は不可能となります。奈良は作戦の練り直しと気分を一新するためにコーチをベンチに呼びました。このタイミングはとてもよかったと思います。 クズネツォヴァの弱点はフィットネスレベルがそれほど高くないために、疲れてくるとインテンシティを失ってエラーが多くなること。奈良はギリギリを狙うのではなく、安全圏に打って、ともかくクズネツォヴァのショットをカウンターして、ラリーを続けました。疲れてきたクズネツォヴァは早くポイントを決めようとエラーが増え、第5ゲーム(1Nー3K)で奈良が見事にクズネツォヴァをブレークバックしました。 第6ゲーム(2Nー3K)で奈良は3度のBPに瀕しましたが、何とかゲームをキープ。3度もブレークチャンスを逃してしまったクズネツォヴァは、メンタル的にも疲れが目立ち、エラーで自滅のブレークを許してしまいました。クズネツォヴァの弱みをうまく攻めた奈良のプレーは見事でした。 このブレークで自信を深めた奈良は、アグレッシヴなショットでクズネツォヴァを攻め、Serving for the […]

錦織がガスケに準々決勝敗退:練習試合ですでに足首を痛めていたとの情報

2014/08/02 tennisnakama 5

Aug. 1, 2014 Washington DC: アメリカの首都ワシントンDCで、全米オープンシリーズのトーナメントが開催されていますが、錦織圭は初戦からフルセットの試合が続き、どうも状態がおかしいと思っていたところ、月曜日の練習試合ですでに足首を痛めてしまったらしいという情報が入り納得。それにしても故障を抱えながらも準々決勝まで進出し、ガスケ戦では残念ながら敗退となってしまいましたが、彼のコンペティターとしての戦い抜く精神を讃えたいと思います。 [private] AP Photo/Luis M. Alvarez 1回戦:byeで不戦勝。 2回戦:錦織 def クエリー:6-4 5-7 6-4 3回戦:錦織 def ラコ:6-2 2-6 6-3 準々決勝:ガスケ def 錦織:6-1 6-4 ESPNの生放送でガスケ戦を観戦 第1セットではガスケに完敗の状態で、どうも錦織の様子が普通でありません。解説者のケイヒル(アガシの元コーチ)も錦織のフットワークが鈍く、振られるとほとんど球を追えない状態をみて、これはどこか故障があるに違いないと繰り返していました。 「月曜日の錦織の練習試合を観ていたThe Tennis Nerdsと名乗るテニスファンが、錦織が足首をくじいてしまったようだとTwitterをしています。」とアナウンサー。 やっぱり! フットワークのスピードだけでなく、スプリットステップをきちんと行っていないので、タイミングが崩れています。無理をしないで、このままストレートで負けた方がよいかもしれないとケイヒルもかなり心配したコメントをしています。 第2セットでは痛みが薄れてきたのか、錦織の動きがかなりよくなり、サーヴも70%と上がってきましたが、主導権を握ったガスケはアグレッシヴに攻め続け、錦織の追随を許さず6-4で準々決勝を勝ち取りました。 試合後のインタービューでガスケは「錦織の足の具合がよくないことが分かったので、できるだけ彼を左右に動かし、1stサーヴを入れるようにした。」と語っていました。錦織は記者会見では自身の故障には触れず、ガスケのプレーが素晴らしかったと褒め称えていました。偉い! 第10ゲーム(4Nー5G)で錦織はBHのウィナーを打ってブレークバックするチャンスがあったのですが、中途半端なリターンで出してしまいBPを失ってしまいました。しかし正直言って、私はホッとしたのです。第3セットまでもつれ込んで、故障を悪化させてしまうのは賢明ではありません。 これからトロント、シンシナティのマスターズが続き、大切な全米オープンが控えています。昨年の全米オープンでは、故障を抱えて出場して1回戦で敗退しています。ランキングを維持していくためにも、無理をしているような気がします。スポンサーやメディアのプレッシャーが大きいのでしょうが、健康体がまず先決問題。 […]

ギルバートが絶賛する新スター17歳のツヴェレフがまたもや記録更新

2014/07/17 tennisnakama 3

July 17, 2014: 17歳のドイツ青年、サシャ (Sascha) こと、アレクザンダー・ツヴェレフ (Alexander Zverev) のセンセーションが続いています。地元のハンブルグで今日の3回戦でヒラルドを破り、ついに準々決勝に進出しました。17歳未満でATPツアーの準々決勝進出は2003年のナダル以来だとか。アガシ、ロディック、マリーのコーチを務めたギルバートが興奮しながら、サシャについてTwitterで多くの感想を述べていますので紹介します。 [private] ツヴェレフ d ヒラルド:6-4 7-6(6) のハイライトのビデオ ナダルよりもすごい記録 17歳と言えばまだ高校2年生。高校生がトップ50の3選手にストレートに連勝。マンガかファンタジーの世界しか考えられないことが現実に起こりました。ナダルが2003年にバスタッドで準々決勝に進んだのが、16歳11ヶ月の時。ツヴェレフは17歳3ヶ月。ほぼ年齢的には差はないのですが、この二人の業績には大きな違いがあるのです。 バスタッドはATP250 ハンブルグはATP500のレベルの違い 同じ準々決勝でもバスタッドは32選手で3回戦ですでに準々決勝となりますが、ハンブルグは64選手で試合数も1試合多く、4回戦で準々決勝となります。しかもレベル的にいってはるかにハンブルグの方が高いレベルにあります。 ナダルは当時61位、ツヴェレフは285位のランキングの違い ナダルはすでにツアーをまわっている選手でしたが、ツヴェレフはやっとプロサーキットに入ったものの、ランキングが低くてチャレンジャーにも入れない選手。 という訳で、テニス界が興奮するのも無理はありません。 18歳までの勝利が4番目に多い tennisworldusaの情報によると、勝利の数が18歳までにツヴェレフよりも多いのは、フェデラー、ナダル、ヒューイットの3人なのだそうです。ツヴェレフは4月20日生まれですので、18歳になるにはまだ9ヶ月もあります。彼らを追い越してしまうかもしれませんね。最も心配なのは、彼の華奢な体格ですが、無理をしないで、記録をどんどん更新していってもらいたいと願っています。 よほどサシャのプレーが印象的だったのか、ギルバートがTwitterで以下のようにつぶやいています。(ギルバートは選手名をアメリカ風に呼ぶことが多く、サシャをアレックスと呼んでいますが同人物です。) ヒラルドに17歳のアレックス・ツヴェレフが大勝利して、ランキングが285位から193位に急上昇。準々決勝ではカムケと対戦することになり、ドイツのテニス界にとってビッグニュースとなりました。 最初、アレックス(サシャ)のお兄さんのミーシャ・ツヴェレフに会ったのは2年前のことでした。ミーシャも選手でTibronのトーナメントに出場していて、その時に彼は15歳の弟のことを話してくれました。 アレックスは多彩な才能と技術に恵まれているにもかかわらず、コートではメルトダウンしてしまうのだそうで、YouTubeをみせてくれました。 私がアレックスを最初に観たのは昨年12月のオレンジボウルでした。(全豪オープンジュニアの決勝戦の相手)コズロフとの対戦で苦戦していました。(アレックスは6-7(2) 0-6で敗退)あの時の彼に比べると、感情のコントロールがとても向上しましたね。 ハンブルグで嵐を呼ぶ17歳の活躍は、長い間実現しませんでしたので、とても楽しく観戦しています。(ギルバート) 準々決勝は同国ドイツ人のカムケ(83位)と対戦 サシャは1回戦のハーセ(51位)、2回戦のユズニー(19位)、3回戦のヒラルド(32位)に連勝してきていますので、ランキングから言えば83位のカムケにも勝てるはず。 実際2週間前のBraunschweigチャレンジャーでツヴェレフはカムケを6-4, 7-6(6)で破っています。このチャレンジャーでツヴェレフは初優勝を飾りましたが、カムケとの次回の試合については、「彼とは親しい間柄で、チャレンジャーで勝ちましたが、今回は事情が違います。」チャレンジャーで勝っているからといって、油断はできないと準決勝にかける意気込みが伝わってきます。 最も心配されるのは体が細く成長期にあり、トップ50との連戦で体に相当な負担がかかってきているはず。パリのマスターズで彗星のごとく決勝まで進んだヤノヴィッチも、あの後は怪我が絶えずに最近は不調のどん底にあります。 […]

ベルディヒとヴィーナスの美しい裸体がESPN特集で掲載

2014/07/10 tennisnakama 2

July 10, 2014: ベルディヒはとても端正な美形にもかかわらず、PRの仕方が下手でなかなか人気がパッとしなかったのですが、最近はイメージチェンジをはかってかなり成功しているようです。H&Mと契約して大胆なテニスウェアを着たり、今回はESPNのBody 特集でヌードになりました。毎年アスリートのヌード特集をして人間の肉体の美しさを訴えてきたBody 特集ですが、今年はテニスからはベルディヒとヴィーナス・ウィリアムズが選ばれました。 [private]   昨年はイズナーとラドヴァンスカが選ばれました。ヌードになったことで、カソリックのポーランドのファンは激怒。ラドヴァンスカをボイコットする運動が起こるなど残念な結果に終わってしまいました。『ESPN誌でヌードになったイズナーとラドヴァンスカ』で紹介しています。

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