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「フットワークはテニスで最も大切な要素の一つだが、このフットワークがもどってきたよ。今日は今までの中でベストな試合の一つだったと思う。」と記者会見で開口一番、全豪オープン優勝者フェデラーは自分のテニスがベストの状態であると答えました。
Federer def Murray: 6-3, 6-4, 7-5(11)
全豪オープン2010決勝ハイライト
「マリーはショットをルーピーボールでもフラットでも打てるし、ダウンザラインやアングルクロスでも問題なく打つことができる。しかもこれらのショットをミックスしてくるから対戦するときはタフな相手となる。」
「メンタルとフィジカルのゲームだった。マリーのインテンシティは高く、第1セットをとることが鍵だった。どちらに転んでもおかしくないくらい二人はよく戦ったと思う。」
一方マリーはタフな第1セットについてこのように述べています。
「僕は第1セットはブレークするチャンスがあったと思う。2−2のとき3回チャンスがあったのに逃してしまった。」
第1セットのこの状況を説明しますと:
第2ゲーム(1−0)マリーのサーヴ
フェデラーはマリーを15−40でブレーク。マリーはディフェンシヴなプレーで最後はフェデラーにフォアのインサイドアウトのウィナーをとれられてしまう。
第3ゲーム(2−0)フェデラーのサーヴ
マリーのウィナーでスコアは15−40。ネットダッシュしたフェデラーにパッシンショットでマリーはブレークバック。
第5ゲーム(2−2)マリーのサーヴ
ブレークバックしたばかりのマリーはギアが上がる。しかし3回もブレークチャンスがあったのに逃してしまう。
1度目のBP(15−40)はマリーのエラーで失う
2度目のBP(30−40)はフェデラーのサーヴィスウィナーで失う
3度目のBP(40−アド)はフェデラーのスマッシュウィナーで失う
このようにフェデラーのサーヴが大変よかったので、ブレークチャンスがあっても実際ブレークするのはむずかしかったと思います。しかもこの第5ゲームはフェデラーは最後のデュースの2本をエースでとっています。ゲームポイントをエースで決めて、マリーに大きなプレッシャーを与えました。
第5ゲームの後も、第7ゲーム(3−3)で最後のポイントをサーヴィスウィナー。第9ゲーム(5−3)ではエースとウィナーのコンビネーションで理想的なポイントの取り方でセットをとっていますので、フェデラーのサーヴのよさからみて、ブレークするのはむずかしかったと思います。
第2セットは二人が認めるようにフェデラーの優勢のまま、マリーがブレークする余地はありませんでした。
しかし第3セットに入ってマリーのギアが次第に上がってきました。第6ゲーム(2−3)でフェデラーにエラーが多くなり、マリーはフェデラーをついにブレーク。このブレークでお母さんもこぶしをあげてカモーン!(コーチだけあってすごいお母さんですね)
今までマリーはフェデラーのバックハンドに集中して打っていたショットも、左右に分散することによってフェデラーは予想がむずかしくなってきました。マリーのスウィングも振り切れています。マリーがやっとアグレッシヴになってきました。
マリーの今後の課題
第9ゲーム(3−5)がマリーのテニスを象徴しているようにみえました。
マリーのサーヴです。フェデラーのリターンエースで、ブレークポイントになりましたが、サーヴィスウィナーでデュースに戻すことができました。このように肝心なときにウィナーを決めるメンタルとサーヴィス力がマリーにはあります。
しかしここからが問題。マリーは慣れないネットダッシュで、フェデラーに足下を狙われヴォレーがネットしてしまいます。これでマリーの攻めの気持ちがくじけてしまったようです。
ブレークポイントでは、ブレークされまいと完全に守りの姿勢。ウィナーをとれる球でも返球するのみ。ラリーを続けてフェデラーのミスを待つと言う、今までのプレースタイルにもどってしまいました。そして最後はネットにかけてしまってブレークされてしまったのです。
ブレークポイントでどのようなプレーができるのか?これがチャンピオンになれるかどうかの条件だと思いますが、リスクを負って攻めることをせず、破られたくないという消極的なプレーです。
やっと決勝らしいタイブレーク
「10−9でチャンピオンシップ・ポイントのときだ。ぼくはロブを挙げたとき、マリーのカウンターショットがアウトしたと思ったんだ。そうしたら信じられないことに彼のショットがベースラインの中に入ってウィナーとなってしまった。
あの時はもう優勝したと思っていたから、トロフィーが急に僕の手から取られてしまったような気持ちだったよ。(このときはさすがのフェデラーも苦笑いをしていました。本当に信じられないマリーのスーパーショットでした。)ひょっとしたら負けるかもしれないという想いがよぎってね。僕の感情はまるでローラーコースターのようだった。」
マリーがギアを全開して見応えのあるタイブレークとなりました。
1ポイント差でチャンピオンシップ・ポイントが続きます。このタイブレークはどちらに転んでもおかしくないTBでした。しかしもしTBをフェデラーが落としていたとしても、マリーはTBでみせたアグレッシヴさを持続させていくことができるか? 今のマリーではまだ無理だと思います。
マリーの涙のユーモア
「プレッシャーがすごくあったように思われているけれどそんなでもなかった。多くのファンから頑張ってという励ましをもらったのは嬉しかった。」
「試合中は固くはなっていなかったよ。試合中はイギリスのために戦うなんてそんなことを考えている余裕はないからね。」
しかしマリーは授賞式のときに涙声でスピーチができなくなってしまいました。「一生懸命がんばってトレーニングしてきて、やっと決勝までこれたのに、チャンスを逃してしまったのが残念で、感情がこみ上げてきてしまったんだ。」とあとでマリーは弁解しています。
受賞のスピーチに「僕はロジャーのように泣くこと出来るけれど、彼のようにはプレーできない。」と涙声でジョークをとばすあたりは、さすがユーモアのイギリス人でした。
『ナダルのときにはなぜあれほどアグレッシヴになれたのに、フェデラーではなぜなれない?』この誰もが知りたがっている問いにマリーは以下のように答えています。
ナダルはショートボールが多いこと。スピンがかかっているので速度が速くない。サーヴはよいがリターンすることができる。
フェデラーはフラット気味でスピードが速い。しかも深いので強力なカウンターショットを打つことがむずかしい。肝心なときにビッグな1stサーヴを打ってくるのでポイントをとりにくい。
フェデラーの勝利のカギ
「最初に球を打ったときに当たりがよかったのでいい線をいけると思った。アグレッシヴでしかも注意深くプレーできたことは嬉しい。」まさにこのcontrolled aggressionがフェデラーの優勝のカギだったと思います。



とっても残念です。
もう少し、いい試合になると思っていたので…
フェデラーのフットワークは、あの動きを2週間維持できるということも超人的ですねぇ。他の選手は皆、腰や太腿にきてる感じだったのに、フェデラーだけはまったくそういうのを感じさせないのですから。
マレーのユーモアのあるコメント、よかったですねぇ。
いつもは、対戦相手を称えることの多いフェデラーに、あれだけ挑発的なことを言われていて、心の中は分かりませんがね。
フェデラーに対して、マレーはバックの高い打点からのダウンザラインが入ってこないと勝てないと思ってましたが、1本くらいしか入ってなかった…メンタル的に打てない状態だったのか戦術的に選択肢になかったのか分からないですが、前にtennisnakamaさんも言っていたように、守備的なテニスばかりではフェデラーから3セット取れるイメージなかったです。
フェデラーは、マレーに対してはいつもキツイこと言ってましたが、プレーでマレーに格の違いを見せつけて、少し余裕が出て大人なコメントになっていくのでしょうかね。
マレーがこの敗戦を糧に、これからもっと進化していくことを期待してやみません。
昨日のロジャーは、素人ファンの目から見ても最高の状態に見え(フィジカルもメンタルも、そして彼の最大の武器のひとつであるサーブも)、早い段階で勝利を確信して見ていました。
もし、これほど完璧な状態で臨んでも敗れるのであれば、もはやロジャーのテニスは通用しないということ、No1の地位を明け渡さざるをえない。
でも、これを打ち破れる選手は、そうたくさんはいない、という気がしたので。
マレーとロジャーの関係。
わたしも気になっていました。
「もうロジャーの次代は終わった、ナダルのほうがずっと強いと思う。」
というアンディMの発言(1年くらい前だったと思いますが)が、プライドの高いロジャーに快いわけはなく、
敬意を払われれば、自らも礼を尽くす、タイプのロジャーに、
失敬で生意気な年下の青年、にわざわざ優しくする気は起こらない。
しかも、アンディMのプレースタイルは、攻撃を主とするロジャーの理想からは程遠く、負け越していても脱帽する気には到底なれない。
そういった事情が絡んで、シンシナティやWTFの自らの勝利後の握手ですら、明らかにほかの選手に対するよりそっけなく見えました。。。
今回のスピーチでも、最初にアンディに賛辞を述べられたときには、ああ、どうも、(心にもないお世辞はいいさ)、という表情で(なにぶんにも物凄く正直な人なので。。)、溝の深さを見る思いでした。。
ただ、去年泣いたことを引き合いに出され、素直に悔し涙を流すアンディの姿に、急に心が動いたようにも見えました。(これまためちゃめちゃ素直な人なので。)
式後の、ふたりでの記念撮影のときには、ロジャーはこれまでよりずっと打ち解けた笑顔で話しかけていた、ようでしたが。。。(短い時間なので、よくわからず。。)
頭が良く、そつない言動をきちんと選択でき、チャリティを主催できる政治力まで備えたロジャーですが、性格そのものは、たっぷり愛されてきた末っ子、年上の奥様にきちんとフォローしてもらってる、良く言えば稚気に溢れる人(平たく言えばお子様系。。。)、ナダルとうまくいくのも、ナダルのほうが大人だから、
なので、アンディMが大人になれば、その分、関係が好転する、かな。。。(アンディにそうまでしてロジャーと仲良くする気はない、のであれば、きっとこのままですね~)
もっとも今回の心理戦めいた言動自体は、ロジャーの性格からして、やはり、観客サービスでつい羽目を外しすぎちゃっただけ、って気がします。
それに、ゴシップ大好きなイギリスのメディアが飛びついて、話が大きくなった、ような???
マレーの今後のますますの進化を楽しみにしています!(2年前と比べると、ものすごく進化したと思いました!)
長すぎコメ、すみませんでした_(._.)_
去年まで、体調が優れなかったロジャー。やはりそのころのプレーと比べるとはるかに違いが出ていましたね。情報では体調不良と分かっていても、やはり長期に渡ると、本当によくなるのか?このまま下降線を行ってしまうのか?とロジャーファンの私にとって不安な日々が続きましたが、今回の全豪であの!ロジャーが帰ってきた!ととてもうれしくなりました。
余談ですが、全豪が始まったころ、とあるオーストラリアの地元紙に、「全豪を観戦するセレブたち」みたいなヘッドラインで有名人の写真と名前が載っていたのですが、そこに破局とあったはずのマレーの彼女が。しかも肩書きが’マレーの彼女’ とあったのですが、復活なんですかね?それでマレーも決勝までがんばれたのかな?
RyoMさん、asnokaoruさん、
ロジャーのファンでなくても素直にロジャーのすばらしさを褒めるテニスファンのコメントが多かったですね。それほど彼は完璧にちかい試合をしましたから。それにしても若いマリーがはあはあ言っているのに、ロジャーは汗をかいた様子もなかったのはもう怪物としかいいようがないですね。
ロジャーVSアンディMのライヴァルですが、これについては次の記事でもちょっとかきましたが、ちょっとしたわさびのきいたジョークくらいにとっておいてよいのでは。これがあるからトーナメントも面白くなるので、この程度ならどんどんやって盛り上げていってほしいと思います。
hiromi_12さん、
マリーの元ガールフレンドのキムに愛犬のマギーの親権を全面的にゆずり、正式に二人の関係は終わりました。このことは30日のマリーの父親のコメントでも明らかですので、復活は単なる希望的ゴシップだと思います。