すべての分野で記録を更新しつづける男、ロジャー・フェデラーは一体どこまで走る続けるのか?撓れてしまうことをしらない強靭なモティヴェーションはどこからくるのか?
優勝の記者会見とバーゼル紙の記事から彼の答えを拾ってみました。
Q:いつも最後のコントロールはあなたが握っているように見えますが。
RF:そんなことはないよ。アンディMは危険な選手だということはよく分かっているからね。今回はアグレッシヴさと忍耐のバランスがうまくとれたのが嬉しかった。
これはアンディに対して勝つキーとなる要素で、ウィナーを急ぎすぎてもよくない。長いラリーを覚悟してリスクを負ったショットは、アンディの足が疲れてきたときに行わなければならない。
アンディはほとんどミスをしないし、カウンターショットはすばらしいから、冷静な判断で自分の作戦とゲームを信じることが大切だった。
Q:このすばらしいレベルでこれからもやっていけると思いますか?
RF:これは秘密でも何でもない。僕は才能があるからね。(笑)昔から僕はスペシャルな何かを持っていると思っていた。問題は果たして僕がそれを可能にする頭と足があるかどうかということだ。ハードワークをしなければ実現しないからね。
僕を追っかける若いジェネレーションにプレッシャーを感じているし刺激を受けている。5年ごとにテニスは新しいフェーズに入っていくと思うけれど、僕がツアーに参加してきた頃と今とでは全く違ってきている。昔はビッグサーヴをする選手がいても必ずウィークポイントがあったけれど、今の選手はそうではない。マリーのような選手が僕をベターな選手にしてくれているので感謝しているよ。
今日の試合では今までのベストのプレーすることができた。もうこのようなレベルのテニスをすることができないかもしれないくらい最高のレベルだった。
Q:今までに残して来た偉業をどのように後世に伝えていきたいと思っていますか?
RF:僕はまだラケットを握る期間が残されているのでそんなことは考えたことはないし、そういうことは他の人たちが考えることだと思っている。今まで偉大な選手たちが築いてくれた今日のプラットフォームに感謝している。
できることなら僕がツアーに参加したときよりもテニスをさらにもっと広めたいと願っているので、全豪オープンが観客動員数の記録を更新したと聞いてとても嬉しく思っている。
Q:マリーがセレモニーで泣いたことについて理解できますか?
RF:もちろんだよ。僕は今まで何度も泣いてきたからね。全米オープンのセレモニーはうるさくて自分の気持ちを振り返る余裕がないので感情的になりにくいけれど、全豪とウィンブルドンは静粛な雰囲気なので感情がわき起こってくるんだ。トロフィーを受けるときは特にね。
アンディはかなりよく感情をコントロールしていたみたいだけれど、僕に「多分涙がこぼれてくると思う。」と言ったとき、「心配しなくていいよ。大丈夫だよ。」と僕は彼に言ったんだ。選手がテニスに全てのハートをこめているのをみることはすばらしいことだ。今後の彼のベストを祈っているよ。
Data:
http://www.australianopen.com/en_AU/news/interviews/2010-01-31/201001311264858828906.html
http://bazonline.ch/sport/tennis/Die-junge-Generation-hat-mich-angespornt/story/11806451





若い選手たちの成長がいい刺激になっていると答えているロジャーはまだまだ王者街道を突っ走っていくつもりのようですね。発言も前向き、というか相変わらず強気で、ロジャーファンにとってはうれしいことですが、もしかして逆に若い選手たちを刺激しているつもりなのかもしれないですね(考えすぎかな?)でも決して早咲きではないロジャーは若い頃に悔しい思いもたくさんしたと思うので、今、自分に追いつこう・追い越そうとしている選手たちがどんな思いで頑張っているかわかっていると思います。マレーに言った「心配しなくていいよ。大丈夫だよ」という言葉は単なる優しさだけじゃなく才能あるマレーへの応援メッセージのような気がしました。マレーがんばれ!
mitoさん
最近のロジャーは後輩を激励する余裕がでてきました。これからは自分だけの記録にこだわることなく、テニス界により大きく貢献していこうという姿勢がみえます。16のタイトルでさらに大きく成長したロジャー。そのロジャー打倒をめざして日々トレーニングを積む後輩たち。理想的なシナリオとなってきて興奮を覚えます。
この「僕には才能があるからね(笑)」をネタに、受け狙いか、半ばは本音か(笑)、smugだと揶揄する記事がありました。
怒らせる手法は見事に当たり、フェデラー擁護のコメが多数入っていたので、記者にすれば、してやったり!でしょう。
「感謝するよ」発言も、どんだけ上から目線?と取られかねない気がしますが、ロジャーにすれば、この8年間のGSタイトルの半分を獲ってきた自負がある。
目立ちまくりなだけに、愛されもすれば、疎まれもする、そしてお気楽な外野は言いたい放題。
そのなかで、あくまで率直を貫けるメンタルの強さに脱帽です。
マレーとは去年の全豪の優勝候補の件とH2Hを巡って、いささかしこりがあっただけに、今回の表彰式の様子、とても嬉しかったです。
ふたりでの写真撮影のとき、なにかを話していて、次第に寄り添っていきましたが、そのときに大丈夫だよ、と言っていたのでしょうか?
Hit for Haitiといい、選手たちのオフコートでの温かな繋がりを見るのは素晴らしいです。
マレーがチリッチ戦や決勝戦で見せたポール外から巻いていくスーパーショット、あれほどの技術を持っているのだから、ぜひもっと攻撃的な展開を身につけ、次代のグランドスラマーになってほしいものです。
そういえば、サフィンが、ロジャーとマレーはとてもよく似ている、ふたりともテニスに対する情熱がとても強い、とインタビューで述べていた気がします。
おなじところで負けて泣く、と予言してたわけではありませんけど(笑)。
asnokaoruさん
ロジャーのコメントはもっとストレートにとってよいと思いますね。ああいう性格はとても計算して発言するような器用さはないと思います。
マリーが泣いてくれて内心嬉しかったのだと思います。今まで泣き虫の代表みたい言われてコケにされていましたから。私は勝っても負けても涙には純粋な気持ちがあらわれていて美しいと思います。
フェデラーのときは涙で株を落としましたが、マリーは涙で株を上げましたね。これは王者に対しては厳しさを求め、王者を倒そうとする若者に対しては応援の気持ちがわき起こるからでしょうね。
フェデラーのインタヴュー記事ありがとうございます。
後輩たちへの暖かな眼差しが感じられるインタヴューでとてもよかったです。
ロジャーが自分の事だけではなくテニス界全体の事を考える時期に入ってきていると自覚しているのが印象的でした。
テニスをもっと広めたいと言う願いは、まさにtennisnakamaさんの活動に通じるものですよね。
涙をこらえるアンディへの高感度はUPしましたね。
人目をはばからず泣いてしまうロジャーとグッと堪えようとするアンディ。ここでも二人の性格の違いが出ているように思いました。
私はどちらも好きです。素直に人前で涙を流せる人は素敵ですよ。それだけ全霊を傾けてきたという証ですもの。
ロジャーとアンディが仲良く言葉を交わしながら並んでいる姿を見て、二人の関係で今まで色々言われていたことが一気に吹き飛んだ気がしました。
次回の二人の対戦が楽しみですね。
自信に満ちた王者が、にこやかに答えてる図が浮かびます。
負ける試合が増えて、単核症になって、メンタル的な理由なのか思うように打てなくなる試合があって、若手の台頭が見えて…
このところは、自分はまだ全然衰えてなんかいないんだって、むきになって答えていたようにも感じていましたが、今は本当に自信を取り戻しているのだろうと思います。
今年は、色んな展開を楽しむ王者の姿がまた多くなりそうですね。
彼の中では、ただ勝利するより、どのように勝利に向うかという過程にヤル気を保つ源があるように感じました。
stefan-fanさん、RyoMさん、
フェデラーとマリーのやりとりがいろいろ取りざたされて話題になりましたが、「多分涙がこぼれてくると思う。」「心配しなくていいよ。大丈夫だよ。」の二人の関係はこれらの会話に象徴されていると思うのです。
これで二人は選手としても人間としても一枚皮が剥けたような気がします。
フェデラーは心からテニスを愛していますから、これからは勝つだけでなくテニス界に大いに貢献して後輩に譲っていこうという気迫を感じます。
マリー、ジョコ、ナダルの他にデルポがすぐ近くに迫ってきていますし、チリッチが間もなく頭角を現そうとしていますので、フェデラーも束になってかかってこい!と闘志が湧いているのだと思います。
サンプラスは「僕のテニスを高めてくれたのはアガシだ」といつも言っていましたが、フェデラーは彼らの挑戦を受けて彼のテニスをますます高めていってくれると思います。
しかしモティヴェーションはあっても果たして王者の座を守っていけるのか?
「頭(メンタルと作戦)と足(フィットネス)がカギ」とフェデラーも言っているように、これからは足が問題だと思います。しかし猛烈なトレーニングを重ねているということですから、第2の黄金時代を築くかもしれません。