更新:トミッチとジョコヴィッチの試合のビデオが今日掲載されました。17才の成熟したテニスをご覧ください。
今までに何度かバーナード・トミッチ Bernard Tomicについては書いてきましたが、彼はまだ17才。2009年のUSオープンではジュニアで優勝したオーストラリアの新星です。
まだジュニアの彼が何と今日16日のクーヨンクラシックでジョコヴィッチを破ってしまいました。昨日まではワールドテニスチャレンジWTCで3連勝していますので、これで4連勝。いくら両方のトーナメントがエグジビションでそれほど真剣にプレーしないと言っても、この4連勝は驚異的です。
以下が彼が今週勝った選手です。ジョコヴィッチは3位、シモンは15位、ステパネックは13位です。ではトミッチのランキングは? まだ291位。
Tomic def Djokovic: 6-4, 3-6, 7-5 Kooyong Classic
Tomic def Simon: 6-0 6-7 10-4 WTC
Tomic def Stepanek: 6-3 2-6 10-4 WTC
Tomic def Ginepri: 7-6 6-4 WTC
昨年全豪でWCをもらって出場したときに、初めて彼の試合を観ましたが、16才なのに落ち着いて初戦をクリアしたときには驚きました。一年後のトミッチはあれからぐーんと大人になった感じがします。身長も193cm。まだまだ伸びていくでしょうから、本当に大変な新人が登場してきました。
トミッチの周辺の人間がいろいろ話題をふりまいていますので、トミッチについてはそれほど評判が芳しくないのは残念です。彼自身はとても好青年だと思うのですが。それでは悪評をかった2件をご紹介します。
(1)両親はクロアチアからの移民で父親はタクシーの運転手をしながらトミッチにテニスを教えてきました。アガシの生い立ちに似ています。(しかしトミッチのお母さんは科学者だそうです)2008年12月のフューチャーズで、審判の判定に不満な父親は抗議の手段として息子のバーナードに試合を途中で放棄させてしまいました。
この事件は大きな波紋を呼び、ITFではこの違反行為に対して1ヶ月の出場停止の処分を言い渡しました。
(2)昨年のウィンブルドンのときです。ヒッティングパートナーにならないかとヒューイットチームがトミッチチームにリクエストしました。しかしトミッチのマネージャーが「ヒューイットは相手としては弱すぎる」と言って断ったとか。当然のことながら、ヒューイットはカンカンになって怒りました。
後でバーナードがこれは誤解だと弁解しています。「あのときは豚インフルエンザにかかっていて、リクエストを断わらざるを得なかった。ヒューイットは僕のアイドルだし、誘ってもらって光栄だったけど、実現できなくて残念だった。」
それにしてもまだ17才なのに、大人げない周囲の人間の失言の尻拭いをしてまわらなければならないなんて、本当にかわいそう。
ジョコヴィッチは大丈夫?
トミッチに6-4, 3-6, 7-5で負けてしまったジョコヴィッチの試合を観戦しましたが、どうも彼は本当に大丈夫なのかな?という気がします。
いくらエグジビションだとはいえ、テニスにムラがありすぎます。よいときと悪いときの差が激しいのです。291位の選手に負けてしまうようでは、大きな不安が残ります。
今回はかなり意識してネットプレーをやっていましたが、集中しているときは、実にすばらしいヴォレーを見せるのに、グラウンドストロークが不安定。何度もネットにひっかけていました。
逆にトミッチは大人のテニスをしていました。エラーが少なく、焦らずじっくりと攻める。サーヴが特によく、ビッグサーヴでジョコヴィッチがなかなかブレークできなかったようです。両手バックハンドですが、頻繁に片手のスライスを使ってショットに変化をつけることもでき、もうすぐ100位になることも夢ではないような気がします。本人は今年の目標は150位と謙遜していましたが。
第3セット5−5から最後の2ゲームをご覧ください。
Tomic def Djokovic: 6-4, 3-6, 7-5
ベルダスコが快調です
クーヨンの決勝でツォンガを7−5、6−3で破り優勝しました。やはり気合いの入れ方が違います。受賞式でも言っていましたが、「いつものフェデラーvsナダルの決勝だったけれど、今年はひょっとしたら違ったメンバーになるかも。」つまりその決勝メンバーになることを目指してがんばります、といったニュアンスの言葉でした。 ぜひ頑張ってほしいですね。



昨年の前半戦とまったく同じパターンですね~ストロークはネットにかけ、ラリーになると先にエラーをするジョコ。全豪は絶望的??
スライスを多用し、ネットに出るのは進歩なのでしょうが、自分が見たいジョコのテニスではなく・・・てゆうかこいつやる気あるのでしょうか?
kazさん
ジョコはやる気はあるのでしょうけれど、他にもやりたいことが一杯あって集中できない感じですね。「テニスだけが人生じゃない」と口癖のように言っていますが、それは念願のNo.1の座をえてから言ってほしい。無理矢理に自分のテニスを変えようとしているような気がして、ちょっと混乱気味?ちょっとあいまいなテニスを今はしてるみたい。