錦織圭とデルポトロがスリルの1回戦辛勝

October 1, 2013 Raketen Japan Open: (更新)

ラスベガスからやっと帰宅しました! すでに夜中の1時半をまわっていましたが、スーツケースを開けて整理するのはやめて、さっそくコンピューターをオン。おお!デルポトロが第1セットを落としてしまっています。ストリーミングで観ることができるのですね。すべて中国からの発信ですが、今日から毎日徹夜の日がつづきそうです。

[private]

ストリーミングって大切なところでフリーズしてしまい、見落とした重要なポイントがいろいろありますが、それでも興奮しながらストリーミング観戦で朝を迎えてしまいました。

錦織圭もデルポトロも第1セットを落としてしまい、慌てましたが2回戦に進出することができました。それにしても対戦相手のメルツァーとバグダティスが異常に強くて驚きました。2試合とも冷や冷やするスリル満点の試合でしたが、あくまでもアグレッシヴに攻め、自身のゲームを貫き通した二人はメンタルの勝利だったと思います。

朝の6時半。一睡もしていませんので目がかすんできました。あと1時間で出かけなくてはなりませんので、今からちょっと休みます。帰宅してから試合の感想をアップしたいと思います。

ともかくこの二人が2回戦に上がってくれてホッとしました。

(更新)

オバマケアの国民健康保険制度を実施するかどうかで意見が別れ、ついに政府がシャットダウンとなりました。ということはすべての国立公園も閉ざされることになり、1週間の差でラッキーでした。私たちは無事カヤックトリップをすることができましたが、1週間遅れの人たちはすべてキャンセル。世界中からグランドキャニオンやイエローストーンなどに集まってきた観光客は足止め。キャンプをしている人達は48時間以内に公園を退去しなければなりません。どうしてそういうアホなことが起こりえるのか!全く理解に苦しみます。

さて楽天ジャパンの話に戻ります。今朝は睡眠時間は1時間でしたが、頭はスッキリ、心はワクワク。やっぱり思い切って休暇をとることは心の充電となり意欲が湧いてきます。

心をワクワクさせてくれるのはテニスチャンネルのライヴ中継です。木曜日本時間の朝の11時から夜の7時まで毎日ライヴで試合を放送してくれるのです! ストリーミングはプツンプツンと切れてしまい、イライラしっぱなしでしたのでストレスがたまってしまいそうでちょっと気が重かったのですが、NY時間は夜10時から朝の6時までですが、TVで観ることができるのならなんのその。

ストリーミングはWOWOWの放送でした。英語圏の放送とかなり違っていましたので、最初は戸惑いましたが・・・何が違うかというと、アナウンサーがまるで解説者のように説明したり解説したり、ともかくもよくしゃべりますね。たぶんそうしないと解説者がなかなかのってこないのかもしれませんが、選手がプレーしている時でも話つづけるのはあまり感心しません。

コートサイドの坂本正秀さんが生かされていませんでしたね。アメリカはESPNの解説者の名コーチのギルバートやケイヒルがコートサイドからいろいろコメントを入れてくるのですが、彼らのコメントが面白いのです。坂本さんはボレテリ出身ですし、プロテニスに精髄している解説者ですので、もっとコートサイドからのコメントがあればもっと面白かったのに、とちょっと残念でした。

デルポトロ def バグダティス:4-6 6-4 6-3

TENNIS-ATP-JPN

Photo: AFP

空港から自宅に着いてさっそくストリーミングを。しかし第1セットを見逃してしまい、第2セットも後半からの観戦となりましたので、なぜデルポトロが第1セットを落としてしまったのか想像するしかないのですが、バグダティスが素晴らしいプレーをしていましたね。バグダティスの弱点はフットワークなのですが、ディフェンスもすばらしく、デルポトロがいくら彼を左右に振っても球に食いついてきていました。体重が減ってかなりフィットしてきていますね。

それにサーヴがよかった!しかもBHのダウンザラインをうまく使ってウィナーをとっていました。これだけうまいのに、バグダティスはランキングが49位。今日のように調子のよい時はトップ10の選手を破ってしまう実力があるのに、コンスタントな結果を出せないのが彼の悩みですが、これはメンタルの問題でもあると思います。

デルポトロはいつもスローなスタートでなかなかフォアハンドFHの武器を使えないのですが、第1セットは1stサーヴも56%と低くなかなか思うようなサーヴィスゲームが出来きなかったのでは。たった一つのBPでセットを落としてしまったのですから、かなりの接戦だったようです。

しかし第2セットからデルポトロのサーヴは75%に上がり、反対にバグダティスは46%に落ちてしまいましたが、バグダティスのプレーは依然として固くかなりの接戦でした。

私はどんな苦しい状況でも相手のファインプレーに拍手できる余裕のある選手が好きなのですが、デルポトロは第3セットの第5ゲーム(2−2)でバグダティスのディフェンスの素晴らしさに拍手を送っていました。

デルポトロの豪快なサーヴに対して、バグダティスはプレースメントと変化球で対抗、エースをボンボンと17本も打ってました。

デルポトロの弱点はやはり足ですね。バグダティスはデルポトロに時間を与えず、両サイドのコーナーに打ってきます。普通に返していてはバグダティスにウィナーを打たれてしまいますので(特にBHのダウンザライン)、デルポトロはFHで攻めなくてはなりません。しかしなかなかFHのウィナー級のショットが打てない。

第3セットでようやくデルポトロのFHが輝き始めました。アドコートからインサイドアウトでバグダティスのBHに打ち込めば、まずカウンター不可能となります。しかしFHがまだまだ不安定で、自信をもってウィナーを打てるまでに時間がかかりすぎるために、なかなかトップ5になれないでいます。

しかし常時トップ10を維持するデルポトロの強さはメンタルにあると思います。彼のテニスは単調ですので読まれやすいのですが、BPになっても落ち着いて焦らない冷静さと、苦境に陥ってもアグレッシヴさを失わない自己のテニスに対する自信が大きく勝利に貢献していると思います。

ドローを見た時、バグダティスとの1回戦は最悪の1回戦になるだろうと予想していました。彼はとてもよいプレーをしていますし、彼が勝つ可能性があることがあることがわかっていましたので、全力をつくしてブレークするようにフォーカスしました。

全米以来1ヶ月ぶりのトーナメントで自宅で十分休養できた私はとても快調でした。私たちはとてもよいプレーをしたと思います。手首も痛みはなくBHはほぼ100%でした。しかし2回戦のベルロックはさらにベターなプレーをしなければならないと思っています。

ロンドンへのレースではデルポトロは現在6位ですが、まだ確証されたわけでなく、是が非でもベスト8に選ばれたいと望むデルポトロは今年の楽天の優勝を狙っています。ドローでは錦織と準決勝で対決ですね。錦織はデルポトロに0勝4敗。ホームでぜひ初勝利を飾ってほしいと願っています。

(錦織圭の試合はこの後更新します。)

錦織圭 def メルツァー:6-7(4) 7-5 6-2

Nishikori-Rakuten-2013-1

錦織圭のテニスの面白さをたっぷり堪能できた1回戦でした。彼の特徴はブレークされるとブレークバックする逆転劇。崖っぷちに立たされてもはや駄目かと思った瞬間に挽回する集中力。毎ポイントがドキドキハラハラの連続でドラマに溢れていました。錦織ファンにとっては健康によくないのですが、今回のメルツァー戦は錦織ファンでなくともスリルがあって最高に面白い試合だったと思います。

第1セット

ディフェンディングチャンピオンは辛いですね。相当なプレッシャーがあったと思います。タイトルのディフェンドだけではなく日本を背負った気負いが感じられました。

錦織はメルツァー(26位)の左利き特有のアドコートのサーヴに悩まされました。ワイドに角度をつけて逃げていくサーヴはほとんどリターン不可能。リターンが得意な錦織としてはデュースコートからしかリターンできないのでは攻撃力も半減してしまいます。しかもメルツァーは元8位の32歳のベテラン選手でエラーを犯しません。「trickyな選手」と錦織が表現していたように、錦織の意表をつくショットがうまい。

錦織は快調らしくなかなかきわどいところをついていますが、メルツァーも錦織に負けず攻撃をかけてきます。二人のテンポは速く、エラーを犯したほうが負け。第7ゲーム(3−3)で錦織がネットにアプローチしてきたメルツァーにパッシングショットを打ってワイドに出てしまいました。固い。それほど難しいショットでもないのですが、狙い過ぎはかなりメルツァーの好プレーにプレッシャーを受けているようにみえます。

第10ゲーム(4Nー5M)メルツァーのServing for the setです。メルツァーの弱点はメンタル。粘りに欠け肝心なポイントをプレッシャーが大きいと落としてしまうことがよくあります。第10ゲームもメルツァーらしかったですね。勝ち急ぎでFHのエラーを2本。錦織はデュースコートのサーヴ(40−40)で見事なリターンエースを決めました。そしてBPになってしまったメルツァーは焦ってまたFHのエラーをおかして錦織にブレークバックを許してしまいました。

こういうメルツァーをみて錦織は内心しぶとく食いついていけば勝てると思ったと思います。しかしせっかくブレークバックしてタイブレークにもっていった錦織でしたが、今度は錦織が勝ち急いでしまってBHのエラーを。最初のポイントだっただけに痛いミニブレークで、ますます固くなっていった錦織は、またBHのエラー。4−6のセットポイントで錦織はリターンウィナーを狙ってBHをネットにかけてしまいセットを取られてしまいました。

セットポイントではこのようなリスクの大きなリターンは禁物。錦織のパターンは途中でアグレッシヴなリスクの大きな攻撃の手を緩めることができないこと。オフェンスモードで突っ走ってしまって、プッツンになってしまうことがあるので、この第1セットの負け方はちょっと心配でした。

第2セット

ハイライトは第2セットの錦織の2−5からのカムバックでした。

まず第2ゲーム、錦織のサーヴです。メルツァーにリターンウィナーをとられて0−15。ダブルフォルトで0−30。焦ってFHのエラー。力みすぎ。まずい!0−40のピンチです。メルツァーがネットラッシュして見事なヴォレーでブレークしてしまいました。

しかしメルツァーもかなり固くなってきたのか、トントンとポイントをとられて0−40。イージーなエラーでブレークバックを許してしまいました。一度は必ずあるブレーク合戦。出ましたね。

せっかくスコアを戻したと思えば、また第6ゲーム(2Nー3M)でダブルフォルト。どうも今回の試合はダブルフォルトが多くて全部で5度もおかしています。しかしダブルフォルトの後はエースといったケースが多く、次はエース。しかしエラーが増えてきています。BPでパッシングショットをネットにかけるエラーでブレークを許してしまいました。どうもギクシャクしたプレーです。

ブレークされたゲームは1ゲームだけなのですが、2−5となるとさすが錦織も「正直、負けたかな」と思ったと言っています。絶対絶命に近いスコア。しかしここからが錦織の底力のみせどころでした。やっとサーヴィスゲームをとって3−5。

1本のウィナーで選手が蘇ることがあります。第9ゲーム(3Nー5M)で錦織が生き返りました。メルツァーのサーヴです。相変わらずアドコートのリターンは苦手ですが、デュースコートはかなりよいリターンをしてきた錦織は30−30で博打にでました。狙いはハイリスクなリターンエース。成功すればBPへ。錦織の賭けは当たり見事なFHリターンが決まりました。勝負師ですね。ここでメルツァーをブレークしてスコアはイーヴンに。

このリターンエースで自己疑心が吹っ切れたようです。コミットしたショットが決まっていきます。見事なFHのダウンザラインが決まりました。

第11ゲーム(5−5)メルツァーのサーヴです。自信が出てきたせいか、やっと錦織がアドコートのメルツァーのサーヴをリターンできるようになりました。こうなればしめたもの。30−40のアドコートのサーヴを錦織はリターンウィナーでプレーバックを成し遂げたのです。後は勢いにのってアグレッシヴに攻めていけばよいのです。第12ゲームでエース。モメンタムが完全に錦織にシフトして、第2セットを獲得しました。

ここで重要なことは錦織の力んだエラーがなくなったことです。彼も「次のポイントだけを考えてプレーした。相手もプレッシャーがあったと思うし、ミスをださずにプレーできたのが大きかった。」と語っています。「確率重視のプレーに変え、メルツァーのエラーを誘った」と語った錦織でしたが、今後の課題はこの硬軟のプレーをいかにうまくミックスしていくかだと思います。

第3セットは勝てる自信に満ちた錦織の独壇場でした。アドコートからのリターンもうまくなり、リターンゲームに弱点がなくなってきた錦織。もう完全にプレッシャーに押しつぶされてしまってエラーを繰り返すメルツァー。ちょっと気になったのが、錦織の腰。手をあてたり、ベンチで屈伸をしたり。ちょっと固くなったくらいのことだとよいのですが。

第8ゲーム(5N−2M)錦織のServing for the matchです。ますます調子が出てきた錦織はエースを2本打って1回戦を勝ち取りました。サーヴがまた向上しましたね。何と錦織のエースは11本。今まではせいぜい2〜3本くらいでしたのでこれは大きいプラスです。

次は伊藤竜馬を今年2度も倒した(全米オープン)フェリシアーノ・ロペスです。錦織も「リヴェンジをしたい」と言っていましたので、期待しましょう!

✦ ✦ ✦ ✦ ✦ ✦

ブログランキングに参加しています。下のアイコンのクリックをお願いします♡

4 Comments

  1. rinkoさん

    アナウンサーがいないのがマッケンロー兄弟の解説です。二人の掛け合いが面白く、また解説のタイミングもよく楽しいですね。基本的にアナウンサーはいらないと思っています。二人の解説者が違った意見などをぶつけ合うのも楽しいもの。そういった意味でWOWOWはあたりさわりのないコメントで終っています。文化の違いがよく出ていました。

    今晩もWOWOWで観戦します。

  2. こんにちは。
    今録画で錦織の試合を見終えたところです。(日本にいるのになぜ録画…(^-^;)
    いやー、ひやひやものでした。1セット取られ、2ー5までいっちゃうんだもの!でも、そこからの圭君のダッシュは凄かったですね♪

    WOWOWのアナウンサーって、他国と比べるとそんなにしゃべってるんですか?今年雑誌で鍋島アナが、解説者の言わんとしていることを言わないようにする。って書いていましたが。
    正秀さんの解説好きです。技術的な面のことを分かりやすく話してくれるから。

    国立公園も閉鎖なんですね。nakamaさん、よかったですね。

  3. stefanfanさん

    明日は添田vsラオニッチ、デルポvsロペス、ツォンガvsドディック、ブラブラ(ハハハ)と全部見応えのある試合が詰まっていますね。コメントを期待していますね!

    ロジャーを破って優勝したデルポを一時は憎んでいたstefanfanさん、しっかりと私の分まで応援してくださいね。応援をデルポではなくデルポンでやってみたらどうでしょう。結構受けて彼が気に入って新しいニックネームになるかも(笑)

  4. tennisnakamaさん、お疲れ様です。

    観光客は足止めなんですか・・・・・困るよなぁ(>_<)

    WOWOW放送を体験なさったんですね。
    真面目に時々音声を消したくなります。
    でも、ボールの音まで消えてしまうので仕方なですね。
    私も正秀さんをもっと活用して欲しいと願ってるんですけどね。
    色々事情があるのでしょうか・・・

    アンディは手術で欠場になってしまいましたが、お兄ちゃんはダブルスに出ています。
    そのお兄ちゃんの応援でジュディママが日本に来ているようですよ。
    (それだけのために遠路はるばる来るとも思えませんが、上海にも行くんでしょうか)

    今日のセンターコートはエライことになってましたよ。

    4試合すべてがフルセットの逆転勝ち。
    これって記録かも。

    しかしデルポンが勝ってくれて良かったわ。
    お蔭で明日こそデルポンの試合をセンターコートで観ることが出来るんですから。
    明日も楽しみなスケジュール一杯でどこを観ようか迷ってしまいますが、(練習コートも観たいし)
    ブラブラ(ブライアン兄弟)のダブルスが楽しみですね。

    atomさんもコモエスタさんもどちらかにいらっしゃるんですよね。

Comments are closed.