ぎゃ!20歳のキリオスがフェデラーを破ってしまった!

May 6, 2015 Madrid:

フェデラーはイスタンブールで優勝したものの、何かすっきりと勝てなくて苦戦が多かったのですが、ほとんど休む暇のないマドリッドの出場はやはり厳しいものがありました。それにしてもハイレベルな3つのタイブレークを勝ち取ったキリオスは見事でした。初戦で敗退となってしまったフェデラーですが、休養をとって、ローマでチューンアップし、全仏オープンでピークを迎えるのも悪くないと思います。ナダルは元のラケットに戻り、安堵感のあるプレーをしていました。彼の問題は自信のみ。安心して振り切れているようで、いよいよクレーキングの登場です。

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Kyrgios-def-Federer-2015

マドリッド2回戦:キリオス def フェデラー:6-7(2) 7-6(5) 7-6(12)

クレーテニスはウィナーが決まらず、延々とラリーが続くので、選手も大変ですが観る方も大変。その中でハードコートのようなテンポの速いゲームで楽しませてくれたのがフェデラーvsキリオス戦でした。

何しろ二人でとったエースはなんと38!キリオスは22のエースを打ち放し、クレーテニスの観念からかけ離れた試合でした。

フェデラーとキリオスはスイスで練習をした間柄。公式には初対戦でも、お互いのゲームを熟知している二人は真っ向から激突。残念ながらフェデラーは惜敗しましたが、19歳でナダルを倒し、20歳でフェデラーを破ったキリオスはまさに未来のチャンピオン。テニス界に希望の光をもたらしました。

フェデラーはイスタンブールで優勝した後、双子のレオちゃんとレニーちゃんの1歳の誕生日を祝うためにスイスへ。そして休む暇もなく昨日の火曜日にマドリッド入りしたばかり。旅の疲れや練習不足にもかかわらず、言い訳を許さないフェデラーは、「無理をしてほしくない」という私の杞憂をよそに、連続3タイブレークの大激戦を戦い抜きました。33歳になっても堂々2位をキープし続けるチャンピオン精神に脱帽です。

フェデラーに辛勝したキリオスですが、彼の最大の課題は感情のコントロールに欠けること。まだ20歳なのですから仕方がないとしても、第1セットでラインジャッジに対して不満が爆発してプッツン。怒りを引きずってしまい、タイブレークを落としてしまいました。

しかし元フェデラーのコーチのアナコンが絶賛したのは、第2セットからのキリオスです。感情を白紙にもどし、リセットしなおして、サーヴ率が落ちてきたフェデラー(47%)から主導権を奪いとりました。

第3セットはどちらに勝利が転んでも不思議でない、ブレークポイント無しの拮抗したセットとなり、タイブレークでは手に汗にぎるmano a manoの決闘。タイブレークでマッチポイントを繰り返す二人は12−12へ。キリオスのFHのダウンザラインのウィナーが決まって13−12。キリオスの4度目のマッチポイントです。フェデラーがFHを出してしまい、キリオスの勝利が決まりました。

2つのマッチポイントをセーヴして勝利を勝ち得たキリオス。爆発的なサーヴ力。ガッツのあるFHウィナー。「作戦なんてないよ。I play my game. それだけだよ。」ナダルやフェデラーに対して萎縮することなく、堂々と最後まで自身を信じて戦ったキリオス。すごい選手が出てきたものです。フェデラーも以下のように賞賛していました。

最も手こずったのは 彼のサーヴです。私のリターンゲームはまずかった。ゲームが進むにつれて、ますますリターンが思うように入らず、リズムが得るのがむずかしくなってしまいました。

速いペースですすみ、ポイントの合間がなく難しい試合でした。

彼はビッグステージが好きで、恐れを知らず、素晴らしいゲームを展開する選手。しかもサーヴ力が飛び抜けているために、ベースラインからのショットに関係なくプレーできる選手です。(フェデラー

ビッグポイントでエースがとれる選手がチャンピオン。チャンピオンのフェデラーが太鼓判を押すのですから、本当に将来が楽しみな選手です。キリオスがイズナー、ベルディヒを倒せば、ナダルとの準決勝となる可能性が高く、ナダルにリヴェンジの機会がやってきます。わくわくしますね。

マドリッド2回戦:錦織 def ゴファン:6-2 4-6 6-2 

錦織が2回戦を無事通過しました。第2セットでのゴファンの追い詰めが素晴らしかったです。背丈が錦織とほぼ同じで、しかも錦織よりも6kgも軽いゴファンは、日本選手の体型に似ていますので、ぜひ見習いたいプレースタイル。ダウンザラインを駆使して相手の意表をつき、あまくなったカウンターをネットラッシュで決める。しかもサーヴがよかったですね。

錦織は勝ってもさほど嬉しそうでなかったように見えましたが、取れたはずだった第2セットを落としてしまった悔いのせいでしょうか。左腰に手を当てていたのがちょっと気になります。3回戦はバルセロナで1セットを落とした唯一の選手、バウティスタアグトと対戦です。強気一本で攻めせくる彼には油断は禁物。第1セットをとってホッと気が緩むのはそろそろ終わりに…

かわいそうなマリー

もっともかわいそうだったのはマリーです。試合が始まったのが午前1時すぎ、終わったのは午前3時!スケジューリングが最悪です。クタクタに疲れてしまったマリーですが、明日の対戦はモンフィスと3時間20分の死闘を繰り広げ、同じく疲れ切ったグラノエルス。激戦につぐ激戦。トーナメントが始まったばかりというのに、あまりのハイレベルな試合の数々に驚いてしまいました。誰でもトップ10を破れる!スリル満点のマドリッドとなりそうです。

10 Comments

  1. しくしくしくしく
    ありえない…
    ラファがクレーで
    シーズンに4回も負けるなんて…
    ベルディヒ戦では
    本来のラファだったのに
    しくしくしくしく
    悲しくて悲しくて
    庭の草取りをして
    ベンチの色塗りで色がはみ出したところを
    シンナーで拭き取って
    ねじの部分にペンキがつかないよう
    ガムテープを丸く切ったシールをはがして
    どこまで前向きなんだ自分…
    働いたご褒美と
    残念賞に
    だんなが特大ソフトクリームを
    買ってくれました
    少し浮上

  2.  いくら「テニスの伝道師」としての役割があるとはいえ、フェデラーの無理ありすぎなスケジュールには大いに疑問を持ちました。イスタンブールなんて出なきゃよかったのに。マドリッドではせっかくの第1シードだったのに~!!!(怒)

     それに、フェデラーはクレーに対して過剰な苦手意識を持つ必要はまったくないと思うのですが、なぜあんなに弱気になってしまうんでしょう?大不調だった2013年だって、ローマでは決勝まで行きましたし、全仏でもベスト8だったのに。

     フェデラーのあの無用の苦手意識や自信のなさは、私には非常に不可解です。もっと自信を持っていいと思うのですが。

     今回ばかりはマリーのことを尊敬です。本当に本当に感服しました。ミュンヘンでは残酷ともいえる超過密スケジュールの試合をこなし、それでも優勝した上に、休む間もなかったはずのマドリッドでも見事な優勝を遂げました。

     フェデラーにももっと自信を持って、強気で臨んでもらいたいです。ロジャー、しっかりしなさい!

  3. imamura 殿

    サスガのkingロジャーも加齢にはイカンともしがたいんでしょう。

    テニスはスポーツの中でも、ムチャクチャ厳しいですものね。

    でも、あの年齢でトップランクですし、そのトップランク維持の年月を思えば、驚異的ですよね。

  4. imamura 殿

    欧米の一般の人が考えたら、日本人も中国人も韓国人も似たようなもので、この3国の経済力にはかなりの脅威というか、違和感というか、敗北感を感じてるんだろうと思いますね。

    中国のAIIB=アジアインフラ銀行加盟なんか、見てて浅ましいような欧州各国の対応ですものね。

    特にスペインなんかの南欧は経済的に緊縮財政で、酷い状況で若者の失業率も50%前後で、マドリッド大会の客席に若者がいないのも当たり前ですよね。

    そんな経済状況で「テニスくらいはトロフィーと賞金を持ってかないでよね!」という事なのかもしれませんね。

    ATPの誰が編集権を持ってるのかは分かりませんが、アメリカ本土などの大会では錦織のニュースは当たり前にバンバン出てきますので、欧州だけなのかもしれませんね。

    プライドの高い人間が経済的に落ちぶれると、妙なヒガミ根性の塊になったりしますので、それかもしれません。

  5. miyashitaさん

    そうですよね。僕は2の可能性を強く感じています。どこかのブログに、日本以外では錦織はgood loserとういかかませ犬みたいに扱われているだけだと有り、そうなのかなあと思っていました。と言う一方でATPのヘッドニュースでないところのATP、肖像の絵とかはまあまあ錦織出てきますよね。

    NYでは錦織はどんな扱いでしょうか。

    フェデラーは今年は少なくともこれーコートの戦い方はよろしくありませんよね。僕はびんびんのフェデラーファンですが。どうなのですか。エドバーグにコーチがかわってネットプレートか向上したとか書かれていますが、これーではもうだめなのでしょうか。不得意と言われつつも全仏だって5回も決勝に言っているのが最近はとなります。やや心配。

  6. 錦織、残念でした。サ-ブの差が大きかったですね。

    今回のマドリッド大会のATPニュ-スを見てて思いましたが、毎日、ヘッドニュ-スになるのが7本くらいあり、今日までで、多分、60本くらいのニュ-ス記事が書かれています。

    不思議な事に、ベスト4まで進んだ錦織の記事が1本もなかったんですね。

    今回のマリ-に負けた試合では、勿論負けた側ですから、名前は出てきますが、今まで勝った3試合についての記事はありませんでした。

    毎晩、遅い時間帯だったので、記事になってないのかなと思ってましたが、ランク5位、ベスト4進出の錦織をここまで無視するのは不自然なので、

    1.どうせATPニュ-スに書いても日本からのアクセスは殆どないので、アクセスの無い国の選手については記事は書かない

    2.欧州でのアジア人の活躍は癪だから無視する

    ということで、移民排斥運動高まる欧州での人種差別の一環かな、という印象を感じてますが、どうなんでしょうね。

  7. キリオスは本当にすばらしいですね!
    テニスの才能は抜群なので、ツォンガやモンフィスのように才能を腐らせないことを期待しています。

    ゴファンは素晴らしい選手ですねー
    前のマイアミでは完敗していて、第1セットは全く刃が立たなかったのに、しっかり深いボールを入れ、必要なときに迷わずバックのダウンザラインを高確率で打てるのは強いですね。
    コリアがアガシ相手に迷わずバックのダウンザラインを決めまくるのを思い出しました。
    強者に勝つには必須の武器ですね。

  8. 今ローマのドローが出てますね。

    スキップするかもしれないと言っていたロジャーですが、マドリッドで1回しか実践をしてないので、RGに向けてローマに出る事にしましたね。

    今度こそ、もう少し大会を楽しみたいです(^0^)

    でも、ロジャーが観られるだけでうれしいなぁ〜

  9. tennisnakamaさん、久しぶりのロジャーの記事が敗戦で残念(+_;)

    まあ、おっしゃる通りロジャーのスケジュールを考えたら、初戦のキリオス戦は負けても仕方ないと覚悟はしましたが、第2セットを先にブレイクしての逆転負けですから、しょっとガッカリしてしまったのが正直なところです。

    本人も短い準備期間のわりには良いプレイができたと言っていたので、大丈夫でしょう。

    去年はスキップした大会なのでポイント的には問題ないですしね。

    それにしても、どこに行ってもスポンサー絡みのイベントに引っ張り出されたり、大変なロジャーです。

  10. S1は何だったの?という復調ぶりのS2.S3のゴファンでした。本当にトップ10でも、油断すると寝首をかかれてしまいますね。

    昨夜の錦織3回戦は、2回戦とは違い、かなり安心して見てられました。

    次が、落ち武者ダビドですので、ビッグサ-ブでポンポン取られる心配はありませんが、諦めない不屈の闘志ですから、激戦になりそうです。

    しかしイズナ-は凄いですね。

    208cmって、本当なんでしょうか?

    見た感じ、もっと身長がありそうですね。

    彼のサ-ブも凄い破壊力ですね。

    あんなビッグサ-バ-ごろごろのATPツア-でトップランクの錦織やダビドには本当に感心します。

    今年一番のキリオス相手に、3Sタイブレ-クとはロジャ-はまだまだ十分やれますね。5Sマッチなら逆転してたんでしょうね。

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